電管太郎

電気の事が大好きです。仕事もちゃんとしています。

ストックホルム条約とPCB

2013-09-24 06:11:29 | 電気ネタ

国際条約で、『ストックホルム条約』というのがあります。

 「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約」・・・POPs条約

  POPsとは、毒性が強く、残留性、生物蓄積性、長距離にわたる環境における移動

  の可能性、人の健康又は環境への悪影響を有する化学物質のこと(ダイオキシン類、

  PCB(ポリ塩化ビフェニル)、DDT等)。

  外務省HP:http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/jyoyaku/pops.html

内容は、

 残留性の高い有機汚染物質の全廃を目的とした国際条約です。

電気設備に関わるものとしては、

 『PCB(ポリ塩化ビフェニル)』が関係します。 

  国際条約ではPCBの処理2028年(平成40年)までに行う。

Pcb

 ⇒身体に入ると、脂肪に溶けやすい特性から体内に蓄積される。

 一般にPCBによる中毒症状として、目やに、爪や口腔粘膜の色素沈着などから

 始まり、ついで、座瘡様皮疹(塩素ニキビ)、爪の変形、まぶたや関節のはれな

 どが報告されています。

国内法では、

 平成24年12月12日付けでPCB特別措置法施行令の一部が改正され、

 PCB廃棄物処理期限が、国内法平成39年3月31日

  延長されました。

  ⇒従来は、平成28年(2016年)7月まででした。

   ★通常、国内法は、国際条約に関連して制定されます。

   最終締め切りは、2028年までです。

大変な問題として、

  高圧変圧器の絶縁油(冷却用のオイル)などの微量PCB処理があります。

検査機関に出して検査を行いますが、

 判定基準は0.5mg/kg(オイル1kg中に0.5mgのPCB)以上ならNG!

  行政機関に届け出をして処理の段どりを行います。

検査対象期間は、平成元年(1989年)以前のものです。

 日本においてのPCBの使用は、昭和30年から47年にかけて全盛期でした。

 昭和50年以降は、全面的な製造中止となる。

微量含有分は、平成元年まで引きずっています。 

 このため、対象個体の数は相当数あります。

ちなみに、

  微量PCBを含む廃棄物の量が余りにも多く、

  PCB処理を行う施設の数(国内で数か所)と

   PCB処理費用の関係から処理の時間がかかっている現状があります。

                                ・・・・ 電管太郎


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