Z坂の途中で毎年写真を撮ることにしている。
今年も美しい写真が撮れたので、すぐにFacebookにアップする。
すると、毎年、140人くらいの友だちがイイネを押してくれる。
写真を撮り終えると、あとは走るだけ。
まったりとしてペースで、なかなかいい感じでである。
このまま順調に進めば、ギリギリにゴールできるだろう。
登り切ったら、つぎは下り坂だ。
順調に下っていった。
橋が見えた。
段差があるので、腰を浮かした。
パーン。
ものすごく大きな音。
あれっ。
パンクの音だよ。
誰だろ。
後ろから聞こえた。
振り向く。
しかし、誰もいない。
なんだか後輪の感触がおかしい。
後輪を見るとペチャンコだ。
そうか。
パンクしたのは私だ。
あちゃー。
やっちまったか。
すぐに自転車から降りて、押して歩く。
橋の上を押して歩く。
次々に、後続の人たちがやってくる。
みなさん、どうしたの?という表情で走り去っていく。
ちょうど、橋の向こうに係のおじさんがいたので、パンクしたと伝える。
橋を渡りきり、ちょっと道幅の広いところに自転車を持って行き、ひっくり返す。
なんと運のないことだろう。
去年はトンネルの途中でパンクして、ずっと押して歩いた。
今年は橋の段差でパンク。
2年連続だ。
ため息をつきながら、ボトルから水を飲む。
いくらため息をついても、事態はいっこうに改善されない。
あきらめて、修理に取りかかる。
サドルバッグからチューブと用具を取り出す。
そして、
後輪を外す。
すると、
サポートカーが通りかかった。
なんという幸運。
どうしましたかと声をかけてくれた。
「パンクです。やっちゃいました」
「お手伝いしましょうか」
こんな機会は滅多にない。
「疲れてるでしょうから休んでいてください」
せっかくなので、言葉に甘えて、修理を依頼した。
原因だが、
ブレーキシューがタイヤにあたっていたらしい。
それで擦れていつの間にかサイドに穴が空いてしまったらしい。
だから、パーンという大きな破裂音がしたのだと納得。
擦れていることにまったく気がつかなかった。
自分の鈍感さを反省する。
大会の1週間前に乗ったときはそんなことはなかった。
そうだとすると、
おそらく自転車をソフトケースに入れて宅配便で送る際に、輸送中の衝撃で位置がずれてしまったのだろう。
そういえば、前に輸送したときにブレーキレバーが動いてずれていたこともあった。
ソフトケースだとやはり衝撃が加わる。
やはり、自転車を輸送するときは、段ボール箱かな。
いずれにせよ、整備不良なので、私がいけない。
下り坂を終えて橋を渡るときのパンクなのだが、怪我をしなくてよかった。
高速で下っていたときにパンクをしたらコントロール不能でどこかに突っ込んでいたかもしれない。
そう考えると運がいいのかもしれない。
タイヤのサイドに穴が空いているので、もう使えない。
結局、チューブだけでなく、タイヤも交換してもらう。
料金はたぶんタイヤ代が入ってしまったので3000円くらいかかったような気がする。
サポートカーの人と作業中に雑談をしたのだが、もう今日はパンク修理が6人目だという。
というと、何台かサポートカーが出ていたから20~30台はパンクしているということか。
結構な数だ。
修理中も、無線で、**でパンク発生、**号車行けますか?とかやっている。
パンクする皆さん、整備不良に気がつかずに走ってしまってパンクというケースらしい。
ひどい人だとタイヤが劣化していて、いったい何年前のタイヤをはいているのという感じらしい。
私も、タイヤはほとんど交換していない。
明らかに劣化している。
タイヤだけではなく、肉体が劣化している。もちろん。頭も。
もうちょっとピリッとしなければいけないなと思う。
しかし、
何回目かの参加だと、慣れてしまうのだ。
慣れるというよりもだらけてしまうのだ。
初心忘るべからず。
身をもって経験したい次第である。
パンク修理をしてもらっている間に、時は過ぎ去っていった。
次々と後続のライダーが走りさっていく。
Aコースのライダーはいない。
Bコースのライダーもかなりの数が過ぎていった。
それを眺めながら、心がゆっくりと折れていった。
時計を眺める。
時間を計算する。
残りの体力を考える。
これだけ遅れるともう完走できないかも。
そう思うと、弱気になる。
心の中で、もう止めようか、いや走ろうという気持ちがぐるぐると葛藤する。
私の佐渡ロングライド2015は、ほぼこの時点で気持ち的には終わりとなった。
気持ちが折れると力が出ない。
もう完走が目標ではない。
納得がいくようなリタイヤだ。
そのために走る。
