ポイントカード

　個々に会員証（ポイントカードと兼用のもの）を持っていない。
別に必要じゃないと思っていたので私の分で子供たちの分も借りていた。
いや、今の今までそうしていて問題ないと思っていたの。

それでも1年ぐらい前にもそのことで問題になったかもしれない。
私の会員証を渡して借りにかソフトを買いに行かせた時に名前を見たのだろう？
性別が違うから店舗様も気付いたのだろう。

　「本人でなければ使えません。」

こういうのにとても傷つく息子。
私も軽い気持ちで渡してしまったけど、店舗まで車移動しているのだから、うまいこと『すみません。今本人を呼んできます』って言えばいいだけなのだ。
…そうだ。そういう臨機応変なことが一番苦手なのだと思い出した。
もうこんなにも大きくなっているので普通の感覚で考えてしまいがちだけどやはり違う。
（そういう風に言うと絶対に怒るけどね）


　+++++++++++++++++++++++


予定のDVD以外にDSのソフトも見つけたらしく「コレで払って」と財布ごと私に預けてきた。
（前述のように過去の出来事「本人じゃないと…」を心に刻んでいるため。）
私はシングル1枚借りたくて、一緒に会計をした。


【息子分】　計　3,460円
ソフトDS（中古）　1本　2,980円
レンタルDVD（旧作 100円）　2枚　200円
レンタルDVD（準新作 280円）　1枚　280円

【私分】　計　120円
レンタルCD（シングル1泊2日）　1枚　120円

【合計】　3,580円


会員証 且つ ポイントカードの為、店員さんが良かれと言ってくれる。

　店員「ポイントが○○○ポイント貯まっていますが使われますか？」

　私　「じゃ、500ポイント使います」

　店員「3,080円になります」

息子の財布から支払って店を出る。
待っていた息子に手渡しして簡単に説明するが納得が行かない様子。

　ナゼ？？？

ソコから車の中で討論。

　「何でお母さんのCD代120円を俺が払うのか？」

ポイントで払っているんだから、払わなくてもいいじゃん？がわからない。
帰宅して更にヒートアップして激怒。

　「ふざけるな！馬鹿にするな！」
　
へ？何だと？

良かれと思ってしたことが上手く伝わらない。

途中の話。

ポイントが理解できない。
安くなっていることが納得いかない。
自分の財布から払ったものにお母さんのレンタル代が紛れ込んでいるのがわからない。
別会計だったらわかる。

　「おいおい待てや。安くなってるんだよ！私が500円払ったのと一緒だよ！？」

でも、ラッキ～♪って思ってくれるどころか怒り出して震えるほどに…。

　「えええ？悪い事したんじゃなくて、負担額も減るし良かれと思ってした事だよ？」

最終的に私のCDレンタル代120円を無s個に支払い、ポイントで500円安くしてもらった分を無しにする為に息子から500円を返してもらった。
その後もレシートを使って何度も何度も説明した。

そうするうちに納得をしてきても「馬鹿にしている」がつきまとう。
プライドが高い。小さい頃から特徴的な部分である。
馬鹿にしているわけじゃなくっても笑けてしまうときもあり馬鹿にされてると感じるそう。

めちゃめちゃエネルギー使った。
納得してもらえたが、そのポイントに関しても誰が買って貯めたポイントなのか？と問う。
息子が買ったソフトで貯まった分もあるし、お母さんが買い物して貯めた分もある。

　「それじゃ、お母さんが貯めたもので払ってもらうことになる。それはダメだ！」

って～面倒くさ～い～

次回は自分で会員証を作ってと提案して本人も納得した。
それなら自分で使って貯めて、自分が貯めたポイントを使うのなら道理に叶うのだ。

　「家族だからいいじゃん！」

って思うけど、こういうとこ融通がきかないのが自閉の特徴の一部？
それとも個性のひとつで性分なんでしょうか？

かなりのことがスムーズになってきていても、このようにエネルギーを使うこともある。
仕事をして帰宅して、このような心や考えの行き違いもある。
納得できるまでとことん話し合い、和解するまで会話を繰り返す。

なので職場ではついついおしゃべりな人の相手をすることなく静かに過ごしたいと思う。
できれば、そこんところ理解してもらいたいよね～。
身近な席では話し合いが必要とまではいかないツーカーさでありがたい。


　「職場にまで来て子守はしたくないのよ～」


納得してくださいます。ありがとう（笑）

あの日のこと

　昨夜のKの訃報で今日1日が辛かった。

私は半年前に母を亡くしている。
あの深夜から明け方にかけての時間がフラッシュバックするから余計にだ。


★★★★★


自宅で死を迎えた。
救急隊員が心肺停止を確認するともう病院には連れて行けない。
専門的には死後の度数などチェックがあり基準があるのでしょう。
脈、心電図、死後硬直やうっ血の程度、瞳孔も確認していた。

肩から腕はもう冷たかった。
目はうっすらと開いていて口のまわりの硬直で察した。
タオルケットを掛けていた腰あたりはまだ温かかったのに！

救急隊員の方から説明があった。
「ここからは警察に引継ぎ検視をすることになります。」
老衰や病死だとしても医師による死亡診断がない状況だと事故扱いになるわけです。
警察の方が来るまでは、私がお母さんの側にいますので・・・・と、
私達遺族の気持ちを安心させるよう心のフォローをしてくださってた。

まずは警察官が来て事情徴収。
母が亡くなるまでの経緯を話す。
家族の住所・電話番号・氏名・年齢（生年月日）など聞かれる。

その後、刑事課の方が来て又事情徴収および現場検証。
家族全員のアリバイ？！不審者の侵入は無かったか？
亡くなった母の持ち物、財布の中身（所持金・カードなど）
部屋のあらゆるところをデジカメ撮影。

遺体を警察署に搬送して医師による検視が行われる。
これまでに処方された薬や検査入院の際にしたことなどの文書を渡す（貸し出す）。
刑事さんの話では最近こういったケース（自宅で老衰死）で亡くなる人が多いのだそう。

行政解剖になるのか？と思って「検視などにお金はかかるんですか？」と聞いていた。

検視にお金はかからないそう。

チャックのある白シートに母の遺体が納められ、警察官2名によって運び出された。
一旦、置くよ～！、ハイ！、って荷物じゃない！（涙）
母であってもう母じゃない。遺体でしかなかった…。
「大切に運んでね。」と心の中で思ったけど、扱いはただの遺体でしかなかった…。

明け方に遺体を引き取りに行くようになるとのこと。
葬儀屋は決めているか？の質問に決めていないので紹介してもらう。
警察署の紹介は口外な金額を言ってくる業者はないとのことで安心。
刑事さんから連絡してくれるそうで連絡先電話番号を伝えた。

眠らずに電話が入るのを待つだけ。
落ち着かずにひたすら片づけをしていた。

早朝に刑事さんから電話が入った。
「検視が終わりました。引き取りに三文判でよいので印鑑を持ってきてください」とのこと。

警察署に弟と車を飛ばして向い、結果を聞き遺体を引き取りにいった。
文書にサインして捺印、着ていた衣類の入った袋を渡された。
遺体は葬儀社の方が簡単に納棺してくれていた。
経緯もあり事件性はないとのこと（そりゃそうだ）
死体検案書に書かれた死因は「急性虚血性心不全」～老衰でしょうとのこと。

ホントに徐々にカラダが衰弱していった。
歩けない　食べれない　飲めない　話せない。
最後には指で「□（四角）」を書いてその中に「×（バツ）」を書いた。

娘には「明日（上を指差して）逝く。」と伝えたそう。

そう言って、その通りに翌日に天国に逝ってしまった。


★★★★★


Kは横浜市内の自宅で亡くなったとのこと。
年末年始の検視および行政解剖ということで公式発表が遅れたとあった。
メンバーのブログに因ると自殺でもクスリでもないと伝えられていた。
うちの場合は行政解剖には及ばなかったけれど、ご家族の気持ちがとてもわかります。


