平日のしかも週中のライヴって、体がクタクタで気持ちが萎え気味。
もちろん、だからこそ!元気をもらいに行ってくるわけなんだけど・・・。
最近ライヴに行く前のテンションが常に低めだったりする。
だって寒いし、師走なのにノーマネー。
空っ風が体を吹き抜けて、ぴゅ~ん、ひゅるひゅるるる~。
レポというか感想文を書く。
例のごとく長めだけど少なくなったのは熱意の減少。
原稿用紙にすれば12枚ぐらいだろう。
じゃ、行くね。(また書き逃げて、後で見直し)
うちはPCヘヴィユーザが多いので・・・
2009/12/9(wed)
ミドリ全国2マンツアー『初体験 VS ツアー』
【VS】 9mm Parabellum Bullet
open 18:00 / Start 19:00
adv 2,800 / door ___ SOLD OUT!!!
AXに行くのは、いつ振りだろうか?legoのFree Live以来か。
あの時とまるで雰囲気が違う。
今夜はミドリ、初体験VSツアーのファイナル。
6/6夜音で行われたライヴのDVDタイトルツアーだ。
あの日、まりこはセーラー服を脱いだ。
その最後のセーラー服はタワレコ新宿店にしばらく展示されていたのをたまたま見ることができた。
セーラー服じゃない彼女をはじめて目撃する日。
2マンなので、当然、先攻は9mm!
9mm Parabellum Bullet
彼らのことを書こうとすると、苦しくなる。楽しいのがライヴなはずなのに。
だからこそ、書くこと、差しさわりのない表現にすることに悩む。
だって、楽しい!最高!って思っている人が大多数なんだと思うからね。
名前呼びが凄かった。
新譜も、昔のリカちゃん電話みたいなのって、ジャニーズでもしない。
それでも、販売数が上がればいいのだから、レーベルやマネージメントも必死になる。
ていうか、彼らの場合は遊び心が全て企画になるってのは今に始まったことじゃなかったね。
しかし、面白い!と思えていたのが、眉間に皺となってきている自分が変わってしまったんだろう。
一曲一曲を追って書くことは、もうやめにしよう。
また書ける日が来るかも知れないし、もう二度とやってこないかも知れないけど。
まともに音楽を聴こうとしていない集団。
後方のぶん殴りモッシュは何だったんだろう。
次は滝さん側に行きたい!と思っていたくせに和側、あれ?
一曲目 「We are Innocent」 で、いきなりぶちきれた集団のとばっちりで涙。
後ろなのに壮絶なモッシュピットが発生し、反ったまま跳ねっかえってきた女子の頭突き。
くじけるしょっぱなの負傷、脳天と鼻を打撲する。
怪我をすると、殺意沸くとか元気なときは言うが、
そんなレベルでなく、さめざめと涙を流しながら、「無理」 と呟いた。
危険を感じて、前に流れていったら、断然、前の方が安全だった。
チューンニングしている間に、もの凄い数の名前呼び。
振り向いて欲しいファン心理、私の横の人、後ろの人、いくらでも声を出す。
メンバの誰も応えてはくれない。
最前ブロックセンターフロントで、Punishment を聴いた。
そこでは、ダイバーが絡みあい!
それによる不安定な足元に慣れていないオーディエンスで転ぶ人が続出。
それでも、お互い助け合って成立していたことに救われる。
卓郎さん前で聴いたPunishment、救済活動をして終わった。
長髪で酔いしれて哀愁の美メロを弾く滝さんのイントロしか堪能できずだ。
9mm Parabellum Bullet (2009.12.9 @ AX)
※自分達調べ、自信あり。
とまぁ、インディーズのときのは1曲もやらなかった。
新曲は、「命ノ~」 のカップリングになる曲 「エレヴェーター~」をやった。
個人的には 「どうにも~」 が聴きたかったけどなぁ。残念!
