おはようございます！経営コンサルタント 中小企業診断士の藤田雅三（フジタ マサカズ）です。
先日の日経MJに次のような記事がありました。
「従業員、部門越え複数業務」
・スーパー、旅館、航空会社、1人の社員が部門の枠を越えて複数の業務を担う「マルチタスク」の手法を活用する企業が増えている。
（引用：2011/12/16 日経MJより）
とのことです。
イトーヨーカドーのディスカウントストア「ザ・プライス」はマルチタスクや一斉品だしなどで売上高販管費比率は20%未満に下がり、ヨーカドーより7～8ポイント低いとのこと。
また西友では品だしにかかった時間を毎日記録、全従業員が参加して店毎に毎日開く改善ミーティングで業務効率化のアイデアなどを話し合うとのこと。
トイレ掃除を外部委託しないで従業員がするとか、品だしを全部門の従業員がする、マルチタスク・・・どれも中小企業にとってはいまさらというか当たり前の事なのです。
しかし、大手までもがこういった事に重点をおいて取り組み出すということは、逆に中小企業にとってはこわいこと。
また、日本の労働生産性はOECD（経済協力開発機構）加盟33ヶ国の中で22位（2009年）、先進7ヶ国中ではずっと最下位（1970年～2009年）とのことで、まだまだ改善の余地がありそうです。
あの星野リゾートでもマルチタスク化を進めているそうで、全従業員に新たなサービスの提案を求める、年4回の「魅力開発会議」では、生産性の高い従業員ほどよいアイデアが生まれる傾向があるとか。
中小企業のお株を奪われないよう、大手に負けない中小企業ならではの取り組みにますます力を入れなければなりません。
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経済産業大臣登録 中小企業診断士
NPO法人金融検定協会認定 ターンアラウンドマネージャー
藤田雅三
