東北を回ろうって思ってしまうのには訳があった。
まずは、東北が好き!秋田の友に会いたいし、母が行きたいと言った。
紅葉の時期は過ぎているよ、ずっと一緒にはいられないよ。でも行くって。
盛岡に一泊してすぐに分かれたけど、楽しかったな。
歩く速度にこんなにも差ができてしまったことを感じたけど。
いつか誰だって年をとっていくんだから、元気なうちに旅をしたい。
ツアーで遠征なんて?って眉間に皺が寄りそう。
でも普段は、旅行に行くのにも、ヨイショってなりがち。
だから、大好きなバンドのツアーに便乗するのが一番だ。
3連休パスを発売日に購入。
往きの東北新幹線の座席指定を取る、現地には11時頃に着くやつ。
他はどう動くかも読めないし、一切取らず、調べず。
観光もしようと思っていたので、ブランクのまま旅立った。
ホテルに関しては、盛岡・酒田・郡山と3泊分を予約しておいた。
9mmスタッフさんに「東北も行きま~す!」なんて、張り切って伝えたけど、馬鹿だ~ね^_^;
11/19(水) 仙台 CLUB JUNK BOX(宮城県)
11/21(金) 青森 Quarter(青森県)
11/22(土) 盛岡 CLUB CHANGE WAVE(岩手県)
11/23(日) 酒田 MUSIC FACTORY(山形県)
11/25(火) 郡山 CLUB #9(福島県)
↑今回の東北のライヴは秋田を抜かした5県で行われた。
何故、秋田でやらないのだろう?今まで やったことがない。集客できないところなのかな?
平日の仙台・青森は行けなかった。
だし、さすがに青森まで北上するのは躊躇した。←内心は青森に行きたかった!
11/22(土) 盛岡 CLUB CHANGE WAVE (盛岡観光→ライヴ→盛岡泊)
大宮発で出発~☆ 母とはギリギリに会えた。
旅支度もいい加減なままだけど、チケとお金とがあれば何とかなるさ。
家のことはしっかり自信がつくように、沢山の食料と書き置き。
誰もがチャレンジ的な4日間になる。
盛岡に着くと、『寒い』 そりゃそうだ。
それでも前日の寒波による降雪を免れただけ良かったらしい。
チェックインより遥かに前なのに、荷物を部屋に入れられた。
宿泊するフロントの人がとても優しく穏やかなふっくらした方。
身軽になったけど、母と歩くスピードが違い、いつもの移動時間の倍以上が掛かる。
盛岡は歩いて移動できる観光地なので、交通手段は考えていない。
降雪のあとの道も歩きにくいのもありか。
時間はたくさんある。ゆっくり行こう!
開運橋を渡って、まずはライヴハウスを確認する。
クローク300円に安心する、だって、とにかくホテルから半袖なんて無理!
そしてもう一つ先の橋まで歩いていく。
盛岡は川だらけで、橋がなかったら移動できない街だ。
●行ったところ 光原社~啄木新婚の家~石割桜~紺屋町
1.光原社
いくらでもいられるような空間。
宮澤賢治の「注文の多い料理店」を出した版元さん。
クラフトであったり、食器だったり、目に楽しいものが沢山並んでる。
店の裏側の扉を開け、一歩外に出ると、時間が止まったかのような中庭的な場所。
可否館 喫茶店でしょうね。中には入らなかったけど、落ち着く感じの店。
丁度 紅葉の真っ赤な紅葉が落ちていて、綺麗だった。
資料館の鍵を開けてもらった。
大切に保管された書物や掛け軸、郵便物などを見せてもらう。
棟方志功のふくよかな人物を描いた版画なども。
川べりの方まで行くと、白壁に『雨ニモマケズ』が全文書かれていた。
PC講師のタッチタイピング試験がこの一節だったのを思い出した。
比較的頭に入っている詩だったので助かった記憶がある。
幼い頃、母が私に買い与えてくれたなかに宮澤賢治作品集があった。
他のものに比べて、洒落た感じがするなと思ったりしたもんだ。
外から戻り、しばらく暖かい店内で過ごす。
お土産に絵葉書とはがき箱。
そんな素敵なものを飾るにはふさわしくないごちゃごちゃ過ぎる部屋。
なのに、ついつい買ってしまった。かわいい♪
名残り惜しい想いもあったけど、次の観光地へと・・・
2.啄木新婚の家
そのまんまの表記で観光地?少し笑える。
表札が、あまりにも そのまんまなので、啄木のお宅にお邪魔する感じ。
玄関を入った突き当たりが新婚生活を送ったという部屋。
4畳半という狭さなのに、何だかとても落ち着く。
庭にある柳は銀座から持ってきたものとか・・・
3.石割桜
桜の木がある場所に行くまでは結構歩いた。
途中の道は銀杏や桐?盛岡は緑の街のイメージ
石割桜は裁判所の敷地内にあった。
中に入って見てみたら、凄い!あんな大きい石を割って桜がそびえている。
春、桜が満開の時に見たら圧巻だろうね。
すぐ横には岩手県庁があった。なんてことない建物(失礼!)