エレヴェータガール(笑) リピート、ちょい頂けない。
山達の高気圧ガールのリピートは好きだけど。
彼らはメジャーだということかな。
でも、Termination の楽曲はやってくれたら嬉しい。
唯一、「The World」 のちひろさんは不滅だ。
久々のライヴだったせいか、音は間引きされ、ドラムのミスも目立った。
演奏のクォリティがさがってしまうのはどうかな。
MCのクォリティはまるで求めてないし、あれでいいけどね。
会うたびにドンドンうまくなるバンドが圧倒的だからこそ、酷さが目に付く。
9mmが終わって、床には毎度の残骸だらけ。
財布に靴片方・・・声を掛け合いながら、落とし主を見つけていく。
財布は届けたほうがいいんじゃない?と男子に伝える老婆心。
「そうですね」
★
次は25日のお台場、いつも会う仲間とは毎回必ず会っていた。
それぐらいファンがリピータだったわけだけど、変わっていく。
見かけない人も沢山増えたし、前から見かける人もいるし、もう来なくなった人もたくさんいる。
これは進化していく彼らと自分達の感覚が共鳴するかしないか、私たちは選ぶことができる。
今、聴きたいものへと気持ちが変わっていくのは当然。
まだ、どこかで刺激をもらいたくて、離れられないでいる人たち。
合うものを求めていかないと体に悪い。自然に出て来た思いや感情に逆らうなと思うんだ。
今、彼らのことが好きでキラキラな顔で観れる人が観ればいい。
でも、サイコ(跳ねたくないが)とワールドはキラキラしちゃうよ。
恋をしているみたいに、この曲を聴いたら、胸をかきまわされ狂おしい気持ちになった。
何度も何度も再生して、ライヴで聴いたら、もう涙が出てきて、大好きだ・・・って心から思えた。
その感覚がよみがえる。だから好きなの?曲によって変わってはダメ?
心の葛藤は、彼らが変化し始めたフリーライヴからのことだ。
「25日は行かないよ~」 と言うと、
『だって、te’ が出るよ~』 と言われた。
9mmだろうが、te’だろうが、クリスマスにお台場までは行けない。
家族と・・・子供達と過ごしたいと思っちゃったよね。
「カオス~」 転売屋がオクに出しまくっているそうだね。
このチケットを誰も買ってはいけないと思う。
行きたい人が買うのだけど、買うから、あいつらがのざばる。
違反違反違反申告しても、そうそう変わらないけど、やらなきゃ何も変わらない。
あ、ダフ屋もいたね、AX門の前に 「余れば買うよ」 って・・・(驚)
ミドリなだけに(笑) 新色のリスバン購入(ボケてた)
※
転換の時間はみんなで集まって軽く様子を話して過ごした。(セトリを確認しつつ)
とにかくいつもどおりに汗まみれで風呂上り状態なんだけど、爽快感に乏しい。
それでもみんなと話せば楽しい空間に変わる不思議。
もう、いいかな と。インディーズの頃の楽曲が大好きな子はそう言った。
次のアルバムがどんなかによるけど、今夜エレヴェータ~を聴いて何となく分かる気がした。
あのインディーの頃のモノトーン色や痛いぐらいに刺さってくる歌詞はそこにはなくなっていた。
気持ちを転換して、よし、ミドリのツアーファイナルを楽しもうぜ。
明らかにキャパオーバーのフロアから溢れる人のわずかな隙間をぬって入っていく。
人が多すぎるとろくな事がない。
ミドリ
ミドリを観るのが、昨年のV.E.Tour対バンで行った盛岡以来。
盛岡遠征に行った前日に猛烈な寒波であたり一面に雪が残っていた11月。
ミドリの1曲目に♪デストローイ と来て、気が付けば最後尾からフロントまで走っていた。
当然、夜音前だから、彼女は未だセーラー服を脱いでいない。
人の上を歩いていき、配水管にぶら下がり、フロアのど真ん中で歌った。
