たっきーブログ

遊び心満載の「時遊人」、さてきょうは...

「癌から奇跡の復活 ・ 第3章③」

2014年04月30日 | 健康・病気
たっきーです。

今日で4月も終わりですね。そして0のつく日、30日です。

シリーズは第3章③です。
がん患者の方、その家族の方の何かの参考になれば幸いです。

「癌から奇跡の復活 ・ 第3章③」

【多発性転移・・・】



担当医が変わりましたが、妻も毎日私のそばにいてくれるようになったことから、まずは近場からですが安心して外出することができるようになっていました。

そんなある日、担当医からの突然の呼び出しがあり、説明を受けるために妻と2人で病院に行きました。ここからが前回の続きです。

先生は先日撮ったCTの画像を私たちに見せながら、説明を始められました。雰囲気がいつもと違った感じでしたので、私達も自然と身構えて耳を傾けるしかありませんでした。

先生の口から出た言葉は「肺に転移しています。」
というものでした。

電話を頂いた時から、決していい話では無いだろうとある意味“覚悟”は出来ているつもりでしたが、現実に宣告を受けた瞬間、冷水を浴びせられたような気がしました。
私達は、今一度食い入るように画像を見ましたが、両方の肺に以前には無かった無数の白い影が映っていました。どこか一箇所というのではなくあちこちに散らばっているという感じでした。


日本人男性の癌での死亡率第1位は肺がんです。
治療の難しいことでも知られています。

電話が架かって来た時に何となく、再発したのだろうとは考えましたが、肺に転移とは思いもよらないものでした。一瞬過去の体験が頭をよぎりました。

数年前になりますが、妻の父親の胆管に癌が見つかり、手術で全摘したものの、半年もしないうちに全身に転移して、治療の甲斐なく残念ながら亡くなりました。その時に段々弱っていく父親をただ見守る事しか出来なかった妻は「なにかもっと出来る事があったのではないか」とずっと苦しんでいました。

しかし、私は妻の顔を見ながら「絶対負けない、必ずうまくいく」と、目で訴えました。これに対して妻も無言で私の手を強く握りしめていました。



先生は「残念です」の言葉と共に、別の専門科での診察を受けるようにと手配をして下さいました。またセカンドオピニオンを受けるならいつでも紹介状を書きますなど本当に親身になって配慮いただきました。しかし私は先生を信頼しており同じ病院の呼吸器内科にて診察を受けることにしました。


呼吸器内科の先生も画像を見て転移は明らかであるが、元の場所のがん細胞か新たなものかを正確に見分けるには手術して胸を開け細胞を取って検査して見ないと分からないとおっしゃいました。しかも正式な癌治療はその傷が治った後からになるということなのです。

前回の手術のダメージから回復していない今、私はまた体にメスを入れるということが物凄く怖くなりました。そして手術による細胞の検査はしないと心に決めました。


肺への転移を告げられてから、正直心穏やかではありませんでしたが、胸の痛みもなく手術後の体力・筋力の衰え、首筋の張りが一番気になる事でした。そんな中、体重はついに治療前から20キロ減の42キロになり、鏡に写した自分の体を見て愕然となったものです。

その後、同じ病院の腫瘍科に移動して血液検査等を行ったのち、今後の治療方法を決めることになりました。

初めて腫瘍科に行ってみると、受付・待合ロビーが他の科より広々としており椅子などのファブリックも落ち着いた感じで、リラックスできるようになっていました。座り心地はいいのですがさすがにのんびりと身を任せるような気分にはなれませんでした。
すでに大勢の患者さんが診察待ちでいらっしゃっていて、なんとも重たい空気が漂っていました。深刻そうに家族と話し込んでいる方や、机に突っ伏しておられる方など様々でした。見渡した限りでは、これでも私はまだ随分症状が軽いほうではないかと思いました。

この時心の中で、いつものおまじない「必ずうまくいく」を唱え続けていると不思議に気分が落ち着き、何だか闘う勇気が湧いてくるように感じました。

初めてお会いする腫瘍科の先生から、血液検査の結果や画像を見ながら今後の治療方針の説明を受けました。内容は、今回の病変は、肺がんではなく中咽頭がん・多発肺転移であるとのことで、完治は困難なものであり、あくまでも病気の進行を遅らせるために、これまでに使用していない薬剤(抗癌剤)による治療を行うということでした。しかもこの薬は一生続けないといけないというものでした。

抗癌剤治療の小冊子があったので、目を通してみたのですが、ここにも脱毛、倦怠感、味覚障害などネガティブな症状が多く記載されており、前にも増していたたまれない気持ちになりました。

肺がんと聞くと、最近は 分子標的治療薬で「イレッサ」などの名前を耳にしていたので、この薬などはどうか尋ねたのですが、「肺にできてはいるが、今回のものは原発巣からの転移なので肺がんの薬は効かない」といわれました。


この時私は体力の衰えもあり、新しい抗癌剤を投与されることに対して自分の体が持ちこたえられるのか自信がありませんでした。
前回の治療では腎機能低下という後遺症が残っており、その上今後の治療では肝機能に影響が出る可能性が高いというのです。
だからといって標準治療である抗癌剤の投与をしなかったら一体どうなるのか、医療関係者でない私達にわかるはずなどありませんでした。
治療法については妻とも何度も話し合い、本当に悩みました。

その結果、先生に現状の行動や一日の過ごし方などいろいろお話しし、今しばらく抗がん剤を使用することを先に延ばしたいと申し出ました。
先生はしばらく考えておられましたが、私の考えを認めて頂きしばらく抗がん剤の使用は見送ることとなりました。もちろんこの時点で、先生の説明して下さった治療法以外に具体的なプランがあるわけではなかったのですが・・・