その後は突き当たりの盛岡市庁までひたすら歩く。
母がかなりつらそうになってきたので、バス亭のベンチで休む。
嫌なことに雨がパラパラと・・・
突き当たったら右に曲がる。
そこにはTV岩手、中に入ると局内の番組の展示とかしてる。
受付はお姉さんじゃなくておじいさん。土曜日だからかな?
もう少し進んで大通りにぶつかると、城跡のある公園だった。
でも、寄っている時間がないかな?というかお腹が空いている。
直利庵を目指して、もう少し頑張る。また橋を渡った。
下に流れてる川は何川だろう?鮭が登ってくるらしい。
4.直利庵
2つぐらい交差点を過ぎたら右手すぐの道に入ったら直利庵があった。
わんこそばもできるけど、普通に食べることにする。
↑私は鴨せいろ(なぜかBeer付き)、母はきのこ蕎麦?(舞茸入り、生姜で味付けされて美味しかった)
写真じゃ味がわからんし、美味しそうに撮れないけど、
ものすごっく美味しい!!!絶対にまた食べに来たい。
お出汁が上品な旨み、蕎麦が白い!そして、蕎麦湯に塩を少しふって飲む。
蕎麦湯をこんなに美味しいと思ったのは初めて!
美味しい!!! 蕎麦のつゆも蕎麦湯も完食した。
5.紺屋町
NHKの朝ドラで実際に撮影に使った店があった。南部鉄器の店。
長門さんの撮影は殆どその店だったという。
私たちは絞りの小物を売っている店に入った。
ここの絞りは、紫と茜の2色、焚き具合で濃淡を出しているらしい。
とても綺麗な色・・・確か、中学か高校の授業で絞りのハンカチを作った。
とっても楽しかった
なので、将来は染色とかしたいとおぼろげに思ったのに全く違う道になってしまった。
雨も降ってきたので、タクシーをつかまえホテルに戻る。
運転手さんがお話好きで、車を降りたくないぐらい、楽しい会話が弾んだ。
ライヴまでは、明日の旅の予定を2人で考える。
・・・っていっても、もう離れ離れで、私は秋田経由酒田、母は遠野へ。
遅い時間にお蕎麦を食べたので、ライヴハウスからの帰りに何か買っていくよと伝えてホテルを出る。
ひとりぼっちで可哀相だけど、本でも読むという。
じゃ!
ライヴの様子は
レポで・・・(^_^;)
ライヴから戻ってきて、まずは買ってきたお弁当を食べる。
こんな北の地に来て、コンビニ弁当につき合わせて、すまない気持ち。
私はお風呂に入って、ビショビショで絞れる程の汗を吸ったTシャツを洗う。
一晩で乾いてしまうので、必ず洗うようにしてる(←遠征、そんなにしていないか(笑))
さすがに疲れたのだろう。
母は先にお風呂は済ませたし、食べて、少し休んだらベッドへ。
間もなく、寝息を立てていた。
私はしばらく寝付けなかった。
いいライヴやいい舞台を観たあとは覚醒してしまうらしい。
というか、この夜はミドリのまりこにあてられちゃったのかもしれないね。
それでもアルコールの力を借りて、おやすみなさい☆
また一緒に旅に出てこれるだろうか。
絶対に来よう。