ヘビイチゴは林の下や建物の影などやや暗い場所に生える。茎が地表を這い、横に伸びる。花は黄色で、葉が3小葉からなるなどの特徴はミツバツチグリと共通だ。またどちらもバラ科に属す。違いはミツバツチグリの方が明るい場所に生え、小葉が楕円形、ギザギザ(鋸歯)がやや粗く先が尖り、茎が短い対して、ヘビイチゴは小葉が基部が直線的な扇型でより幅が広く、鋸歯は先端が丸みを帯び、茎が長いことなど。またヘビイチゴは花弁同士が離れていてその間に緑色のガクが目立つ(ただしミツバツチグリでもそういう個体はある)。何より大きな違いはヘビイチゴは花後、赤いイチゴ(果実)をつけるがミツバツチグリは肉質にはならず、種子が集まっただけに見える痩果をつける点だ。「ヘビイチゴの実はヘビが食べる、だから毒だ」と言われるが正しくない。無毒だがおいしくもない。
ヘビイチゴ 花
ヘビイチゴ 花
ヘビイチゴ 果実
ヘビイチゴ 果実
ヘビイチゴ 果実
ヘビイチゴ
小学校の帰り道、以前から道端の真っ赤に熟し美味しそうなヘビイチゴの実が気になっていた。一緒の友人と恐る恐る口にいれてみた。ほんのりと甘みはあるが、酸味もなく素っ気ない味にがっかり。今も鮮やかな黄色の花とともに気になるイチゴだ。
小口治男
その不気味な名前から、毒があるから食べられないのだと、ずっと勘違いしていました。素っ気ない味とのことですが、来春見つけたら一つ食べてみようと思います。まずいかどうかは食べてみなければわからない。
安河内葉子
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ミツバツチグリ
ミツバツチグリ 花
ミツバツチグリ 葉
この花を初めて見たのは、津田塾大の横の玉川上水左岸です。小さいけれど黄色く鮮やかな花が、薄暗い木の根っこのあたりに光っているようでした。この名前を聞いた時に、おもしろい名前だと深く印象に残りました。
リー智子
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