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体を労わる

2008-07-03 | 
労わる(いたわる)とは、相手や対象に対して使うことが多い言葉です。
でも、その言葉を自分に向けて使うことはありますか?
今回体験したファスティング(断食)を通して感じたことは、
それまでは疲れないように体や心を労わることは頭に浮かんでも、
胃や腸や肝臓などを労わることはすっかり忘れていたことに気づかされました。

前にも書きましたが、体は日曜日に休めても、胃や腸には
我々が食べものを毎日毎日食べ続ける限り、休みはありません。
それで、よい働きが果たしてできるのでしょうか?
今回のように短期間の断食によって、胃や腸や肝臓を休める
ことは、時には必要なことではないかと思えてきました。
特に、添加物や加工品の多い、現代の食環境では、特に解毒を行う
肝臓には相当の負担をかけていることが予想されます。

栄養のことを考えた場合、栄養不足に対する対応の仕方として、
もちろん不足の栄養素を豊富に供給することをまず考えるわけですが、
同時に栄養を十分消化吸収できているかという事も非常に大切なことです。
評価方法としては、胃酸の出方やピロリ菌の有無、肝機能検査など
を行うのですが、消化管が疲れているかどうかはなかなか評価できません。

だから、時に食を止めて、消化管を休めて、機能回復を促す行為には
意味があるような気がします。
まだまだ、経験が浅いので、はっきりしたことは言えませんが、
ほかの事では代用できないような力が、断食にはあるような気がします。
もちろん、断食に限らず、日ごろから、消化・吸収の負担を考えて、
消化管を慮る、労わるということを忘れないでいたいものです。
コメント
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