今更留学記 Family medicine

家庭医療の実践と、指導者としての修行も兼ねて、ミシガン大学へ臨床留学中。家庭医とその周辺概念について考察する。

UFMローテーション終了、一時帰国

2008-09-16 00:18:50 | Weblog
UFM(University Family Medicine)ローテーションは今日で終了です

本来は1ヶ月から1ヶ月半まわる人が多いのですが、

私は2週間で終了です

そのかわりチェルシー病院の病棟を余分にやります

なぜそのような変則的スケジュールになったかというと

一時帰国して、引っ越しをすませて家族と渡米するためです

家族の用事を優先してもらい、変則的に月のなかばで交代し

今月の後半はまるまる休暇です


さてUFMローテーションの総括です

UFMは「忙し過ぎてティーチングがほとんど無い」と聞いていました

勿論、アテンディング回診自体が、教育の場になってはいます

また、忙しい日は確かに、余分にティーチングをする暇などないのですが、

それより忙しい内科のサービスでも欠かさずティーチングをしていることを思えば

システムの問題のような気がします

実はUFMサービスは、歴史が浅く

ほんの2、3年前までは患者も数人で、

家庭医のアテンディングと、家庭医のシニアレジデント、そして何故か精神科のインターンだけでまわしていました

家庭医のインターンはと言うと、内科病棟を回っていたのです

アウェイというストレスはあるのですが、ティーチングは充実しており

それなりの良さはあったようです

翻って、私がいたUFMの15日間は、回診中の教育的なトークはあったものの

改めて時間を取って、特定のトピックについて教える

いわゆるティーチングはいっさいありませんでした

というより、正確には一つだけありました

ティーチングが無いことを問題に思った私が、

シニアレジデントに提案して、10分トークを用意したのが唯一のそれです

別に、私自身は今さら内科系でティーチングをしてもらわないと不満というのはありませんが、

チームにいる医学生が、ティーチングもなくこき使われて、

なんとなくかわいそうという思いがありました

またそれ以上に、ティーチングをしっかり入れるシステムを構築しないと

医学生の家庭医に対する評価が下がってしまうのではないかという危惧もあります

UFMサービスの今後の大きな改善点として、提案したいと思います

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