今更留学記 Family medicine

家庭医療の実践と、指導者としての修行も兼ねて、ミシガン大学へ臨床留学中。家庭医とその周辺概念について考察する。

カナダ-名古屋-長崎 国際医学教育ワークショップ

2008-02-04 10:09:49 | Faculty Development
カナダ-名古屋-長崎 国際医学教育ワークショップに参加しました

Prof. Helen P. Batty(Toronto大学医学部地域家庭医学)を特別ゲストとして、名古屋大学医学部附属病院総合診療部と長崎大学医学部 へき地病院再生支援・教育機構の主催でした

地域医療の取り組みが根幹ですが、「多職種間教育Interprofessional Education(IPE)」というのが、今回のキーワードでした

Batty先生は、家庭医の世界だけでなく、カナダの医学教育の大御所の女性です

私も昨年参加したHANDSは、岡田先生が北米で行われている、Home and Away 方式のFD Felloshipを参考に日本でも企画されたものですが

Batty先生は、その元企画の一つであるカナダの5 Weekend National Family Medicine Fellowship ProgramのCo-Directorもされています

トロント大学ではInterprofessional Education(IPE)が大学をあげての最も重要なキーワードであるとのことでした

医学教育というと、「指導医」による「研修医」教育を強くイメージしていましたが

家庭医の指導医だけでなく、医師の指導医自体が不足している現状を考えると

IPEというのは、家庭医の教育の大変大きなテーマであるということに、気づかされました

つまり、医師以外の職種の人々みんな、地域全体で研修医を育てていくという考え

地域の診療所にどっぷり浸かっている人に取っては、当たり前のことかもしれませんが、この辺りが地域での経験が不十分な私にとっては、眼から鱗でした