電管太郎

電気の事が大好きです。仕事もちゃんとしています。

電灯回路の話

2013-11-18 06:24:51 | 電気ネタ

単相の100V(200V)回路を電灯回路といいます。

 昔、電灯(ライト)用の電源として使用を始めましたので、

 この呼び名で呼ばれております。

通常、電灯トランスは、両端で200V発生するコイルの中を使って、

 100V200Vを使い分けています。

 中性線を接地(アース)しています。

  Dentou_2

  ◆R-S間で結線をすると、端子電圧が200Vとなる。

接地線を結線することで、対地間の最大電圧を150V以下にしています。

 もし、漏電や感電が発生した場合に、

 接地線に漏電電流が流れますので、漏電ブレーカーが動作します。

 ★接地線が無いと、漏電ブレーカーが動作しません。

  ?海外では、この接地船線が無いところがあります。(非接地方式)

感電事故に対して、日本の場合には慎重になっております。

 最近の中容量エアコンで単相200V機種の場合には、

 電灯分電盤の配線をR相⇔S相間の結線に変更することで、

  200Vを取り出し、エアコンに使用します。

理由は、

 同じ使用電力なら、100Vに比べて電流が半分になるからです。

ただ、世界的には、100Vを使っている国は少なく、

 ほとんどが200V前後の電圧です。

しかし、

日本の場合には、安全を重視して小さな電気機器はほとんどが100V仕様です。

 もっとも、100Vの始まりがエジソンの電球から来ているというのも

 歴史を感じます。

  (当時の白熱電球の都合で、電圧が100Vの分を作っていたため。)

                                     ・・・・ 電管太郎


最新の画像もっと見る

コメントを投稿