それしかない。
今年も美しい写真が撮れたので、すぐにFacebookにアップする。
すると、毎年、140人くらいの友だちがイイネを押してくれる。
写真を撮り終えると、あとは走るだけ。
まったりとしてペースで、なかなかいい感じでである。
このまま順調に進めば、ギリギリにゴールできるだろう。
登り切ったら、つぎは下り坂だ。
順調に下っていった。
橋が見えた。
段差があるので、腰を浮かした。
パーン。
ものすごく大きな音。
あれっ。
パンクの音だよ。
誰だろ。
後ろから聞こえた。
振り向く。
しかし、誰もいない。
なんだか後輪の感触がおかしい。
後輪を見るとペチャンコだ。
そうか。
パンクしたのは私だ。
あちゃー。
やっちまったか。
すぐに自転車から降りて、押して歩く。
橋の上を押して歩く。
次々に、後続の人たちがやってくる。
みなさん、どうしたの?という表情で走り去っていく。
ちょうど、橋の向こうに係のおじさんがいたので、パンクしたと伝える。
橋を渡りきり、ちょっと道幅の広いところに自転車を持って行き、ひっくり返す。
なんと運のないことだろう。
去年はトンネルの途中でパンクして、ずっと押して歩いた。
今年は橋の段差でパンク。
2年連続だ。
ため息をつきながら、ボトルから水を飲む。
いくらため息をついても、事態はいっこうに改善されない。
あきらめて、修理に取りかかる。
サドルバッグからチューブと用具を取り出す。
そして、
後輪を外す。
すると、
サポートカーが通りかかった。
なんという幸運。
どうしましたかと声をかけてくれた。
「パンクです。やっちゃいました」
「お手伝いしましょうか」
こんな機会は滅多にない。
「疲れてるでしょうから休んでいてください」
せっかくなので、言葉に甘えて、修理を依頼した。
原因だが、
ブレーキシューがタイヤにあたっていたらしい。
それで擦れていつの間にかサイドに穴が空いてしまったらしい。
だから、パーンという大きな破裂音がしたのだと納得。
擦れていることにまったく気がつかなかった。
自分の鈍感さを反省する。
大会の1週間前に乗ったときはそんなことはなかった。
そうだとすると、
おそらく自転車をソフトケースに入れて宅配便で送る際に、輸送中の衝撃で位置がずれてしまったのだろう。
そういえば、前に輸送したときにブレーキレバーが動いてずれていたこともあった。
ソフトケースだとやはり衝撃が加わる。
やはり、自転車を輸送するときは、段ボール箱かな。
いずれにせよ、整備不良なので、私がいけない。
下り坂を終えて橋を渡るときのパンクなのだが、怪我をしなくてよかった。
高速で下っていたときにパンクをしたらコントロール不能でどこかに突っ込んでいたかもしれない。
そう考えると運がいいのかもしれない。
タイヤのサイドに穴が空いているので、もう使えない。
結局、チューブだけでなく、タイヤも交換してもらう。
料金はたぶんタイヤ代が入ってしまったので3000円くらいかかったような気がする。
サポートカーの人と作業中に雑談をしたのだが、もう今日はパンク修理が6人目だという。
というと、何台かサポートカーが出ていたから20~30台はパンクしているということか。
結構な数だ。
修理中も、無線で、**でパンク発生、**号車行けますか?とかやっている。
パンクする皆さん、整備不良に気がつかずに走ってしまってパンクというケースらしい。
ひどい人だとタイヤが劣化していて、いったい何年前のタイヤをはいているのという感じらしい。
私も、タイヤはほとんど交換していない。
明らかに劣化している。
タイヤだけではなく、肉体が劣化している。もちろん。頭も。
もうちょっとピリッとしなければいけないなと思う。
しかし、
何回目かの参加だと、慣れてしまうのだ。
慣れるというよりもだらけてしまうのだ。
初心忘るべからず。
身をもって経験したい次第である。
パンク修理をしてもらっている間に、時は過ぎ去っていった。
次々と後続のライダーが走りさっていく。
Aコースのライダーはいない。
Bコースのライダーもかなりの数が過ぎていった。
それを眺めながら、心がゆっくりと折れていった。
時計を眺める。
時間を計算する。
残りの体力を考える。
これだけ遅れるともう完走できないかも。
そう思うと、弱気になる。
心の中で、もう止めようか、いや走ろうという気持ちがぐるぐると葛藤する。
私の佐渡ロングライド2015は、ほぼこの時点で気持ち的には終わりとなった。
気持ちが折れると力が出ない。
もう完走が目標ではない。
納得がいくようなリタイヤだ。
そのために走る。
それしかない。