ターフの風に吹かれて

一口馬主の気ままな日記です。
キャロットクラブの会員です。

願かけ、またまた失敗

2017年11月29日 | ブログ
やっぱり2週間じゃあ足りなかったか。準オープンとかだったらそれぐらいでも行けるのだろうが、天下のジャパンカップともなれば3か月、いやいや半年ぐらいは願かけしないと無理だな。

なんて、マジで書いているわけではないが、とりあえずレイデオロのジャパンカップ勝利を願ってブログを更新していなかったのは事実。願かけというより「験担ぎ」のようなものかな。もちろん、そんなことを本気で信じているわけではないが、JCのことをあれこれ考えるのが忙しくてブログなんか書いている暇がなかったというのもある。

楽しかったよ。この2週間ばかり。ネットや新聞等でありとあらゆる情報を集めて、検討して、妄想して、夢を見て、なんて楽しい2週間だったのだろう。こんな楽しさを味わわせてくれるのだから、馬代金なんて安いもんだ。

現地観戦も最高だった。今回は奥さんと二人で行ったのだが、やっぱりGIの高揚感、盛り上がりは素晴らしい。単にレースを見るだけならテレビが一番だが、あの競馬場のライブ感はテレビでは味わえない。土曜日に今回の真の目的だった私用を済ませ、日曜日は東京競馬場を満喫、そして月曜日は観光。おいしいものをたくさん食べて、その分たくさんお金も使ったが、満足の2泊3日だった。

おっと、レイデオロの結果は2着だった。それを僕はどう受け止めているかというと・・・・・・。

「悔しいけど悔しくない」

何だかおかしな日本語だが、しかし、これがいちばんピッタリくる。正直に書くと、僕はレイデオロが勝つと思っていた。それも直線で前を行くキタサンを捉えてからは引き離す一方の圧勝をすると思っていた。それぐらいレイデオロは能力のある馬だと思っていたし、かなりの自信もあった。そんなことはこのブログには一言も書かなかったけど(笑)。

だから、勝つと確信していたのに負けたという意味では悔しいけど、まあ精いっぱい走ってくれたし、いつも出資馬が負けた時に感じるほどの悔しさはない。ある意味サバサバしている。多分それは、2着でもじゅうぶん賞金があるというのもある。2着で1億2千万円て改めて凄いよね。そこらのGIより多い。今回の旅行代金でそのほとんどが飛んでいったけど(笑)。

馬券は外れた。シュヴァルグランも買っていたが三連単の3着付けだけ。1着と2着はどう考えてもレイデオロとキタサンだろうと思って絞っていた。ちなみに他の3着候補はマカヒキとレインボーライン。三連複にしておけば・・・・・・。まあ、これはいつも思う後悔だ。

競馬ド素人の奥さんは、キタサンブラックの単勝を買った。しかも6千円という中途半端な金額。そんなの仮に当たっても倍にしかならず、儲けもたったの6千円。僕なら絶対に買わない馬券だが、競馬をあんまりやったことがない人には、人気馬の単勝というのは買いやすいのだろう。JRAよ、参考にしてくれ。

レースが終わった直後、僕の背後からこんな声が聞こえてきた。

「レイデオロ、強いなー」

どこの誰が言ったのかは分からないが、ふと聞こえてきたその一言が嬉しかった。

そうだ、負けたのにそんなに悔しくなかったのは、これが本当の理由なのかも。今まで半信半疑だった競馬ファンに、その強さをやっと知ってもらえた。やっとレイデオロを認めてもらえた。

それが嬉しい。

自信の表れ

2017年11月10日 | ブログ
天皇賞で惨敗したネオリアリズムの近況が更新された。堀調教師のコメントが凄い。何だかいつも堀師を讃えてばかりで申し訳ないが、凄いものは凄いのだから仕方がない。以下、抜粋。

・・・・・・調整と並行して前走の敗因を検証していましたが、最終追い切りが強くなりすぎたことが考えられます。・・・・・・当週の馬場状態のことを言われがちですが、おそらくそれが大きな敗因ではなかったと思っています。・・・・・・結果、我々がうまく仕上げられなかったのではないかと分析、反省しており、今後につなげられるように意識しながら今の調整にあたっています。・・・・・・

実際はもっと詳しく、どう調整に失敗したのかとそれがどう影響したのかを書いているのだが(それが「・・・・・・」の部分ね)、これを読んでどう思っただろうか?

