電気の点検を終わってから復電の時に、
低圧ブレーカーを切ってから、
先ず、区分開閉器を投入して、
高圧回路(6000V系)を復電させます。
次に、低圧回路(電灯回路:100V/200V 動力回路:200V)の
電圧を確認してから低圧回路のブレーカーを投入します。
ここで、
ブレーカーを入れる順番を考えてみると、
①電灯回路(1Φ100V・200V)のブレーカーを入れます。
②動力回路(3Φ200V))のブレーカーを入れます。
の順番でブレーカーを入れて、電気点検作業は完了します。
では、
なぜ、ブレーカーを入れる順番を気にするかといえば、
電灯回路と動力回路にそれぞれ接続している電気機器、
それは、大型空調機があるからです。
空調機も大型(ビルマルチ型)になれば、
室内機と室外機の電源が別電源になります。
通常、大型空調機は、
◆室外機は、動力回路(3Φ200V)から電気を供給されています。
◆室内機は、室外機供給もしくは、電灯回路(1Φ200V)から
電気が供給されています。
ビルマルチ型は、電灯回路から供給されていることが多い、
※室内機の電源が先に供給されていないと、
室外機の基板から各室内機のアドレスが見えなくなります。
※室内機のアドレス・・・室外機の制御を行う時に必要な
室内機の個別認識用の番号
⇒通信の確立の主役は、室外機で行っております。
つまり、
動力系のブレーカーを先に入れると、
室内機のアドレスが確定しませんので、通信異常になります。
併せて、
集中リモコン付きの場合は、
リモコンの電源は、電灯回路からとりますので、
室外機からの通信確認時に集中リモコンに電源がなければ、
同様に通信異常となります。
(制御上、室内機の一つとしています)
※通信異常のエラーになれば、空調機は動作しません。
『お客様からエアコンが使えません』と連絡があります。
こうしたこともありますので、
電気点検後、ブレーカーを投入する時には、
『電灯系ブレーカー』 ⇒ 『動力系ブレーカー』 の順番で投入します。
では、
その場合のビルマルチ型空調機の通信異常の対処方法は?
⇒動力ブレーカー(空調系統)の再投入でOKです。
頭に置いておくと、結構助かります。
・・・・ 電管太郎【電】
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます