岡崎直司の岡目八目

歩キ目デス・ウォッチャー岡崎が、足の向くまま気の向くまま、日々のつれづれをつづります。

庄金地区の茅葺民家群。

2006-10-30 20:49:25 | 建見楽学
中には、茅葺をトタンで覆っている民家もあるが、いわゆる“ナマ茅葺き”の民家が多いのが、ここの最大の特徴。
全国の他地域でも、山間地における農家や、例外的に東北の武家屋敷などで希少な存在の茅葺民家が個々に見られるが、ここのように比較的商業地の中で現在も生活が営まれる茅葺き民家が連続するケースは、実に稀有な事例である。
この通りに続く南船津の地区には、漁業で生計を立てる茅葺家屋もいくつも存在する。現代の奇跡と言ってイイかも知れない。

昨年、晴れて伝建地区に選定されたことで、今後は、京都の美山町の如く、建物の葺き替えなどを通じて、若い茅葺き職人の育成に発展するようになると素晴らしい。
我々の身の回りで、如何に日本本来の庶民建築である“茅葺き民家”が絶滅状態にあるか、街にあふれる無国籍住宅を見かける度に、その対極の存在について想う。

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