ターフの風に吹かれて

一口馬主の気ままな日記です。
キャロットクラブの会員です。

母馬優先の憂鬱

2017年09月09日 | ブログ
キャロットの抽選結果の発表はまだだが、あえて今書いておこうと思う。それは、今年僕は、ラドラーダの16には申し込まなかったということである。

馬体は、基本的には好馬体だと思う。まとっている筋肉が上質のものであれば、凄い馬になると思った。実際、僕の目には上質の筋肉に見えた。ただ、個人的に好きな馬体かとなると、決して好きな馬体ではなかった。特に繋ぎが嫌だった。何より、短距離馬というところに引っかかった。

安田記念を勝つかもしれない。スプリンターズステークスを勝つかもしれない。お父さんのように海外でも活躍するかもしれない。でも、やっぱり今の僕の指向は「クラシックで活躍できる馬」である。この指向はまた変わるかもしれないが、現時点ではかなり強い指向である。だからシルクでもリアアントニアの16に出資した。

もちろん予算に余裕があれば申し込んでいる。しかしそうではない中で、何を優先し、何を捨てるかという問題で、僕はラドラーダの16を捨てたのである。きっと活躍して、きっと僕は後悔するだろうが、それもまたこの趣味の妙味である。

ということで今年に関してはそれでいいのだが、ふと心配になるのが、この先僕はラドラーダの仔に出資できるのかということである。

たぶん毎年これぐらいの値付けをしてくるはずで、少ない予算でやりくりしている僕にとって、もはやラドラーダの仔は高嶺の花になってしまったのである。せっかく母馬優先を持っているのに、これでは宝の持ち腐れである。

母馬優先はたいへん良い制度だし、これからもぜひ続けてほしいが、活躍馬を出してしまうことによって、以後その仔の値段が跳ね上がってしまうという矛盾というか不条理がある。逆に活躍馬を出さなければ値段は上がらないが、それはそれで出資意欲がなくなっていくし、何とも憂鬱を感じるのである。

そう考えると、母馬優先を持っている場合、とにかく最初の当たりの馬にちゃんと出資できるかどうか、それが大事だとわかる。だから、血統的な可能性のある繁殖の場合、募集されれば初仔から積極的に行くべきだと思う。もしも出資していなくてその仔が走ったら、きっととんでもなく後悔するだろうし、後追いで次の仔に出資しようと思っても、そのときにはもうとんでもなく値段が高騰しているのだから。

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