先日
「最近フロントブレーキの利きが悪い気がして改善できますか?」
と、相談を受けました。
診断の想定は出来たので、
「解決できると思います。」と、回答しバイクを預かりました。
まずは診察
ダストの量を確認します。
確かにリヤが多く、フロントはあまり作動していません。
ただ、フロントが多いバイクはフロントがロックして転倒の可能性がありますのでリヤが多い方が良いです。
次に、パッドを確認します。

右がリヤ、左がフロントです。
想定の通りフロントが汚れています。
これでは、制動力不足や異音が起きます!
診断
フロントなので、チェーン等の油では無く、
大気中の排ガス等の油がローターに付着し、それをパッドが取り込んで堆積した状態と思います。
リヤも同じように付着しますが使用しているので、ローターがパットを研磨していて綺麗な状態を保っています。
このような状況のマニュアルや主な回答は洗浄だと思います。
しかし、当店では洗浄はあまりお勧めしません。
所詮、染み込んだものは元に戻りません。汚れを撹拌して悪化すら起きます。研磨きりが無いと思います、しかもローターは研磨できません。
研磨も洗浄も近い将来同じ状態に戻ります。
その場の緩和ケアで、解決を求める方には間違った診断だと思います。
そもそも、根本を解決しなければ部品を変えても同じようになります。
「生活スタイルを変えましょう」的に
使用法を提案する事もあるかと思います。
これは、ストレスです。
しかも、ど平地関東平野住まいの方のロードやクロスバイクは、ブレーキをあまり使用しないので、なりやすい現象です。
これは、言われても変える事は出来ません。
従って、当店の処置・処方は
アイテムの変更で対応します。
過去には「さじを投げられました」と持ち込まれたバイクも解決して喜ばれています。
ぜひ、正しい診断・診察を受けてください。
当店では、バイクのロードディスクブレーキは空気以外の物を付けるのはお勧めしていません。
お疲れさまでした。
読んでいただきありがとうございます。
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