最近買ってきた吉村昭の「東京の下町」というエッセイ集
を読んだ
戦前の東京日暮里に育った作者の慎ましくも温かい暮らしの思い出
そこには母がいて父がいるそして兄弟達と悪友たちとの懐かしい
庶民の暮らしがあった
年代は少しずれるけれど 自分の思い出と共通する
田舎の住宅地を自転車で走ってい時 ふっと 古い民家から漂ってくる
朝餉の匂いを嗅いだ時のような
五感を駆け抜けるなんとも言いようのない懐かしさに溢れている
戦争で何もかも無くし 全てを諦めざるを得なかったさまが
今 コロナ禍で自粛自重している様子に重なって悲しくもある
そうなのだ
今は七十五年前と同じような厳しい現実の中にいるのだ
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