岡崎直司の岡目八目

歩キ目デス・ウォッチャー岡崎が、足の向くまま気の向くまま、日々のつれづれをつづります。

講武館の⑳

2008-05-11 00:37:14 | まちづくり


今回、お世話になった皆さん。

昭和9年(1934)に剣道家佐藤寅吉翁の尽力により建築された講武館(野村警察署武徳殿)が、戦後の同34年(1959)、野村警察署の新築移転に伴い、五町区の公会堂に衣替え、やがて各地区毎に集会所が整備されるに従い、本町二丁目集会所としての役割のみとなっていった。
いつしか、建築当初の“講武館”としての理念や崇高な理想は忘れ去られ、集会所機能としての老朽化のみが表面化した。

今回の改築のための撤去解体は、間もなく六月に入ってから。
そうしたタイムスケジュールの中、呼びかけに応じて宇和島や松山から参集してもらった建築士さんたち有志のお陰で、せめてもの貴重な実測採寸が出来た。地元では、誰からもあまり顧みられることのなかった古い建物に、尊い善意の風が入った。
少しは、建築当初の想いに応えられただろうか。


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