値下げをしない経営を実践するためには、お客様を飽きさせないようにするための提案力を徹底的に磨く必要があります。
こんにちは!経営コンサルタント 中小企業診断士の藤田雅三(フジタ マサカズ)です。
先日の日経MJに次のような記事がありました。
「成城石井 大久保社長退任、相談役に 経営改革にメド」
・業績建て直しに成功した要因は何か。「一番は本来の商品開発力を磨き、売場の提案力を高めたことだ。2007年当時はオリジナル商品の比率が2割未満だったが、今は3割を超えている。ワインやオリーブオイルは90%を超えた。今秋以降チョコレートも50%を上回るだろう。世界や日本各地を回るバイヤーは2倍近くに増やした。埋もれたいい商品はまだまだある」
・中でも特に自身を持ってお薦めできる商品を128品目集め売場で訴求する。薦めたものがおいしければお客さんはファンになってくれる。重要なのは値下げしないことだ。これまでの価格はなんだったのか、とお客さんに不信感を与えてしまう。価格競争は企業をだめにする。
「東京ディズニー、入場者5億人突破 リピーター確保奏功」
・TDLが開業した1983年4月15日以来、27年135日目での5億人到達となった。
・継続的な投資でリピーターを確保したことが成功につながった。
・世界的な景気後退局面だった08年度の入場者数は過去最多で、景気低迷下でも強さを発揮。
・同社はアトラクションの新設などに年間400億円前後の投資を続けており、消費者を飽きさせない経営努力が実ったようだ。
(引用:2010/08/30 日経MJより)
とのことです。
前述の大久保恒夫社長といえば、元イトーヨーカドー出身で、コンサルタントとなり、あのユニクロや良品計画の経営改善で有名になった方で、成城石井の経営建て直しのために社長に就任されていました。
みごとに成城石井も経営改革を成し遂げられて、後任に後を譲られるようです。
ポイントはやはりお客様を飽きさせないための提案力を徹底的に磨いたこと。そのためにバイヤーを2倍近くに増やすなど、必要なところにはきちんと投資をされています。
そういった財源を捻出するためには、やはり値下げ競争をしないこと。
大久保社長も価格競争は企業をダメにするとおっしゃっています。
また、東京ディズニーランドも、開業から27年たっても、ますます入場ペースが速まり、これだけのリピーターを確保できるというのは、やはりお客様を飽きさせないための投資のようです。
ちなみに、近所のスーパーでサントリーのビールを買った際、キャンペーンのお姉さんに声をかけられてクジを引いたところ、なんとA賞を当ててしまい、1-DAYパスポートをもらってしまいました。残念ながら1枚しか入っておらず、40過ぎた中年男一人で行くわけにも行かず誰か親戚にでもあげてしまおうと思っているところですが・・・(--;)
話がそれましたが、業績の良い企業は共通点があるものです。
その一つが「提案力を磨くことに投資をする」ことです。
そのためには、先日のブログでも書きましたが、「手だてを打てるだけの価格は維持して価格競争はしない」ことです。
さあ、あなたのビジネスでは「提案力磨き」に投資をしていらっしゃいますか?
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