「ロマンス」 こまつ座＆シス・カンパニー （9/15） #1-2

　「ロマンス」の まだまだ書くことが沢山！
それを続けて書こうと思っていて、日にちが経ってしまった。
ひとつひとつの演技が納得の舞台だったんで、終わって悩まずクリーン！
この感覚は久しぶりで、こうなんだろう、ああなんだろうという論議は出ず。

連休初日の土曜、32℃という夏日となり、暑くて移動が大変だった。
でも、風だけは、やーっぱり秋！
ときどき吹く風を体に感じては 心地よさを覚えた。

大好きな世田パブ、今回はA席で、最上階は初めて座る・・・
柵があるものの、ちょっと怖い感じだ。
改めて、天井を眺めてみると、青空に雲！こうなっていたのかぁ。
舞台は見ても、上を見るのは初めてだった。

時間どおりに開演。
下手（しもて）にピアノと演奏者。
チェーホフの少年期・青年期・壮年期・晩年期を4人の俳優で！
妹のマリヤを松たか子、妻のオリガを大竹しのぶ が、演じる。
そして、その取り巻く人物達を、それぞれが演じていくのだ。
それだけで、愉しいじゃないかとワクワクした

年齢的に考える・・・順番は、その通りだった。
井上（1979年生）、生瀬（1960年生）、段田（1957年生）、木場（1949年生）
でも、生瀬さんと段田さんは微妙なところ。
生瀬さんはヤンチャな印象があるので、青年期でよいだろう。
そして、ボードビル仕立てということで歌もダンスも入るのだが、
初めて聴く生瀬さんの歌声、ちょっとテレ気味なのが 良かった。
声はいいし 歌も上手だし、なかなか素敵^^

＜少年期＞
強盗（生瀬）とチェーホフ父（木場）のやりとり、もう入り込んだ！
なんたって、生瀬さんが演じると、なんてチャーミングな強盗
そして、段田さんの警察官は恰幅がよく、お腹も猛烈にでかい。
・・・綿か何かを口に入れて喋るのはきつかったろう。
少年チェーホフ（井上）歌うまい！！さすが藝大出身。

＜青年期＞
生瀬ファンとしては期待する場面だし、一番愉快だった。
チェーホフの「卒業試験」での教授（木場）と 助教授（段田）！
このシーンは相当アドリブ入ってそうで、くすくすと笑えた。

そして、とっても面白い場へと続く！「三粒の丸薬」
イワン（井上）の求婚、マリヤ（松）のセリフが絶妙にポンポン返ってくる。
アドリブもあった風！断わる言い訳がことごとく愉快で、引き込まれる。
一番笑えた大竹しのぶの老婆アニュータは、どんだけ？ って思う。
とんでもなく体の自由が利かなくなるリウマチなのにダンスする。
しかも、チャイコフスキー3大バレエ『くるみ割り人形』の花のワルツだ
もう そのステップに爆笑・・・ババアなのか少女なのか年齢不詳の演技(笑)
セリフ「達者がなんになる」が最高！！
その頃、チェーホフは持病の結核が酷くなってきていた。

＜壮年期＞
段田さんは劇中の重要な渋いところを担当した。
医師としての場面、最低の役職14等官男性の主治医だったチェーホフ。
司法解剖後に、死亡診断書を書くところ。実習生（井上）の立ち回りが面白い。
亡くなった14等官の妻（大竹）と弁護士（木場）は自殺でなく他殺にしろという。
何度となく出てくる2ヶ月ぐらいの間に悪かった胃が良くなったってこと！
その原因が笑える。要所要所に笑いのエスプリがしっかり効かせてある。

同僚（生瀬）が最高♪ 本当にこういう滅茶苦茶な役をやらしたら、うまい。
自殺か他殺かもめているとき、手紙を受け取ったと言うマリヤ（松）が駆けつける。
その手紙の内容には、本当の死因が書かれていた。

