今更留学記 Family medicine

家庭医療の実践と、指導者としての修行も兼ねて、ミシガン大学へ臨床留学中。家庭医とその周辺概念について考察する。

5/17 第7回東海家庭医療ネットワークの報告

2008-05-18 00:51:18 | 家庭医療
5月17日に第7回東海家庭医療ネットワークの集まりが、協立総合病院で開催されました

タイムスケジュール
14:00 あいさつ、自己紹介
14:10 アイスブレイク、「行動変容について」 
            岐阜大学 MEDC 藤崎和彦 教授
15:00 「Motivational interviewing (動機付け面接法)」についてのWS」
     ニューメキシコ大学 Peter Barnett 准教授


30人強の方が参加されていたようです

日本の行動科学で中心的に活躍されているMEDCの藤崎先生と、行動変容に力を入れていらっしゃるBarnett先生のコラボだったので、みなさん大変勉強になったのではないでしょうか?

Barnett先生は、ニューメキシコのFMの先生だと勝手に思っていましたが、バックグラウンドは内科だそうです

プライマリケアで行動変容に興味を持っているという意味では、まあバックグラウンドはどっちでも良いのですが

これまでも沖縄中部で指導を何度かされたり、健和会大手町病院で指導されたり(同病院のブログより)、大学生の時も1年日本で勉強されていたそうで、結構日本通です

また幼少時には東南アジア各国で育ったそうです

セッション自体は、私自身が私用で少し遅れた関係で、全体のコメントはなかなかできませんが

family practiceをしている人たちの行動変容セッションと基本は同じです(当然ですが)

興味深かった点をいくつかピックアップ


行動変容への介入は忙しい救急外来で3分でもできるとの話

それに使えるのは、3 Questions
  1. What is the effect? 何が問題か?
  2. What are your going to do? どうしたらよいか?
  3. What now? 今から何する?

他にChange talk という考え

change talkとは患者が自ら、変化の理由、良さ,変化をしようとしている意思を示したりすること

行動変容に絡めて、「重要度-自信度モデルや、具体的プランを立てるべきだ」という話はよく知っていましたが、change talkそのものを引き出すことに意味が有るというのは、初めて意識した概念です

セッションの後は、アフター会でいつものように飲みニュケーションです

次回、第8回東海家庭医療ネットワークの集まりは、7月後半あたりに岐阜で行う予定です

この時も、海外の教育者の先生をゲストとして考えています

また岐阜の有名なクリニックの見学もできるよう企画を考えています!!お楽しみに!

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