電管太郎

電気の事が大好きです。仕事もちゃんとしています。

電灯と動力のブレーカーを入れる順番を考える

2014-03-03 06:25:34 | 電気ネタ

電気の点検を終わってから復電の時に、

 低圧ブレーカーを切ってから、

  先ず、区分開閉器を投入して、

 高圧回路(6000V系)を復電させます。

  次に、低圧回路(電灯回路:100V/200V 動力回路:200V)

    電圧を確認してから低圧回路のブレーカーを投入します。

Tounyu

ここで、

 ブレーカーを入れる順番を考えてみると、

  ①電灯回路(1Φ100V・200V)のブレーカーを入れます。

  ②動力回路(3Φ200V))のブレーカーを入れます。

 の順番でブレーカーを入れて、電気点検作業は完了します。

では、

  なぜ、ブレーカーを入れる順番を気にするかといえば、

   電灯回路動力回路にそれぞれ接続している電気機器、

    それは、大型空調機があるからです。

  空調機も大型(ビルマルチ型)になれば、

   室内機室外機の電源が別電源になります。

通常、大型空調機は、

 ◆室外機は、動力回路(3Φ200V)から電気を供給されています。

 ◆室内機は、室外機供給もしくは、電灯回路(1Φ200V)から

  電気が供給されています。 

    ビルマルチ型は、電灯回路から供給されていることが多い、

 Tuusin

  ※室内機の電源が先に供給されていないと、

    室外機の基板から各室内機のアドレスが見えなくなります。

      ※室内機のアドレス・・・室外機の制御を行う時に必要な

                      室内機の個別認識用の番号

     ⇒通信の確立の主役は、室外機で行っております。

つまり、

  動力系のブレーカーを先に入れると、

   室内機のアドレスが確定しませんので、通信異常になります。

併せて、

  集中リモコン付きの場合は、

  リモコンの電源は、電灯回路からとりますので、

  室外機からの通信確認時に集中リモコンに電源がなければ、

   同様に通信異常となります。

    (制御上、室内機の一つとしています)

  ※通信異常のエラーになれば、空調機は動作しません。

    『お客様からエアコンが使えません』と連絡があります。

こうしたこともありますので、

  電気点検後、ブレーカーを投入する時には、

  『電灯系ブレーカー』 ⇒ 『動力系ブレーカー』 の順番で投入します。

では、

 その場合のビルマルチ型空調機の通信異常の対処方法は?

   ⇒動力ブレーカー(空調系統)の再投入でOKです。

  頭に置いておくと、結構助かります。

                         ・・・・ 電管太郎【電】


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