岡崎直司の岡目八目

歩キ目デス・ウォッチャー岡崎が、足の向くまま気の向くまま、日々のつれづれをつづります。

日土小学校22

2008-09-04 09:40:05 | 建見楽学


手摺りの曲げ方などは至難の業(わざ)。

どこかの町工場だろうか、鉄工職人も大変だったに違いない。
第二期工事の東校舎では、非常階段の作りも微妙に違っているとのこと。
松村正恒氏の建築には、必ずそうした工夫箇所の進歩が見られ、何らかの変更が加えられている。

日土小学校21

2008-09-04 09:15:03 | 建見楽学


中校舎側の非常階段。

昭和31年に竣工した第一期工事で、手計算による構造計算をして施工。
今のようにパソコンの無い時代に、一つ一つを慎重に手間をかけて、入念なプランに基づく施工を進めたことがよく分かる。

日土小学校15

2008-09-04 08:42:59 | 建見楽学


東校舎の二階端っこに補導室というのがあった。

時にはイタズラ小僧も居て、ここで少し叱られたのかも知れない。
しかし、この学校には何度も来ているが、こんな壁面デザインが隠れているとは知らなかった。
長らく物置き部屋に使用されていて、この素敵な光景が隠れていたらしい。
伊予がすりと金紙を市松模様に貼り合わせている。
ここに連れて来られる子供が、“一抹”の不安を覚えて“市松”のデザインになったのではモチロン無いだろうが、床のピータイルや所々にある同様なデザインを見ていると、松村正恒氏は市松模様が好みだったのか。

まるで桂離宮を思わせるような小空間である。

日土小学校14

2008-09-04 08:33:07 | 建見楽学


中校舎二階にある音楽室。

屋根の形状も音響効果を意識した蛇腹。
ここは、改修後は四年生の普通教室になる模様。音楽室は東校舎二階に移される。

日土小学校13

2008-09-04 08:14:34 | 建見楽学


音楽室にある小階段。

楽器などを収納する小部屋が階段上部の空間利用で造られていて、そこに上がるための昇降口。
軽やかでリズミカルな教室隅の存在。