サンパウロの庶民的生活

わたしの半径1メートル以内で考えたことや感じたことをつづってみようと思います。

焚書、サッカー少年…

2014-05-26 06:22:02 | Weblog
 サッカー少年たちのスクールユニフォームにアルマジロが付いているのを見たり、子どもの幼稚園でもW杯について調べよという宿題が出たり、なんだかんだ言ってもやっぱりW杯ブラジルは近づいているんだなぁっと。


 昨日、デヴィ夫人も都知事選で応援していた田母神俊雄さんのブラジル講演会が開かれていて、話を又聞きすると、第二次世界大戦後に7000冊ぐらいの本がアメリカによってお掃除(=焚書)されたらしい。
 焚書なんて秦の始皇帝の時代の昔のことだけかと思っていたけれど、いつの時代にも勝者が敗者に対して、自分たちに都合の悪いものは抹殺してしまうもので、なんだか悲しい日本の歴史。
 ブラジルでも第二次世界大戦中、日本人移民の子どもたちが勉強していた日本語の教科書が燃やされたり埋められたりしたのは、生きている人々の口から知らされる事実であり、これだって実は立派な焚書。あまりにも目の前の現実過ぎる焚書だと、衝撃が強すぎて、焚書も焚書という言葉すら忘れがち。焚書というのは何も古代の時代のことだけではなかったんだなあっと。
 そのお掃除する部屋に東大教授が入ると、素っ裸のオランダ人女性が座って髪の毛をとかしていて、犬が入ってきたような眼差しで日本人男性を見ていたんだとか。そのくらい、白人による有色人種への差別はひどかったらしい。現代はどうなんだろう。そんな時代は過ぎていると信じたいけれど。
 ブラジルのサッカー少年を見ていると平和な時代を感じるけれど、今も世界のどこかで正義を掲げた誰かの欲望のために戦争や極度の貧困、飢えに巻き込まれる罪なき普通の人々がいる、と思うと…