毎週水曜午前はカンファレンスです
今日のラインアップはこれまでで1、2を争うヒットでした(個人的に)
朝8時からFord Auditorium という大ホールでアテンディングを含めたメンバー向けのレクチャーが3つ
まず最初のビタミンDの話は、レジデントによるトークです
ビタミンD不足は、最近レジデントの間でもあつい話題で、
1. ビタミンD不足は多くの人にみられる=アメリカ人の60%程度
2. ビタミンD不足は万病のもと=癌を含めて,あらゆる疾患との関連性が示されている
3. ビタミンDの補充で、トータルの死亡率の低下もふくめ、多くの疾患が減少している
これを鵜呑みにすると
「アナーバーのような日照時間が短いエリアでは、全員がビタミンDのスクリーニングを受けるべきで、大部分がビタミンDの補充を受けるべき」となってしまいます
ただ個々のエビデンスレベルが低いので、コストなども含めて
これをpublic healthの問題として取り上げるのは問題があり
現段階では、あくまで個々の医者の判断にとどめるレベルにすぎません
コクランでもいくつかプロジェクトがすすんでいますし
数年以内に何らかのガイドライン(プロトコール)が示される病態ではあります
2番目のトークは、産婦人科の若手の先生がフェローの時に発表した論文について話してくれました
大変興味深い話なので、あらためて書きたいと思います
3番目は慢性疼痛に対する麻薬処方の話
ミシガン大のガイドライン作成の中心メンバーである、家庭医のFacultyが話をしてくれました
さらにカンファレンス室にうつって4番目の話は、レジデントを対象としたもっと具体的な麻薬の使い方
その道のエキスパートの先生らしく、目からウロコのTipsをたくさん聞くことができました
3、4番目の話は要するに,「慢性疼痛の管理は,急性の痛みとは根本的に違う」という話なのですが
いくらプライマリケア医が苦心して治療計画を立てても、患者さんがERに行くと、ERの先生は患者さんを家に帰す目的で安易に麻薬を処方します
中毒の人たちはそれを知っているので、ERの常連となるのですが
つい最近、私もそのような症例に遭遇したので
「今日のトークはERの先生にも聞いて欲しい話だよね」とあとで同僚と話題になりました
他の施設のERの先生に聞かれたら「うちは違う」と怒られるかもしれませんが・・・
そして最後のUpdates in OBは、4つのトピックにおける最近の知見
例えば胎児心拍モニターの定義が昨年から変わったという話など
最近FMBのローテーションを終えたばかりということもあり,大変興味深く聞けました
今日のラインアップはこれまでで1、2を争うヒットでした(個人的に)
朝8時からFord Auditorium という大ホールでアテンディングを含めたメンバー向けのレクチャーが3つ
8:00am-8:40am Grand Rounds - ''Vitamin D: Is sunshine the answer to all of our problems?'' Ford Auditorium (Dr. CK) | |
8:40am-9:20am Grand Rounds - ''Dispirited Doctors?'' Ford Auditorium (Dr. KK ) | |
9:20am-10:00am Grand Rounds - ''Managing Chronic, Non-Terminal Pain: UMHS Clinical Guideline” Ford Auditorium (Dr. PR) そのあとカンファレンス室に移動して、レジデント向けのレクチャーが二つ | |
10:10am-11:00am Uh Oh. Sara's Been Admitted Again!! What Should I Do With Her Narcs? L-2020 Women's Conference Room (Dr. DB) | |
11:00am-12:00pm Updates in OB L-2020 Women's Conference Room (Dr. CB) |
まず最初のビタミンDの話は、レジデントによるトークです
ビタミンD不足は、最近レジデントの間でもあつい話題で、
1. ビタミンD不足は多くの人にみられる=アメリカ人の60%程度
2. ビタミンD不足は万病のもと=癌を含めて,あらゆる疾患との関連性が示されている
3. ビタミンDの補充で、トータルの死亡率の低下もふくめ、多くの疾患が減少している
これを鵜呑みにすると
「アナーバーのような日照時間が短いエリアでは、全員がビタミンDのスクリーニングを受けるべきで、大部分がビタミンDの補充を受けるべき」となってしまいます
ただ個々のエビデンスレベルが低いので、コストなども含めて
これをpublic healthの問題として取り上げるのは問題があり
現段階では、あくまで個々の医者の判断にとどめるレベルにすぎません
コクランでもいくつかプロジェクトがすすんでいますし
数年以内に何らかのガイドライン(プロトコール)が示される病態ではあります
2番目のトークは、産婦人科の若手の先生がフェローの時に発表した論文について話してくれました
大変興味深い話なので、あらためて書きたいと思います
3番目は慢性疼痛に対する麻薬処方の話
ミシガン大のガイドライン作成の中心メンバーである、家庭医のFacultyが話をしてくれました
さらにカンファレンス室にうつって4番目の話は、レジデントを対象としたもっと具体的な麻薬の使い方
その道のエキスパートの先生らしく、目からウロコのTipsをたくさん聞くことができました
3、4番目の話は要するに,「慢性疼痛の管理は,急性の痛みとは根本的に違う」という話なのですが
いくらプライマリケア医が苦心して治療計画を立てても、患者さんがERに行くと、ERの先生は患者さんを家に帰す目的で安易に麻薬を処方します
中毒の人たちはそれを知っているので、ERの常連となるのですが
つい最近、私もそのような症例に遭遇したので
「今日のトークはERの先生にも聞いて欲しい話だよね」とあとで同僚と話題になりました
他の施設のERの先生に聞かれたら「うちは違う」と怒られるかもしれませんが・・・
そして最後のUpdates in OBは、4つのトピックにおける最近の知見
例えば胎児心拍モニターの定義が昨年から変わったという話など
最近FMBのローテーションを終えたばかりということもあり,大変興味深く聞けました