不定詞の基本です。あの‘to’の後に動詞の原形がくっつく形ですね。不定詞は‘to’がない原形だけのものもあるんですが、今回は‘to’付きの場合ということで。しかも、文法的に変種もいっぱいありますので、特定の用法、「名詞(的)用法」と呼ばれるものに絞ります。以下、見ましょう。
(1)I want to eat steak. (ステーキ食べたい。)
(1)で、‘want’は他動詞(目的語を取る動詞)の扱いを受けています。ですので、目的語が必要なんですけど、‘to eat ~’にあたかも名詞のようなステイタスを与えて、目的語の役割をはたしてもらうというのがキモなんですね。
日本語の場合、「食べ(る)」と「~(し)たい」を合体させると、「食べたい」になるという発想ですが、英語の場合は、‘to eat’「食べること」と‘want’「欲する」を合体させて‘want to eat’にするわけです。ですので、ちょっと、ギコチない解釈ですが、「食べることを欲する → 食べたい」が初心者には理解しやすいかも知れないですね。類例を見ましょう。
(2)I tried to drink wine. (ワインを飲むことを試みた。→ ワインを飲もうとした。)
(3)I remember to go there. (そこへ行くことを覚えておく。→ 忘れずにそこへ行く。)
(4)I forgot to do my homework. (宿題をすることを忘れた → 宿題やり忘れた。)
(5)To see is to believe. (見ることは信じることだ。 → 見りゃ信じるようになるさ。)
というように、名詞用法の基本は、日本語の「~こと」に対応させて考えるとわかりやすいと思います。しかし、あくまでも英語の側ではそのような都合は考慮していませんので、これは非常にありがたい、単なる偶然である、ということを肝に銘じて下さい。
(6)I learned to like the cat. (そのネコを好きになった。)
(7)I pretended to be sick. (病気のふりをした。)
(6)の‘learn to’「~(する)ようになる」や、(7)の‘pretend to’「~(する)ふりをする」のように、「~こと」に対応させにくい表現もあります。しかし、やはり基本はこれらの不定詞が「目的語」と見なされ、結果として名詞的に振る舞っているということに違いはありません。ですので、最終的には、(2)~(7)のこういった動詞に不定詞が付く場合はこんな感じで理解するのだなと軽く考えながら練習するのがベストです。
それと、主語ではなく、目的語になる場合の不定詞は慣れることが何よりも重要で、あまり勝手に予測しながら文をつくることはおすすめできません。
(8)a. I finished to read the book.(×) (その本を読み終えた。)
b. I finished reading the book.(〇) (訳同上)
(9)a. I gave up to marry Mary.(×) (メアリーと結婚なんて諦めちゃったよ。)
b. I gave up marrying Mary.(〇) (訳同上)
‘-ing’の形は、ときに不定詞と衝突することがあるので要注意です。これは、どっちが正しいかは該当する述語に対して、逐一、覚えていかなければならないので面倒くさいんですけど、諦めましょう(泣)。
‘-ing’と不定詞の概念上の違いに関しては、何とか楽に習得したいと思うものです。そこで、しのぎを削るように躍起になってゴチャゴチャと説明がなされている解説書が氾濫しているんですけど、残念ながら、どれも百発百中の予測力を誇るというわけではないので、大雑把に参考しておく程度にして金科玉条にはしない方がよいと思います。
不定詞の難しさは、形が一定している割には意味のバラエティが非常に豊かなので意味をどう取ってよいのかわからなくなることが多いというものです。その中でも名詞用法は比較的手を付けやすい部類ですが、上記のような暗記ものが多いのも事実なので注意して下さい。
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(1)I want to eat steak. (ステーキ食べたい。)
(1)で、‘want’は他動詞(目的語を取る動詞)の扱いを受けています。ですので、目的語が必要なんですけど、‘to eat ~’にあたかも名詞のようなステイタスを与えて、目的語の役割をはたしてもらうというのがキモなんですね。
日本語の場合、「食べ(る)」と「~(し)たい」を合体させると、「食べたい」になるという発想ですが、英語の場合は、‘to eat’「食べること」と‘want’「欲する」を合体させて‘want to eat’にするわけです。ですので、ちょっと、ギコチない解釈ですが、「食べることを欲する → 食べたい」が初心者には理解しやすいかも知れないですね。類例を見ましょう。
(2)I tried to drink wine. (ワインを飲むことを試みた。→ ワインを飲もうとした。)
(3)I remember to go there. (そこへ行くことを覚えておく。→ 忘れずにそこへ行く。)
(4)I forgot to do my homework. (宿題をすることを忘れた → 宿題やり忘れた。)
(5)To see is to believe. (見ることは信じることだ。 → 見りゃ信じるようになるさ。)
というように、名詞用法の基本は、日本語の「~こと」に対応させて考えるとわかりやすいと思います。しかし、あくまでも英語の側ではそのような都合は考慮していませんので、これは非常にありがたい、単なる偶然である、ということを肝に銘じて下さい。
(6)I learned to like the cat. (そのネコを好きになった。)
(7)I pretended to be sick. (病気のふりをした。)
(6)の‘learn to’「~(する)ようになる」や、(7)の‘pretend to’「~(する)ふりをする」のように、「~こと」に対応させにくい表現もあります。しかし、やはり基本はこれらの不定詞が「目的語」と見なされ、結果として名詞的に振る舞っているということに違いはありません。ですので、最終的には、(2)~(7)のこういった動詞に不定詞が付く場合はこんな感じで理解するのだなと軽く考えながら練習するのがベストです。
それと、主語ではなく、目的語になる場合の不定詞は慣れることが何よりも重要で、あまり勝手に予測しながら文をつくることはおすすめできません。
(8)a. I finished to read the book.(×) (その本を読み終えた。)
b. I finished reading the book.(〇) (訳同上)
(9)a. I gave up to marry Mary.(×) (メアリーと結婚なんて諦めちゃったよ。)
b. I gave up marrying Mary.(〇) (訳同上)
‘-ing’の形は、ときに不定詞と衝突することがあるので要注意です。これは、どっちが正しいかは該当する述語に対して、逐一、覚えていかなければならないので面倒くさいんですけど、諦めましょう(泣)。
‘-ing’と不定詞の概念上の違いに関しては、何とか楽に習得したいと思うものです。そこで、しのぎを削るように躍起になってゴチャゴチャと説明がなされている解説書が氾濫しているんですけど、残念ながら、どれも百発百中の予測力を誇るというわけではないので、大雑把に参考しておく程度にして金科玉条にはしない方がよいと思います。
不定詞の難しさは、形が一定している割には意味のバラエティが非常に豊かなので意味をどう取ってよいのかわからなくなることが多いというものです。その中でも名詞用法は比較的手を付けやすい部類ですが、上記のような暗記ものが多いのも事実なので注意して下さい。
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