岡崎直司の岡目八目

歩キ目デス・ウォッチャー岡崎が、足の向くまま気の向くまま、日々のつれづれをつづります。

船戸川橋の凄さ。

2006-11-28 18:24:15 | 土木遺産


西予市野村町に坂石という集落がある。肱川の主要な支流がここに集まり、かつてはその物資集散で栄えた。

四国カルストから流れる船戸川、城川町から下る黒瀬川、そして宇和盆地から流れる本流の宇和川が、この坂石地区で合流する。
ところが戦後間もなく、下流の肱川町に鹿野川ダムが建設され、旧横林村の中心地であった坂石地区は全て水没することとなった。やがて全戸が移転し、ダムが完成、新しい道路網が敷かれ、そこには新しい橋が架かり、集落の様相は一変した。

この写真の「船戸川橋」は、その時に水没した昭和5年竣工のコンクリートアーチ橋で、既に廃橋となり、常時は水面ギリギリに欄干が顔を出している。ただし、その上を鉄骨アーチ橋が架かり、あまり誰も意識して下を覗かなければ、気づかずに過ぎる人の方が大いに違いないが。
今の時期は、渇水期になり、水位が下がっているので、アーチ部分が三分の一ほど見えている。
この橋が、今、脚光を浴びつつある。いや、岡目八目ほか我々は光を当てようとしている。

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