敗因を馬場に求めるのは簡単だ。実際、多くの調教師や騎手は、負けた時にそれを口にすることが多い。今回のネオだって、あんな特殊な馬場だったのだから、ほとんどの出資者はそれが敗因だと思っていたし、そうしておいて誰も損はしなかった。

ところが堀さんは、あっさりと調整ミス、追い切りのミスだと言った。凄いと思う。

普通は自身の責任をなかなか認めたくないものである。できれば、責任をかぶりたくないと思うのが人情だ。だから、たとえ自分のミスであっても、どこか他人のせいにする。それは騎手の乗り方であったり、展開であったり、馬場であったり。

本当にそれらが原因のときもあるだろうが、そればかりに責任を押しつけていたら、本当の敗因から目をそらしていたら、厩舎としての成長はない。しっかりと分析し、反省すべきところは反省し、そして次に繋げていこうとする堀厩舎の姿勢は、まさに賞賛に値する。僕が堀厩舎を高く評価するのはそういうことだ。

ただし、これは逆に掘厩舎の自信の表れだとも思う。少しぐらいミスをしても何をしても、もう世間の評判が落ちることはない、という立場にいるからこそできたことではないか。それぐらい揺るぎない実績を積み重ね、揺るぎない評価を得ている。

もしもまだ堀厩舎の馬に出資したことがないという人は、機会があればぜひ出資してみてほしい。その凄さを体験してみてほしい。少なくとも僕がお世話になった調教師の中では、間違いなくナンバーワンだ。たくさんの馬に出資し、たくさんの厩舎を経験してきた僕が言うのだから間違いない(笑)。

ただひとつ、それには大きな問題があって、それは堀厩舎だというだけで人気になって、なかなか出資が叶わないということである。

世代レベル

2017年11月09日 | ブログ
アルゼンチン共和国杯はスワーヴリチャードを応援していた。まるで自分の出資馬のように熱く応援していた。その姿にレイデオロを重ねていたからだ。

ずっと今年の3歳世代、特に牡馬はレベルが低いと言われてきた。追い打ちをかけたのが世代頂点を決めるダービーの超絶スローペースによる超絶遅いタイムである。スローペースなのだからタイムが遅いのは仕方がないのに、それで世代の強弱を論じても意味がないだろうとは思いつつ、レース自体が特殊なものであったことは間違いなく、だから勝ち馬に対して皆が懐疑的になるのもある意味当然かなとは思っていた。実際、僕自身もレイデオロの実力に対してどこか疑っているところがあった。

だから、もしもスワーヴリチャードがあのメンバーで負けていたら、それこそ世代レベルが疑われるどころか低レベルが確定してしまうところだった。確かに、アルゼンチン共和国杯のメンバーはそんなに強くはなかったが、それでもスワーヴは楽勝で力的には2枚ぐらいは抜けている感じだったので、とりあえず古馬と混じってもGI級の力があることは分かった。

そもそも、世代レベルと一括りにしてしまうことにも違和感がある。強さというものを仮に正確に数値化できるとして、約7千頭のサラブレッドの平均値は、きっと毎年そう変わらない。要するに、上位の馬たちの強さで世代レベルが語られる。では、いったい何頭が強ければいいのだろうか。上位10頭なのか20頭なのか。それならば、確かに3歳世代は、強いと思う馬がそう多くはないのも事実である。

まあ、世代レベルの真の答えが出るのは、きっとずっと先なのだろう。世代の代表的な馬たちがすべて引退して初めて語れることなのだと思う。

だからその議論は未来の楽しみに残しておくとして、いま大切なのは目前のジャパンカップだ。ともかく、これでジャパンカップがさらに楽しみになった。生き物だから当日の体調や環境によってどうなるかは分からないが、まともに走れば好勝負できそうな手応えはある。さすがに勝つまではどうかと思うが、キタサンブラックら古馬の強豪たちと最後の直線で激しい叩き合いをきっと見せてくれると期待している。

ただ、指定席の抽選に外れてしまった・・・・・・、残念!!!

