実は前回登場のバイクはアイアンマン北海道を走ってきたバイクです。
12ヶ月点検でお預かりしたのですが、想定より状態が悪く。
お話を訊くと預託後に雨が降ったそうです。
と言う事で症状も納得、皆さんにお届けしようと思いました。
ちなみに、停車中のバイクにしとしと降る雨は奥底まで染み入ります。
カバーをかけても内部に結露が発生しますので危険な状態です。
お預かり出来て本当に良かったと思います。
バイクの状態ですが、ヘッドだけで無く各部にドライな状態が目立ちます。
推測では、水分で流れやすくなったケミカルがライドしながら効力を失ったと想定します。
BBベアリングも内輪はドライになっていましたが、メンテナンスできる状態でした。
ちなみに、ドライの次は腐蝕ですの例外を除き絶対NGです。
上記はカセットボディーです、ハブ内部に収まります。
状態は悪く、ドライになりそうなところが多くあります。
劣化が始まっていく状態ですね。
他にはリヤホイールに異常の症状があり、分解点検の結果カセットボディーのベアリングが完全消耗していました。
シャフトのベアリング篏合部に若干の摩耗があります。(シルバー部左から3ヶ所目)
症状に気付かず使い続け、削れてしまった。
というシャフト交換作業は毎年数件あります。
シャフトは2万円前後、カセットボディーも必要になると合わせて4万円近くになります。
各メーカーの取説をまとめると、各社 3ヶ月毎及び雨天走行時のメンテナンスを取説に記載し、
中には適時と言うのもありますw
1年なんて謳っているメーカー、実は大手には無いんです。
カセットボディーベアリンクですが、今回は相談の結果「ENDURO ZERO-Ceramic」を使用します。
このベアリングは安松選手も使用しています。
メンテナンスが行いやすく、不調時からのオーバーホールに対する復活率が特別高いベアリンクです。
セラミックベアリングだけ使った、問題だらけの ~ベアリンク達とは違い。
全体に及びキッチリ仕上げられたベアリンクです。
良く比較の質問を受けるのですが、まったく別物です。
ちなみに、カセットボディーはメンテNGで交換推奨のメーカーが多くあります。
当店では、ハウジングが綺麗な時はなるべく専用ツールで再生しています。
(これは経年変化です、放置して良いおくと危険ですメンテナンスだけで無く対処を行いました)
お疲れさまでした。
読んでいただきありがとうございます。
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