臼杵市には「竹宵まつり」という人気イベントがあるが、これは、後で考案された「紙雛(かみびな)」という人形。
聞けば、「竹宵まつり」というのは、大分県は昔から竹細工の伝統産業があり(愛媛と同じ似た境遇)、地域で人の手が入らず管理の行き届かない竹林の需要喚起という狙いもあって、厄介ものの竹を活用するために考案されたイベントだとか。
だから、ネーミングの女性的なイメージとは裏腹に、市内じゅうに灯りを灯す竹筒を何万個も置くために要する竹林伐採と竹筒作りは、結構重労働で、その殆どは男仕事。
そんなことから、高齢者や女性たちでも関われるイベントとして、新しく考案されたのがこの「紙雛」。
地域の環境問題から派生しつつ、様々な経験則を経て、次へのアイデアと進化していくサマは、聞いていて実に“まちづくり”そのものだと思った。素晴らしい。