残された時間

2017年11月06日 | ブログ
先週のアルジャンテの勝利は、今年の僕の出資馬の6勝目だった。いやいや、この時期に6勝って・・・・・・。

むろん、出資馬が少なくなってきて、イコール出走数も少なくなってきて、だから勝利数が減るのは仕方のないことだし、勝率自体は変わっていないのだが、それにしてもやっぱり絶対的数値として少ない。

でも、少ないからといって寂しいことはぜんぜんなくて、それはどうしてかというと勝利の中身が濃いからだ。じつはアルジャンテの勝利は、今年初めての条件戦での勝利だった。つまり、今年のこれまでの5勝はすべてオープンでの勝利で、しかもその内GIが2つでG2が2つというとても中身の濃い5勝だった(これ自慢ね 笑)。前に、レースとレースの合間も味わい深いと書いたことがあったが、それはこれに起因する。重賞勝ちは、そのあと1か月は何だかんだで楽しめる。

かといって、もちろんアルジャンテの勝利が嬉しくなかったわけではなく、これでまた重賞挑戦も現実味を帯びてきて楽しみなのだが、ただ1000万下を勝ったとはいえ特別ではなく平場だったし、快勝ではあったが圧勝でもなく、正直アルジャンテの実力を冷静に見て、準オープンの突破は簡単なことではないと思っている。この先、オープンで、さらには重賞で活躍するにはもう一皮むけなければならない。

ところが、アルジャンテは牝馬である。もう一皮むけるために残された時間は多くない。クラブの牝馬は、規定で引退時期を決められている。シルクの場合は6歳の3月。つまり、アルジャンテに残された時間はあと1年と5か月。実際は繁殖にあげることを考えて少し早く引退させるから、実質1年というところか。

ああ、もうあと1年しかアルジャンテを応援できないのか。

あと1年でどこまで成長できるか。そこはディープの成長力に期待するしかないが、そのためにたくさん数を使ってほしいという思いと、無理しないで無事に繁殖にあげてほしいという思いと、二つの相反する気持ちで揺れる。これがキャロットなら母馬優先の制度があるので後者のほうが強いだろうが、シルクだから前者で行ってほしい、つまり、がんがん数を使ってほしいと思うのはエゴだろうか。

どちらにしろそう考えると、やっぱり牝馬より牡馬だよなあと思ってしまう。長く楽しめるし種牡馬の夢もある。牝馬よりも募集価格は高くなるが、それはそれだけの価値があるからだ。ところが現実、僕の出資馬は2歳も1歳も牝馬ばかり。まあ「ばかり」といってもわずか4頭だが、これは来年は絶対に牡馬に出資しなければ。

ていうか、ラドラーダの16がキャンセル募集に出てくれないかなあ。まあ当たらないだろうけど。

シルク1歳馬近況写真(11月・出資馬)

2017年11月05日 | ブログ
シルクの1歳馬の近況写真が更新された。
出資馬2頭は以下の通り。

35.リアアントニアの16
(父ディープインパクト・角居厩舎・総額7000万円)


やっぱりトモだよなあ。こんなトモで走るんだろうか。走ったらディープって凄いよなあ。考えてみたら、僕はずっとこういうオプションのある馬に惹かれ続け、そして裏切られ続けてきた。オプションが増えれば増えるほどオーラという実態のない幻想に惑わされるわけで、要は僕がブランド好きのミーハーということなんだけど、それにわざと騙されてもいいと思ってずっと出資してきたわけで、これもその1頭。格好良く言えば「夢を買う」ってことなんだと思う。


40.レジェンドトレイルの16
(父ハーツクライ・友道厩舎・総額2200万円)


悪くないよね。うん、悪くない。背中がやっぱり気になるのと、緩い感じというかもっさりしているのは嫌だけど、値段を考えるとトータルでは悪くない。前の造りなんてなかなかのもんだと思うよ。走ってくれたら嬉しいな。


*写真は、シルクホースクラブより許可をいただいて使用しています。

キャロット1歳馬近況写真(10月末・良く見えた馬)

2017年11月03日 | ブログ
久しぶりのこの企画。ほとんど全て満口で、しかも自分が1頭も出資していないから、マジで全くやる意味のない企画なんだけど、期待してくれている全国1千万読者のために断固断行する!