音や映像は無くなってしまわないから救われる。
今日はずっとずっと繰り返し観たり聴いたりして過ごした。

昨年（2012/10/19）難波さんのゲストとして新潟でライヴをしたのが最後だったらしい。

心に沁みる歌をありがとう。
どうぞ安らかにお眠りくださいね。


K（1981.1.4－2012.12.30）5日後には32歳の誕生日だったんだね。

第一歩

　遡れば10月のことでしょうか。
週に何回かを実習に行っているみたいだった。
…みたいだったというのは親としてどうでしょう？（笑）
私の認識が遅れたというよりも、本人の口から出たのが後だった。

きっと確実な情報じゃないと伝えられないと思ったのか？
もしかすると単に私はグダグダくたびれきっていて話すタイミングじゃなかった？
だとしたらゴメン。
いつの頃からか、私はあまり口出ししないようになった。
というのも本人がお母さんに言われるとできない！と言うので、じゃ言わない！になった。

少しだけ成長と共に意識が生まれ始めていた。
母が亡くなったとき、しばらく母親の私と娘が泣いてばかり
この先、何をしていいかわからない状態になっていたときも一人冷静だった。
「前を進むしかないだろ！」って。
顔の表情が分かりにくい子供達なので感情を読みにくい。
だけどどれだけ寂しい気持ちだったかはその後よくわかった。
おばあちゃんの死によって、しっかりとしなくちゃなぁという気持ちになったみたい。

実習を終え、12月から週に3回で開始。
自分で起きて自分で支度して行けてる！（当たり前だと思うかも知れないけどこれが大変！）
週のうちの2回は午前中だけ、1回は一日就業。
あまり口を出さずに見ています。

新年になり一番早く外へ動き始めた息子。
今のトコだいじょぶみたいよ～！よかった～！！

たいへん。

　実家に家主の母がいなくなって5ヶ月。
片付けは手付かず、誰も居ない家はひっそりと寂しそう。
あちこちにあるモノ達が「早く帰ってきてよ～」って言っている気がしてしまう。
埃が被ったモノ達、どうしたらいいのか途方に暮れる。

遺品整理。

う～ん…年内難しいけど何とかしたいね。



母がらくらくホンでメールを打つことに必死に頑張っていた頃から1年半になる。

生前、何度も携帯の講習会を開いた。
講師は弟であり、私であり、娘の時もあった。
私から練習でメールを送るけど、母からはしばらく返ってこない。
ついには心配なので「読んだよメール」が来るように設定までした（笑）

昨年の夏に母からメールが来た。なんと茨城の知り合いの家からだ！
自発的にメールを送るとは思えなかったので、どうやら教えてもらっていたらしい。
知り合いにまで講師をやってもらって…って、クスって笑えてしまった。

タイトルは「お返事」本文には「メールるのお勉強をしていました、おはよう」
うっは～絵文字入り。技術が上がっているじゃないの（笑）

その家から帰るときにくれたメールがまたかわいい。
タイトルは「今晩は」本文には「明日た帰る」

どっちも、送り仮名が余分！！（笑）


いつだったか、弟が「今駅に着いたので家に向かいます。」とメールすると、
母は「はい」って返信してた。

かわいい！

そして私に「今、○○（弟の名）がきてるよ。」って。
「来いって事？」って返信したら「メールしただけ。」って。
「だいぶわかってきた？」と返信したら、「わかった。」って。


で、もう一回メールが来た。
「たいへん。」っていうタイトルなしのものだった。

2012/3/4 19:35　それが最後のメールだったんだよねぇ。がんばった！


今、まさに我々は「たいへん。」である。


狭～いちょびっとの庭にある植木とエントランスの両脇にある日々草や風知草。
お向いや近くの奥様が好意で水やりをしてくれている。

　ありがたい。

私は時々郵便物と留守番電話のメッセージをチェックに行くぐらい。

けど、未だゆっくり片付ける時間がとれないでいる。
本当は9月の連休に余分に休みを取っていたのになぁ～。
謎の全身発しんで痒みが酷くてできなかったよ。

弟は相変わらずクライアントに振り回されて時間が取れないらしい。

それでもネットでかなりのことがフォローできる今、
香典のお返しだけは完了したそう。(良かった)