何となくちいちゃいハコの彼らがいい。
歓声が上がる。
コンパクトに配置されたそれぞれのポジションは大きいハコではもてあます。
緊張はしているかもしれないが、気負いのないまりこが少し落ち着きのない感じで佇んでいた。
足は変わらず左足は靴下、右足は黒いテープが巻かれている。
メイクは目の周りを黒くしていたように思う。
落ち着かないし、メイクやルックスのせいか、ちょっと痛々しさも感じさせるのに、何故か安心もする。
もうセーラー服じゃない。
しょっぱな静かな曲から始まった。初めて聴く曲だけど、彼女の声にのまれる感じ。
そう、聴かせてよ!って思っていたから、たまんなく嬉しい。
照明は明るく照らされるわけではなく、その中に居る彼女なのに存在感がスゴイ。
濁声も出せば、こんなにもキレイな声もでる。
少しづつ体温が上がっていく。
セトリの構成が良かった。左右に揺れて踊って、誰もぴょんぴょん跳ねない楽曲、演奏力。
とっつあんのウッドベースが低く高らかに響き、リズム隊がめちゃくちゃカッコイイ。
やっぱりジャズテーストになる。
ハジメちゃんのキーボードが軽い浮遊感を出しながらPOPさがプラスされる。
そんな感じもあるのに、まりこが歌うとROCKになる。
あんたは誰や の前に、独り言のように呟くまりこはコッテコテの関西弁。
~さん、~さん、もう、いいわ、少しは大人になったんだ。自問自答。
何だかわからないけど、今すぐ駆けつけて、彼女をギュッと抱きしめたい気持ちになる。
とても素で、煽るとか一切しないのに、感情がうわ~って伝わるから、こっちも自然に応えている。
ライヴって、本当に生もので、毎回お客さんが変われば、反応も変わったり、
アーティストのその日の気分によっては良くも悪くも変化してしまう。
彼らの感情がこっちに伝わって、我々の感情もあっちに伝わるから、素晴らしい。
ミドリ (2009.12.9 @ AX)
01.?
02.さよなら、パーフェクトワールド
03.うわさのあの子
04.あかん!!
05.朽ちては果てぬ
06.声を聞きたいのですが、聞こえないのです
07.?
08.ゆきこさん
09.獄衣deサンバ
10.あんたは誰や
11.エゾシカ・ダンス!!
12.swing
※自分達調べ&拾ってきた情報、確証なし。?は不明
ほんの1回だけ、下手(しもて)に来てくれた。
ラストのswingでは、ステージから降りて、みんなの上を泳いでいく。
うつぶせで、時に仰向けで運ばれていきながら歌う。
どこに居る?目で追いながら、とうとうPAの前にたどり着き仁王立ち!
スタッフの人が見えた。マイクを預かったのかな。
彼女は大きく両手を上げ、ふわっとダイブする。
みんなの頭の上、上になり下になり、ときどき自分の手で波をかいて進むクラウドサーファー。
もの凄い高速でステージまで運ばれていった。
ステージに戻ってからも、彼女は止まらない。バスドラの上に駆け上っていく。
そして両手をあげて、今にもバック転しそうだけど・・・躊躇がちに後ろへ飛び降りた。
私たちはスグに外へ出た。
これだけやってくれちゃうと、アンコールなんていらない。(実際なかったよね)
年内は個人活動でしかライヴはない。
そういやぁ、黒猫チェルシーの1曲(南京錠の件)にまりこの声・・・
♪離れない 外れない 「二度ともどらへん」
何もクレジットを見ないで聴いたけどスグにわかった。
そんな個性。
本音をぶちまけてくれて濁りがないんだろう。
あれもこれも未だ未だという、そんな気持ちこそが伝わるんだなぁ。
原点回帰させられるような、そんないいライヴだった。
後日、
Marshall Blog(12/24) に掲載されていたのを見た。
やっぱり全体的に暗い照明、セットは中央にぎゅって集まっていた。