岡崎直司の岡目八目

歩キ目デス・ウォッチャー岡崎が、足の向くまま気の向くまま、日々のつれづれをつづります。

屋根瓦と白漆喰(しっくい)

2006-05-04 23:50:27 | 建見楽学
伊方町の九町へ。

この辺りの民家には、こうした白漆喰(しっくい)を乗せた屋根を多く見ることがある。風が強い地域性が生んだ、生活の知恵として、屋根瓦が飛ばないようにした対応策。
R197号メロディライン沿いには風車が何基も並んでいるという土地柄である。
沖縄の赤瓦の民家ほどではないが、黒い色の瓦に白い漆喰が映えて、それはそれで美しい。
屋根のテッペンにある棟瓦(むねがわら)に分厚く漆喰を巻いて大きく見せたものもある。蔵造りの町並みがある川越市辺りでは「かげもり」と呼ぶようだが、南予での地域名称はどうだろう。
瓦の一枚一枚を漆喰でつなぐやり方は、施工側からいうと、大変手間がかかり、今ではめっきりと少なくなった風土の建築風景である。

最新の画像もっと見る