今更留学記 Family medicine

家庭医療の実践と、指導者としての修行も兼ねて、ミシガン大学へ臨床留学中。家庭医とその周辺概念について考察する。

オレゴンから家庭医

2007-10-16 09:47:10 | 家庭医療
昔、「オレゴンから愛」という番組がありました

改めてwikipediaをひいて知ったのですが、名古屋出身の加藤晴彦さんが子役で出ていたんですね

オレゴンは緯度が高いので、冬は日が短く抑うつ気味になりそうですが、今は良い季節です

街のはずれの川沿いの写真です



本題です

オレゴン大学の家庭医療学科を訪問しています

OHSUと略します(Oregon Health & Science University Family Medicine)

OHSUの家庭医療科は、アメリカの家庭医を知っている人なら誰もが知っているプログラムです

トップ2にランクされているプログラムで、日本の家庭医療に対するサポートも積極的にしています

そこでレジデントをしている山下先生をたよりに今回の訪問となりました

丘にそびえ立つ巨大な建造物の中に大学病院があります

丘の下にあるクリニック(といっても10階建て以上の新しい建物)とはゴンドラでつながっています

(左に見えるのがクリニックの建物、奥の上にかすかに見えるのが丘の上の大学病院)


これを丘の上の大学側からみると

(左の奥に見える大きなビルがクリニック)


さらにゴンドラ乗り場を手前の小児病院からみると

左に大学病院と下に駐車場が見えます。
その上を横断している橋が、右にのびて同じ敷地内の退役軍人病院に繋がっています。エアコンの効いた世界最長の橋だそうです。家庭医療科の病棟は退役軍人病院の中に間借りしていますので、毎日この橋を通ります。


大学病院の病棟では、オーダー等はパソコンでしたがカルテは手書き。新しいクリニックでは全てパソコンです。

病棟チームの朝は7時のモーニングカンファレンスからはじまります

かつてのように、カンファレンスの前に回診をするというのは禁止されています。週70時間を上限とする就業規則が厳しくなった為らしいです。

アメリカの病棟は朝がとても早いと、よく聞いていましたのでちょっと安心です

カンファレンスは新規患者以外は軽く流して、新規の4人だけ濃厚にプレゼンです。ミニレクチャーも挟んで1時間半続きました。

その後はチーム回診です。今回ついたチームはアテンディング、レジデント、薬学部の学生で組んでいました。午前中一杯かけて回診したのは患者4人です。

患者さんの人数的には結構余裕がありますが、超短期の入院なのでそれなりに大変です

クリニックの様子は後日書きたいと思います

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