いろいろとありがとさん

楽しく嬉しくハッピーに感謝して暮らすために

家森幸男先生

2007-03-23 | 家森ワールド
親の因果が子に報い~♪

私たちはともすれば、自分の身体のすべてを遺伝子によって
支配されているようなイメージを抱きがちです。

これは京都大学名誉教授の家森幸男(やもりゆきお)先生の言葉です。

私が初めてこの言葉を聞いたときの正直なつぶやきは
『え?そうじゃないの』でした。
患者さんにも、血は変えられないよ。
いくらがんばっても遺伝子で貴方の将来は決められているんだよ。
と説明していた医者だったからです。

今の先端医療は、病気の克服は遺伝子をどうにかすることだと
各方面でその解明にやっきになっています。
どの英文雑誌を見ても、~の原因遺伝子を発見などの記事が
賑やかに語られています。

だから家森幸男先生の言葉には驚きました。

家森先生は100%脳卒中を起こす遺伝子をもった実験用ねずみを
開発しました。これは脳卒中の研究を進めるためには
画期的な大発明、大貢献でした。
ところが日本で100%脳卒中を起こすねずみを自信を持って
米国に送ったところ、4割のねずみは脳卒中が起こらない。
『どうなっているんだ』と米国からクレームが来たわけです。
『え、そんなはずはない』と調べてみたところ、
日本と米国ではねずみのえさが違っていました。
米国は蛋白質の豊富なえさだったのです。

それで家森先生は、この脳卒中ねずみに色々な食事を与えて
その寿命を比べてみました。
すると、
従来のえさでは平均寿命が90日程度でしたが、
大豆蛋白を加えるとなんと寿命が倍の170日へ伸び
大豆以外にカルシウムを加えると4倍の350日へ伸び
さらにマグネシウムを加えると5倍の420日へ伸びたのです。

このデータは、
いくら遺伝子が脳卒中を起こしやすくても
食生活を変えれば
脳卒中にならずに済むという事実を伝えてくれたのです。

それから家森先生の世界中の食生活と病気の関係を調べる
旅が始まったのです。

私は、この話から、今までの自分の固定観念を改め
食事を大事にする医者になろう
食のことを説いて回る医者になろうと動かされました。


コメント
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