ということで厳選6頭。おっと、前回の記事で取り上げたラドラーダの16は殿堂入りということで除外。


1 レーヴディマンの16
(父ディープインパクト・田村厩舎・総額8000万円)


まあ1頭ぐらいは売れ残りを入れておかないとって感じの選出。ていうか、もうこの馬しか残ってないやん! 筋肉の質感がどうかだけど、全体のシルエットは悪くない。とはいえ、小さい馬はバランスよく見えるので、それは割り引かないといけないが、それでも未勝利で終わるような馬には見えない。かといって大物感もなく、クラシックでバリバリ活躍できる馬にも見えないので、そこらあたりが嫌われている理由かなと。2つ3つで良ければじゅうぶん出資に値する馬。ただし、2つ3つで満足できる値段じゃない。


13 スカーレットベルの13
(父ロードカナロア・国枝厩舎・総額2800万円)


だいたいカナロアの特徴がつかめてきた感じ。この馬は瞬発力がある走るカナロアだと思う。値段を考えてもお得な感じ。ちょっと瑕疵もあるので、これからの成長に注目したい。


45 ジュモーの16(父キグカメハメハ・池江厩舎・総額5000万円)


正直に書いちゃうと、今回の募集でいちばん欲しかったのがこの馬。別にキンカメだからではなく、純粋にいちばん好馬体だと思った。ちなみに、募集時の段階で2番目に好馬体だと思ったのがリッチダンサーの16。さすがにどちらも大人気。みんな見る目あるね。募集時から形が崩れることなく順調に成長している感じで、ややまとまりすぎていてGIまで突き抜けられるかは「?」だが、オープンぐらいまでは普通に行きそうで、あとは調教師がまともに使ってくれるかどうか。


64 ブライダルソングの16(父ルーラーシップ・須貝厩舎・総額2400万円)


色々とトラップがありそうな馬だけど、値段も安いし、1次で申し込もうか迷った馬の1頭。まあ、いかにも人気しそうな感じの穴馬だと思ったし、募集時はまだ重賞未勝利だったルーラーシップというところが引っかかって結局は申し込まなかったけど、キセキがGIを勝ったことだし、やっぱり面白い1頭だと思う。背中がイマイチなのと、あとちょっと鈍くさそうな感じがするのが心配。


72 ヴィアンローズの16
(父キンシャサノキセキ・松下厩舎・総額2000万円)


地味な馬の中から選んでみた。こういう馬は本来は様子見できたはずなんだけど。


81 クリソプレーズの16
(父ゴールドアリュール・音無厩舎・総額5600万円)


クラシックだとか芝だとかこだわらなければ、実はいちばん確実に稼いでくれそうなのがこの馬。血統もいいし馬体もいいし厩舎もいいし、確実性はかなり高い。ただし、お母さんが出がらしでなければ。「1頭の繁殖から重賞馬は3頭まで」というのが僕の勝手な格言。もちろん例外はあるけれど。


*写真は、キャロットクラブより許可をいただいて使用しています。

つのる後悔

2017年11月01日 | ブログ
この2か月ほど、月末になると後悔している。それは、キャロットの1歳馬の更新のあとだ。そう、月末になるとキャロットは、1歳馬のモデル立ち写真を更新する。それを見るたびに僕は後悔するのだ。

どうしてラドラーダの16に出資しなかったのかと。

飛び抜けていい馬だと思う。キャロットだけでなく、他のクラブの1歳馬を見ても、群を抜いて好馬体だ。もともと募集時から好馬体ではあったが、しかしここまで素晴らしいとは、募集時にそれに気づかなかった自分が恨めしい。今の写真なら絶対に出資していた。たとえ1億4千万円であろうとも。

ちなみにこれが最新の写真。



こんなん絶対に走るやん! 全体のシルエットも素晴らしければ、筋肉の量も質感も素晴らしい。レイデオロなんかよりももっとずっと好馬体。Aの上の特A評価だ。さすがに胴が詰まっているから短距離だとは思うが、それでも藤沢厩舎だから二千ぐらいまでは保たせるかもしれない。これで走らなかったらもう馬体で馬を見るのをやめる!

ん? なんか前にもこんなことを書いて、結果その馬が走らなかったような(笑)。いやいや、この馬は大丈夫! マジで本当に出資しなかったことを後悔している。

ということで、次回は久しぶりに「良く見えた馬」。


*写真は、キャロットクラブより許可をいただいて使用しています。