ぐるぐる自転車どこまでも

茨城県を自転車で散歩しながら,水戸藩の歴史について考え,たまにロングライドの大会に出場,旅する中年男の覚書

常陸太田の旧道ポタリング

2013-07-16 05:14:33 | 自転車
今年は猛暑というべき暑さが続いていたが、やっと普通の暑さになってきた。
海の日に、常陸太田から里見の旧道を走ってみた。
かなり前から、現在の国道349号と谷を挟んで反対側を走っている道があることを知っていたが、なかなか走る機会がなかった。
今回は、前から計画していたわけではなく、ほぼ思いつきに近く、何となく近くまで行ってみてから、走ってしまった。したがって、ほぼ行き当たりばったりルートである。
日本の田舎道で、どこにでもある風景なのだが、心地よい。
ルートは、地図がないと説明しづらいのだが、常陸太田中心街を少し北に行くと道の駅「里の径」がある。
この前にある交差点のY字路を左側に入ると旧道になる。
この旧道は、うっかりするとすぐに国道349号に戻されてしまう。
かなり細かい分岐点があり、うっかりすると国道に出てしまうので、注意が必要だ。
ちいさな分岐点があったら左を選ぶとよい。
あとは、迷ったらナビを見ながら適当に走るしかない。
この道は車が一台通れるくらいの幅で地域の住民だけが使っているだけで、そのため交通量は少ない。
すれちがった車はわずか2台しかなく、おかげで里の道を堪能できる。
点在する農家と田畑、低い山と谷が美しい。
道は、道路沿いの民家の門前をかすめながら、左右に小さくカーブしながら続いている。
こんな道は速度をあげて走ってはいけない。
その集落の印象を味わいながら、まったりと進むにかぎる。
たまに、庭先の畑で農作業をしている人に出会う。
そういうときは、明るく元気に声をかける。
「お暑いですね。」
「どこへ行くの?」
ちょっとした会話がポタリングに旅の風情を加えてくれる。
ところどころに小さな坂道があり、それがアクセントになっている。
坂道を上ると、汗が噴き出るが、しばらくするとトンネルのような木陰があったり、谷間を吹き抜ける涼しい風でさわやかな気分にさせてくれる。
ときどき、自転車を停めて、景色を眺める。
谷間に作られた田んぼの稲の上を風が流れている。
鮮やか緑色の上をさわさわと稲が揺れ動くと、そこだけ色が変わって見える。

のんびりと旧里美高校まで走ったら、そこからは、左にルートをとり、峠を超える。
高度差は150mくらいで、斜度は8~14%くらいだろう。
道は狭い。大型車両は通行禁止だ。
つづら折りの道の両側には、きれいに植林された杉の木が整然と並び、木陰を作ってくれているので、涼しい。
頂上までなんとか登り切ると、木立の間から日立方面の山の稜線が見えた。
空を見上げると、夏空に雲がまぶしい。

峠を下り、左へ折れて、しばらくすると竜神峡に着く。
今回は、竜神峡の奥にある亀ヶ淵まで自転車で行くことにした。
ハイキングルートなのだが、渓谷沿いに舗装された道があり、歩行者だけではなく自転車も通行可能となっている。
約4キロ先の亀ヶ淵まで急峻な渓谷の道を走る。
景色が素晴らしい。
もっとも景色が素晴らしいのは秋の紅葉の頃かもしれない。

竜神峡からは下り基調なので、飛ばした。
時速40km~50kmくらいで走った。

久慈川サイクリングロードの終点の山田川あたりで自転車を停めて、田んぼを眺めた。
昼を過ぎてしまったので、暑い。
頭から、ボトルの水をかぶってみた。
田んぼの上を流れてくる風がさわさわと体にあたり、ひんやりとする。
とても、自由な気持ちになった。






























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