ターフの風に吹かれて

一口馬主の気ままな日記です。
キャロットクラブの会員です。

結局そういう性分なんだな

2021年09月17日 | ブログ
フォトコールの20に申し込んだことについて、もう少し掘り下げてみようと思う。

こういう馬に魅かれる、そして出資してしまう理由として、前に「張り続けること」というタイトルで書いた理由もあるのだけど、それ以前の問題として、結局僕はそういう「性分」なんだと思っている。

つまりは、海外の高級ブランドにあこがれる、バカなミーハー気質。

洋服なんかもそうだ。ただただ高いだけのブランド物ばかり買ってしまう。着るだけならユニクロやイオンで十分なのに、絶対にそんな服は着ない。誰も僕の服装なんて見ていないのに、ユニクロなんて恥ずかしくて着られない。

車もそう。ここ数年は輸入車ばかり乗っている。移動手段の道具として割り切るなら国産のコンパクトカーなんかで十分なのに、というよりそういう車のほうがよっぽど故障もしないし便利なのに、でも僕はそんな車は恥ずかしいと思ってしまう。高い車に魅かれてしまう。

要するに、自意識過剰の見栄っ張りの格好つけ。本当に自分でもどうしようもないバカだと思う。思うけど、でもそれが性分なんだから仕方がない。ある意味、意地とプライドだけで生きている。

それは結局は、馬選びにも表れる。過去に僕は、何度も何度もそういう馬に出資してきた。そして、失敗してきた。

例えば、バントライン。募集馬名はマロジアの2000で、お父さんはあのシーキングザゴールド。当時のシーキングザゴールドの威光たるや、それはそれは凄いものだった。その産駒に出資したいという理由だけでサウスニアに入会し、バントラインに出資した。そういえば、サウスニアでは、ヌレイエフ産駒にも出資したことがある。ヌレイエフなんて、何だろう、もしも学校に競馬史という授業があれば、その教科書に出てくるような馬だ。

シルクでは、ラッシュドリーマーという持ち込み馬に出資したことがある。お父さんはオアシスドリームでお母さんはラッシュラッシーズ。結局、未出走引退。まあでもこの馬に関しては、募集段階から前脚の外向が言われていて、それがやっぱりダメだったということで、もしも無事にデビューできていたら活躍していた可能性もある。

そして、キャロットでは何と言ってもジェアンレーヴ。募集馬名レーヴディマンの2012で、父はモンジュー。まあモンジューなんて日本で走るわけがないんだけど、この馬が今回のフォトコールと被る。めちゃくちゃ被る。繁殖としてノーザンが買ったお母さんの持ち込み馬。海外では超良血ながら日本では「?」が付く血統。そして値付けは8千万円。おっと、「ジェアンレーヴの笑劇」の再来か? 歴史は繰り返す!!

印象に残っているというか、ぱっと思い出すのはこれぐらいだが、他にもたくさんこういう感じの馬に出資してきた。そもそも、いちばん最初に出資した馬が持ち込み馬だった。シルクのシルクハイネスという馬。父親はあのラムタラで、当時のシルクとしては破格の牝馬で6千万円という価格設定。これが僕の出資第1号であり、僕の一口生活の出発点となった馬だが、考えてみると、そこからもう既に海外ブランド好きのミーハー気質満開である。

結局、人間の性分というのは変わらないのだなと思う。あれから四半世紀が過ぎて、やっぱりまた同じようなフォトコールに出資しているのだから。

禁断の馬というのは、だからそういう意味で、フォトコールの20は走らなくても「やっぱりね」で片付けられる馬だ。だけど、もちろん、出資が確定した今はめちゃくちゃ期待しているし、楽しみにしている。

「張り続けること」にも書いたが、この馬がもしも大当たりならただのホームランではなく、血統からは特大の場外ホームランになる可能性もある。それはつまりは格の高い海外GIの勝利であり、将来の種牡馬入りということなのだが、もちろんそれを夢見て出資したわけで、非常に非常に低い確率ではあるけれど、デビューするまではその夢を見続けようと思う。

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