チェーホフの作品が舞台で取り上げられるが不評。
やがて、モスクワ芸術座から、オファーがあり、
そこが所有するレストランで、マリヤが話を聞く。
ボーイ長（生瀬）のテンションが、これまた最高。好きだ…
オリガ（大竹）の力量発揮、奔放な振る舞いは滑稽でもあるが芸達者。
そこに被せるような、ダンチェンコ（木場）のセリフは笑えた。
「女盛りも終わりにさしかかった女優、物憂げな色気のようなものがにじみ出ていたね」

場面替えでマリヤ（松）のソロ。
最近、兄が可笑しいという内容の歌！
曲もピアノも美しい調べで、松の澄んだ歌声に聞き入った。

その後、妻となるオリガがいる劇団で公演したら、当たった！
マリヤとオリガは仲良くなり、相互の家を行き来するほどになる。
作品の評価に悩んでいたチェーホフはオリガの言葉に救われ、
戯曲を書くことに生きがいを見つけていく。

＜晩年期＞
なんとも味のあるチェーホフを演じた木場さん。
大竹のオリガが可愛らしい。
医師（段田）貫禄充分で（もともとは卒業試験の試験官助教授？）
チェーホフが子供みたいに見えてくる。

途中、動きの少ない場面で10分ほどウトウトしてしまった。
私の疲労が蓄積しているので 仕方なかったかな？
トルストイ（生瀬）のセリフが面白くなってきて目覚めた。

オリガととチェーホフが、笑い合うのを見て
「こんなに愉しそうにしている兄を見るのは初めて・・・」
ずっとずっと兄を想い、尽くしてきたマリヤが切なくうつる。
オリガが兄にとってかけがえのない人だって思い知らされるのだ。

作品のキーワードになっている“ボードビル”が 巧みに入る。
役者はメイン（チェーホフ・マリヤ・オリガ）だけでなく、いくつもの役を演じた。
そのどれものキャラが立っていて、みんなが素敵で魅力溢れる人達。
もう一度観たい！（多分 今回は無理だから再演で是非!!）

優秀だったチェーホフも こんなに苦悩したんだ。モノは考えよう！
♪ボードビル～♪
観ている間、ず～っと 幸せな気分になれた

9月も半ばをすぎたのに・・・

　だめだ だめだーっ！！！

こうも暑いと何も出来なくなる私。
やっぱり、この最上階のムンムンとした暑さは半端じゃないぞ！
で、なんで暑いの？ 蝉ちゃんもガンガン鳴いているし。秋の虫はどこ？
あー、秋の虫も負けずに鳴いているや。

涼をとりに向かったのはベランダで、何とも風情が無い。
一軒家を借りていた時は、ドラマ「ホトルノヒカリ」みたいだった。
縁側に座ると、前には梅の木があって、ノンビリした気分になれたもの。

お掃除はどうなった？ キッチンと部屋一つ掃除機かけたのは、おとといのこと。
どの部屋の様子を見ても、出るのは、ため息ばかり。
モノが多いと余計に暑苦しい。
タンクトップどころか、キャミソールでも暑くて、ふらふらと部屋を彷徨う。
子供達は、着々と好きな事を満喫していて、なんだかなぁ。
ご飯だけ作ったのを食べて、ええこっちゃ！
子供の時の私も、そうやって過ごしていた事を忘れてしまう。

休みが無い親業。
頭痛はするし、疲れが溜まると出る症状で瞼が腫れた・・・
3連休あるのならと、バレエに行くつもりだったのも、目が痛くて、昼過ぎには断念。

しなきゃいけないことは山ほどあるのに、何をしていいのか わからない。

娘の部屋、布団が敷いたまま。
前転して、そのまま全身脱力状態で、ほげ～っと横になる。
どうにも暑いのはダメ、怠け者が ますますダメ人間。

折角の連休、最終日の掃除と運動はできなかった。
瞼が重くて買ってきた本も読めない。
きっと、今日は体をやすませろって、ことだったんだよね(^.^)

また目を酷使する仕事が待っているが、来週も連休だし。
4日間のペースを落とそうと決めた。
バレエに行きたい・・・踊りたい・・・いろいろ有って行けなすぎ。
もう、体の硬さが限界なようです。