蕎麦彷徨

ひとりの素人が蕎麦について考えてきたことを書きしるすブログ

石臼 (8)

2006-04-28 | 石臼
三輪先生の手紙の日付が1991年9月9日で、石材会社より石臼の引き渡しを受けたのが同年の12月9日であった。その間ちょうど3ヶ月間であった。

見積もりなどのやり取り、石臼の作製期間などがあったので、どのような石臼にするかを考案する期間は長くはなかった。まずは、三輪先生の石臼に関する数冊の本を仔細に読んだ。実に楽しかった。先生の本、「生活文化研究所」の解説、2つの石臼メーカーの見学などから得られた情報をもとに、石臼の形状を決定した。設計図を描き、目立ては自分達でする旨書き添えて石材会社に手紙を送った。そして、引き渡しを受けたのが12月であった。

もっとも重要な目立てに関しては、それまで一度も目立てをしたこともなかったのに、三輪先生の書物を読んだので、なぜか自信があった。