さて、そしてオペラです。
船から降りて、まず会場であるスクオーラ・グランデ・ディ・サン・テオドーロを確認し、
その建物に今晩の催し物のポスターが貼ってあるのを見るまでは、
「本当にオペラはあるんだろーな?」という一抹の不安はあったけれども。
まあ大丈夫でした。詐欺じゃなかった。
詐欺じゃなかったが……30分前に着いてこの行列はむしろ予想外。

A queue to enter the hall for the opera of LA TRAVIATA.

夜なんだし、ちょっと寒いんですけどねえ。
よほど並ばずにどこかで座って待とうかと思ったのだが、席は自由席だし、
座るといってもその辺の教会の石段だと、立っているよりも下手すると寒い。
諦めて並びました。長い。建物に入るまでと、建物に入ってから会場が開くまでと。
けっこう苛々しました。混むのも行列もイヤな、こらえ性のないワタクシ。
前の方の席が1つだけ開いていたのを見つけて座る。隣の人はイギリス人の老夫婦。
わたしが旅行メモを書いているのを見て、日本の文字について質問をしてきた。
ええと、日本の文字は主に3種類あり、これが漢字で、これがカタカナで、これがひらがな……
カタカナは外来語を書き表すのに主に使われる、などということを説明する。
いかにもイギリス!というアクセントが懐かしかった。
30分ほど開演が遅れ、さらにイライラ……
でも始まったら、なかなか楽しめました。
主役のヴィオレッタは、外見的には単に「派手なおばさん」だったがだんだん惹きこまれた。
ジェルモン(アルフレードのお父さん)との二重唱とか、泣いてしまった。
しかしそれに対してアルフレードがすごいツラかった……。
歌の部分ではそれほどひどくないんだろうけど、外見と演技力がツライ。
何しろアルフレードは、役柄としてはいいところのお坊ちゃんで悲恋の主人公ですよ。
イメージ的には優男で伊達男。線の細いハンサム。
それが、演じた歌い手が、体型がころっころしたおっさんで……
顔自体は別に不細工とかいうわけじゃないんだけど、髭を生やしてもっさりとした感じ、
……どうしたって悲恋の主人公には見えません。
わたしのイメージでいえば、テキサスの田舎の雑貨店店主。
彼の演技部分も悲惨だった……。
オペラって、歌の上手さと演技力と体型(年齢)は、常にどこかに妥協を求められるものでは
あるけれど、彼は演技が非常に大根で。
前の方で見ていたせいもあるのだろう。アルフレードに見えなくて苦労した。
アルフレードと一緒に出て来ると、ヴィオレッタもひきずられて何だかすごく下手に見える。
もうちょっと誰かいなかったのか。
さらにいえば、狭い会場でオーケストラが生演奏、というのはがんばってたが、
オーケストラはまあ、下手でしたね。人数が少なすぎたのが敗因だと思う。
20人くらい?フルートなんか一人だけだったもんなあ。
クラリネットあたりの人が時々、ぴぃ、とかいって音を外す。
でもまあ値段が安いからね。それでも特に不満はなかった。

Ticket and theatre are both cheap. I enjoyed the opera.

芝居がはねた後で、みんな帰るところなので、気の抜けた写真になっているが。
舞台美術は、むしろ前半部の方ががんばっていた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
その後、真夜中のリアルト橋からヴァポレットに乗ってホテルへ帰る。

The Realt bridge in midnight.
0:20、ホテル帰着。長い一日でした。
船から降りて、まず会場であるスクオーラ・グランデ・ディ・サン・テオドーロを確認し、
その建物に今晩の催し物のポスターが貼ってあるのを見るまでは、
「本当にオペラはあるんだろーな?」という一抹の不安はあったけれども。
まあ大丈夫でした。詐欺じゃなかった。
詐欺じゃなかったが……30分前に着いてこの行列はむしろ予想外。

A queue to enter the hall for the opera of LA TRAVIATA.

夜なんだし、ちょっと寒いんですけどねえ。
よほど並ばずにどこかで座って待とうかと思ったのだが、席は自由席だし、
座るといってもその辺の教会の石段だと、立っているよりも下手すると寒い。
諦めて並びました。長い。建物に入るまでと、建物に入ってから会場が開くまでと。
けっこう苛々しました。混むのも行列もイヤな、こらえ性のないワタクシ。
前の方の席が1つだけ開いていたのを見つけて座る。隣の人はイギリス人の老夫婦。
わたしが旅行メモを書いているのを見て、日本の文字について質問をしてきた。
ええと、日本の文字は主に3種類あり、これが漢字で、これがカタカナで、これがひらがな……
カタカナは外来語を書き表すのに主に使われる、などということを説明する。
いかにもイギリス!というアクセントが懐かしかった。
30分ほど開演が遅れ、さらにイライラ……
でも始まったら、なかなか楽しめました。
主役のヴィオレッタは、外見的には単に「派手なおばさん」だったがだんだん惹きこまれた。
ジェルモン(アルフレードのお父さん)との二重唱とか、泣いてしまった。
しかしそれに対してアルフレードがすごいツラかった……。
歌の部分ではそれほどひどくないんだろうけど、外見と演技力がツライ。
何しろアルフレードは、役柄としてはいいところのお坊ちゃんで悲恋の主人公ですよ。
イメージ的には優男で伊達男。線の細いハンサム。
それが、演じた歌い手が、体型がころっころしたおっさんで……
顔自体は別に不細工とかいうわけじゃないんだけど、髭を生やしてもっさりとした感じ、
……どうしたって悲恋の主人公には見えません。
わたしのイメージでいえば、テキサスの田舎の雑貨店店主。
彼の演技部分も悲惨だった……。
オペラって、歌の上手さと演技力と体型(年齢)は、常にどこかに妥協を求められるものでは
あるけれど、彼は演技が非常に大根で。
前の方で見ていたせいもあるのだろう。アルフレードに見えなくて苦労した。
アルフレードと一緒に出て来ると、ヴィオレッタもひきずられて何だかすごく下手に見える。
もうちょっと誰かいなかったのか。
さらにいえば、狭い会場でオーケストラが生演奏、というのはがんばってたが、
オーケストラはまあ、下手でしたね。人数が少なすぎたのが敗因だと思う。
20人くらい?フルートなんか一人だけだったもんなあ。
クラリネットあたりの人が時々、ぴぃ、とかいって音を外す。
でもまあ値段が安いからね。それでも特に不満はなかった。

Ticket and theatre are both cheap. I enjoyed the opera.

芝居がはねた後で、みんな帰るところなので、気の抜けた写真になっているが。
舞台美術は、むしろ前半部の方ががんばっていた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
その後、真夜中のリアルト橋からヴァポレットに乗ってホテルへ帰る。

The Realt bridge in midnight.
0:20、ホテル帰着。長い一日でした。