今更留学記 Family medicine

家庭医療の実践と、指導者としての修行も兼ねて、ミシガン大学へ臨床留学中。家庭医とその周辺概念について考察する。

第3回若手家庭医のための家庭医療学冬期セミナー その1

2008-02-10 22:39:45 | 家庭医療
第3回若手家庭医のための家庭医療学冬期セミナーに参加してきました

来年から家庭医のレジデントをやるとはいえ、いち参加者として参加するほどの「若手」というより

ちょっと「中堅」になりつつあるので、

「できれば講師で参加して、空いた時間に他のセッションも覗きたいな~」

などと思っていたら、お邪魔している三ッ葉在宅クリニックが「在宅での終末期ケア」というセッションを担当することになりました

「まぜてよ」とお願いしたところ、医師経験年数を考慮してか「指導医」にしていただきました 

それならば、指導医らしいことをせねばということで

全体の進行の打ち合わせに携わりました(偉そうに、注文ばかりつけて私自身はほとんど実働しませんでしたが)

ここ数年で今回のワークショップと「ロールプレイ→ディスカッション→理論のレクチャー」という基本骨格がほとんど一緒のワークショップを何度か担当していますし

またHANDS-FDFでプレゼンテーションのセッションなどを学んだこともかなり活きて

一応もっともらしい仕上がりになりました

そして何といっても、素材が良かったです

最近立て続けに、3つほど三ッ葉在宅クリニックを取材したテレビ番組があり、それらの映像を交えながら

締めのレクチャーは舩木先生のポイントを絞った秀逸なものでした

仕上がりの段階でかなり「いける」と思っていましたが、

終わった直後の参加者の反応からも、かなり良いセッションであったと思います

時間がなく反省会がまだなので、皆さんからのフィードバックにまだ目を通せていませんが

パッケージ化して他の場でこれからも使えるセッションになりそうな予感です

早速、今月24日に三重で開催する、第6回東海家庭医療ネットワークでこのセッションをやらないかという打診を頂きました

まだ打診ですけど、ちょっとその気になっています

また先日のカナダ-名古屋-長崎 国際医学教育ワークショップで多職種間教育Interprofessional Education(IPE)について学びましたが、

今後の展開としては、このネタをIPEに活かせないかと考えています

後は、
どの程度の頻度でケアカンファレンスをやっているのか?
ケアカンファレンスとこのセッションによる教育それぞれが 
 ケアや診療の質の向上にどの程度役立っているのか?
 患者満足度にどの程度寄与しているのか?

データを出していくこともセットで考えてみたいです


ちなみに今回のワークショップに参加者としても三つのセッションに参加しました

これらについては次のエントリーにアップしたいと思っています