アキカラマツ
草丈は1mを越す高い草ですが、ひとつひとつの花は小さめです。薄い黄色で上品な雰囲気です。葉がやや複雑な形をしており、オダマキとかヒメウズなどにも通じるものがあり、キンポウゲ科に共通なものがあります。
アキノタムラソウ
いかにもシソ科という感じで、細長い花筒があって唇弁とよばれる上の花弁がのびた花です。さわやかな紫色です。玉川上水にはあまり多くはありません。
イヌタデ
空き地などによくある雑草的な花ですが、玉川上水には意外に少ないです。小さな花が穂になってつきます。
オミナエシ
秋の七草のひとつで、独特のスラリとした印象があります。黄色の小さな花がテーブルのような花序を作ります。玉川上水にはあまり多くありません。
キンミズヒキ
黄色い小さな花がミズヒキのように細長い穂につくのでこの名前があるようですが、ミズヒキはタデ科、これはバラ科で、「他人の空似」です。花が終わると独特の果実ができて「ひっつきむし」になります。
キツネノカミソリ
高さが30-40cmの小さめの花で、花が咲くときには葉が終わっていて何か物足りない感じです。花の色が丘系ではありますが、派手さはなく、控えめできれいな朱色です。
カリガネソウ
不思議な雰囲気の花で、正面からみると紫色の中に白い模様があり、「この奥に蜜あり」というシグナルになっています。花の上のほうに長い雄しべがのびていて、花にハチが「着地」すると、花全体が前にかしいで、そのために雄しべが下がってハチの背中に花粉をつけます。植物体を折るととても臭いにおいがします。
クサギ
明るいところに生える木で、たくさんの花をつけます。花筒が細長いので、おもにチョウやガが訪問します。植物体を折ると独特の薬みたいな匂いがします。花はとても甘いよい香りがします。
クズ
林縁などに繁茂するたくまりいつる色ブウで、秋の七草のひとつです。条件さえ許せばどんな植物でも覆ってしまい、杉の話が飲み込まれることさえあります。花は典型的な豆科の蝶形花で、匂いは「ファンタグレープ」の匂いです。
シラヤマギク
数ある野菊の中ではひときわ背が高く(2mにもなる)、葉が幅の広い三角形になるので、区別しやすいものです。場所によってはたくさん生えています。
ススキ
いわずと知れた秋の七草の中でも、中秋の名月のときに飾るスペシャルな存在。かつての玉川上水にはいたるところにあって家の屋根を葺くほどだったそうです。今は上の木を伐って明るくなったところにしかないので、花マップ調査で現状を記録したいと思っています。
センニンソウ
玉川上水にはとても多く、柵にからまっているのをよく見ます。ひとつの花は十字形で、それがまとまって咲きます。純白なのでまとまってあると神々しい感じさえします。Clematisuという属で、淵源品のクレマチス、テッセンなどと同じ仲間です。
タマアジサイ
園芸品種のアジサイと違って装飾花が少なく、淡い青の小が花がたくさんついていて、私はこちらのほうが好みです。タマアジサイというのは蕾の段階で、タマのように丸いからです。玉川上水にところどころでみかけますが、人が植えたものもあるような気がします。
ツユクサ
7月くらいから咲いています。独特のはっきりした青い花弁に黄色い雄しべがよく似合います。
ツリフネソウ
花がぶらさがったように咲くので船を吊ったようだという名前です。湿った場所を好むので、玉川上水ではあまり見かけません。
ツルボ
細長い穂になるので、一見ユリの仲間と思えませんが、ひとつの花をみるとちゃんと3枚の花弁3枚の萼があってユリ科とわかります。淡い紫色でなかなかきれいです。明るい場所に生え、玉川上水でもよくみかけます。
ヌスビトハギ
林の縁などにみかける豆科で、小さな花がまばらな穂を作ります。果実は半円形をふたつくっつけたみたいで、この形が盗人の足跡みたいだというのですが、どうだか。ある人は地下足袋のつま先部分の痕ではないかといいました。写真の果実の大きいほうはフジカンゾウ。
ノハラアザミ
明るい草原的なところに生えるアザミで、玉川上水ではこれが一番多いようです。
ヒガンバナ(マンジュシャゲ)
とても目立つ赤い大きな花で、キツネノカミソリと同様、花の時期には葉がありませんが、キツネノカミソリのほうは春にはを出して花のときには終わっているのに対して、ヒガンバナは花が終わってからはが出るという違いがあるそうです。ユリの花とは印象が違いますが、これは花の集合で、ひとつの花をみると、とても細長い花弁で、基本構造はユリの花と同じです。
ヒヨドリジョウゴ
ナスの仲間です。半ばつるのようにほかの植物によりかかるように生えています。葉はちょっとアサガオみたいな切れ込みがあります。花はジャガイモの花のミニミニみたいです。秋に印象的な赤い果実をつけます。
ヘクソカズラ
空き地などいたるところにあるつる植物で、茎を折ると臭いので、ひどい名前をつけられています。花をよくみつろハッとするほうど綺麗です。蕾の段階をみると、別の花のような印象を受けます。
ヤマハギ
秋の七草のひとつ。萩の仲間はいくつかありますが、玉川上水ではヤマハギだけのようです。
ユウガギク
野菊は区別がむずかしいのですが、これは枝が広がってつくので、区別がつきます。
ワレモコウ
ほかに似たもののないユニークな花で、海老茶色の粒のように見えるのが花の集合体です。意外な感じがしますが、バラ科です。葉も独特で、一枚は楕円形で長めの葉柄があり、歯には新井ギザギザがあります。玉川上水の明るいところに見られます。
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