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男と点と線 山崎ナオコーラ 新潮社 このアイテムの詳細を見る |

山崎ナオコーラ 著 : 男と点と線
を、読みました。
6つの物語の共通点は、旅。
それぞれの短編には、海外での生活や
日々の中での小さな逃避が描かれています。
表題作の“男と点と線”は、
幼馴染の、女性を愛し続ける男の物語。
最愛の女性は、育ちが良く、美しく、
自分の哲学をしっかり持っている強い女性です。
そんな彼女を、幼いころからずっと思っていることを、
主人公が感じ始めたのは、意外にも大人になってしまってからでした。
バツイチでありながらも、子育ても仕事もこなして
自分の生活を楽しんでいる彼女には、
再婚の意思など微塵もなく、きっと主人公の男の気持にも
まったく気が付いてない様子。
男が感じる彼女への思いは、線のようにつづき、
その線上には、いくつかの分かれ道になる点がある。
しかし、その線が途切れることはないのでしょう。