昨日実家に行ってきた。
久しぶり！

「ただいま～」って中に入る。

玄関からキッチンへ。

ん？何？！

トイレットペーパーが転がっていた。
何やら物音がする。
誰もいないはずの家の中、ゴソッという音にハッとする。
またガサッて音がした。


盛岡で買った大切なコーヒーカップが倒れてる。


足元を見ると明らかに様子が違う。
何かのクズが散乱！

んあああーえ～やだ～何？

冷蔵庫の上を見たら…
トップ写真の通り。

ねずみ？ねずみしかこんなことしないよね？

ま、いっか。

いやいや、いくないけど。

しかし、これから住む予定の弟にしてみたら大変な問題だ。
ねずみに棲みつかれているなんてキッツイなぁ～。

どうしよう（泣）


キッチンは片付けずにリビングへ入り留守電チェック。
お一人から何度か心配して電話をくださってる。
その方が伝えてくれたのは下のお名前だけ。

自宅に帰ってからその名前だけを頼りに年賀状を探してゆく。

あ、在った！

そこから20分電話。
母の小学校時代の同級生だった。
彼女は息子・娘などの家族と一緒に住んでいるみたいだった。
だけど彼女も又孤独だ。

最近、駅の階段を6段ぐらいから転んで怪我をしたらしい。
その為に足首を複雑骨折して治りが遅くて苦労しているとのこと。
他にも色々話をしてくれた。
ほぼ初対面の私（幼少には会っているらしい）との話がなかなか終わらなかった。

母はいったいどれだけ広くお付き合いがあったのだろう？
普通は誰かに連絡すれば連絡網のように伝わるって思ってしまう。
今回の小学校の同級生でお付き合いがあったのはその方だけだったらしい。
それじゃ伝わらないね…

母が亡くなって3ヶ月以上経っても未だ未だ「元気～？」って電話が入ってくる。
いつになったらみんなに伝わりきるのだろう？

「たいへん。」

ふわふわふらふら

　ブログ更新できず。
さらには連動させたtwitterでもロクなツイートをしていない。

いっそ何もしないほうがいいか？

いや、それだと何の記録も残らなくなる。
自分の日記なんてものをつけていないからこいつが頼り。
今時なようでいて今時じゃない。

ここへ来て又気分的に落ちている。
何もかもがわからないことだらけなんだ。

ひとつひとつ前には進んでいく（というか消化していく）けど
全部一から調べる。人に聞いてネット検索して…。
幸い資産家ではないので相続は税金がかかるほどのものではなく
生前に伝えてもらっていたようにするだけ。
法要などの取り決めはきょうだいで話合い。
49日までは終えた。

でも未だ未だだ！

実家に人が住まなくなるのはよくない。
早く弟が戻ってくるのが一番よいんだけどね。

私は長男じゃない。
姓も変わってしまった。
帰ってきて～！と願うばかり。
それまではとてもとても落ち着かない。

この不安定さは何だろう？
居て当たり前の存在がいない。
実家に帰ればそこに母がいた。

でももういない。からっぽの家。

帰ったら誰かがいるのが実家じゃないのか？
ああ、お仏壇だって守っている人がいない。
お位牌だけ持ってきた。服のない裸じゃ良くないよね？
これって住居のない状態なのかしら？
まったくもって、めちゃくちゃ。ふわふわと宙を彷徨っている。

お供えしていた仏花のひとつのほおづき。
無造作にデスクに置いてある。
この実ってどうするんだっけ？たしか子供の頃に遊んだ気がする。
思い出せないまま、転がっている。


しかし、いつになったら落ち着くのかな。
とにかく家に人がいないことが一番落ち着かないんだよね。
長男 頼むぜ！