それからは体に負担の少ない体調の改善方法が何かないかと妻はあらゆる手段で情報を収集し始めました。同じような病気をした方で元気なった方の話を聞くなどし、それを参考に必死に私のサポートをしてくれました。
ある時妻は私にこう言ってくれました。「元気になることがあなたの仕事です」
この言葉が私を勇気づけてくれ嬉しかったものの、「元気になってみせる。どんなことをしてでも」と答えるのが精一杯でした。



新たな重石が加わった上に、体がだるい・歩くのが辛い・立ち眩みが多い・食事が摂りづらいなど、いろいろな副作用が重なり、それが気分的にも大きく影響を及ぼしたのか、前向きに行動しようとしても思うようにいかず、体調はなかなか回復しませんでした。

お盆が近づきつつある中、気分転換にと妻の運転で島根の田舎に帰りました。ひょっとしたらもう帰れなくなるかもしれないなどと弱気な考えも脳裏をかすめました。

しかし田舎ではサツマイモ堀や小豆のもぎ取りなど、出来るだけリハビリに繋がる農作業を楽しみながら手伝うなど、環境の変化による大きな気分転換が出来、少し元気になり気力もアップしました。鳥のさえずりや木々が風に揺れる音など自然の息吹を全身に感じました。

自分の生まれ育った所で、大地のパワーを浴びていると何だか「希望」と言う言葉が浮かんできました。

その時はこれ以上周りに心配をかけないようにと、肺に転移したことは一切口にしませんでした。その後現在までそうしており、ここで初めて知ることとなる家族や友人もいると思います。ご心配をお掛けして申し訳ございませんでした。


それからさらに3ヶ月が過ぎ、新たに受けたCT検査の結果の説明を受けるため病院へ行きました。
毎回のことですが、心中穏やかではありません。名前が呼ばれるまでの待ち時間の長かったことといったら・・・


次回へ続く


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「メンテナンスが…」

2014年04月29日 | 日記・エッセイ・コラム
たっきーです。

雨は上がったものの重苦しい空で、お休みでも喜んで外出の気分ではなかった方も多いのでは。

でも、大切な休日だから皆さん計画通りに行動されたことでしょう。

私の予定は車の6ヶ月点検でディーラーに。

細かに検査をして頂き車は洗車されていてピカピカになっていました。整備後の点検報告でタイヤの交換が近づいていますとのこと。てっきり擦り減っての交換かと思ったら、摩耗ではなくあまり走行していなくて、タイヤ・ゴムの劣化によるタイヤ側面のヒビ割れによるということでした。

車に乗り始めて何十年にもなりますが、新車から走行距離の少ないことによるタイヤ交換なんて初めてのことです。

自分の年齢の積み重ねのごとく、何もしないでも劣化していくことは嫌なもんですね。(笑)

今日の時点では今すぐ交換とはなりませんでしたが、何れは交換ですね。

自分も車もこまめにメンテナンスが必要ですね。

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「ストレートネック」

2014年04月28日 | 日記・エッセイ・コラム
たっきーです。

昼過ぎから雨が降り始めました。雨が降ると体が重くだるくなります。
午後3時過ぎからマッサージに出かけました。久しぶりに傘をさした感じです。
汚れていた車も少し綺麗になったかも。

マッサージは毎回約1時間超ですが、今日は特に肩・首回りのコリがひどく念入りにほぐして貰いました。

隣の治療台でマッサージを受けていた方からは、「ウー・効く!・痛い!」などの声が聞こえ、こちらまでおかしくなるような感じでした。

終わった後は「アーすっきりした!」と言いながら帰られていましたが、私も終わった後は随分楽に首も回るようになり体の動きもスムーズに軽い感じになっていました。

帰宅時は結構雨も強くなっていましたが、気分は軽くとってもスッキリとしていました。

テレビでも放送していましたが、私の首はどうやらストレートネックのようで、改善のために今しばらく治療が必要なようです。

日中の姿勢に気をつけようっと!

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「連休は…」

2014年04月27日 | 日記・エッセイ・コラム
たっきーです。

昨日から大型連休に入っている方も多いのでは。皆さんどこかお出かけですか?

暦的には飛び飛びになっているので、近場で楽しむ方が多いのではと思いますが、働き過ぎず健康第一で楽しい連休になればいいですね。

私は毎日がサンデーなので一日一日を大切に楽しんでいます。

今日はちょっと昔を振り返り勉強?です。

振り返るといろいろやることが見つかり、さてどのようにしようか悩みの種が増えました。

身の廻りを含めて片付けをしなければならない事や物があまりにも多過ぎです。と言うのも間もなく今住んでいるマンションも大規模修繕の時期になるからです。

その時までに庭を含めて綺麗に片付けたいと思っているところです。

まぁ未だだいぶ時間はあるので、家族が集まる連休のどこかで田舎に帰り農作業のお手伝いをしよう!

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「葉っぱもの…」

2014年04月26日 | 日記・エッセイ・コラム
たっきーです。

今日は天気も良く頑張ってちょっと長めのウオーキングです。

買い物を兼ねてなので、目的地に着くまで休みなく歩き、そして食材を買い求め相棒と一緒に川沿いを歩いて帰宅です。途中、必ず鉄棒にぶら下がるのが楽しみで、肩、首のリハビリ、腕の筋力アップには最高です。帰宅後歩数計を見ると6792歩、約3.7キロでした。やっぱり、途中で運動?などをしていたので1時間以上かかりましたね。


夕食は、市場で美味しそうだった鰈の煮付けにサラダ。





私は虫!?ではないですが葉っぱものの野菜が大好きです。

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