今読んでいるあきない世傳金と銀の九は
コロナ禍の現在をなぞらえて描かれているのか
予見していたのか?と思う話が載っていて驚く
特に「菜根譚」の章
まさに今を思い出す漢文である
菜根譚
中国明代の洪応明(字は自誠)の随筆集
抜粋
衰颯的景象 就在盛満中
発生的機緘 即在零落内
「衰える兆しは最も盛んなときに生まれ、
新たな盛運の芽生えは何もかも失った時、既に在る」
「だからこそ、君子たる者は、安らかな時には油断せずに
一心を堅く守って次に来る災難に備え、また、
異変に際した時にはあらゆる忍耐をして、物事が
成るよう図るべきである」
以上のような人生訓を紹介している
あまりにも現在のこの状況を見越した一文を読んだので
驚嘆してしまった
この菜根譚という書物は家元である中国では早くに廃れたが
日本では江戸時代から和訳が出版され
多くの偉人に影響を与えてきたというから皮肉でもある