司馬遼太郎の紀行文集に「街道をゆく」という作品があった
が
これはさしずめ「旧道を往く」だろう
自転車を走らせるには
車の往来が少ない道に限るのだが
特に田舎道 本線から外れた旧道がベストだ
全国各地には街並み保存地区やら
伝統的建造物群保存地区なるものが増えた
何処にでも旧道沿いには
半世紀は前の風景が残っている
早朝にほとんど人気のない道を走っていると
もっともっとゆっくり走らねば勿体ないと
思わせる景色が拡がり
懐かしさで一杯になる
上高田の廃校前を過ぎた辺りで
桃太郎のお嫁さんの看板が目に止まった
ほう!これはお詣りせねばと
岡山第二社鼓神社の鳥居をくぐった
神仏混交の名残が
なかなか広い境内には立派な鐘も
県内屈指という宝塔も鎮座している
吉備国の母神さまが
何故桃太郎のお嫁さんなのかの由来を
示すものは見落としたが
かなり由緒がある神社なのだろう