N試作場

ジャンルにとらわれず、新しい組み合わせ、おもしろいことを考えていきます。

セスの励まし

2012年03月10日 | 日記
ある小さなプロジェクトを進めているが難航している。

そんな折、本棚にあったセス・ゴーディンの本が目に止まり、
朝の通勤中に目を通したのだが、実に励まされた。

『人生とビジネスが動き出す 「見えてる人」になるたった1つの法則』(実業の日本社)

いかにも出版社がセールスを考えて付けそうなタイトル…。

実は、この原書『 POKE THE BOX 』を以前購入していたが読みあぐねていたのだった。

感銘を受けた部分を原書で探してみた。


いわれたことを一生懸命やることが、エクセレントなのではない。

They don't understand that Excellence isn't about working extra hard to do
what you're told.

やる価値があると自分で決めたことを、自ら始めることこそ、エクセレントなのだ。

It's about taking the initiative to do work you decide is worth doing.


誰かが地図を描いてくれるのを待つのはやめよう。
幸運は、地図に従い行動する人にではなく、自ら地図を描いた人のもとにやってくる。


Please stop waiting for a map.We reward those who draw maps,not those who follow them.


明快な正しい答えがないのなら、恐らく、あなたが取り組もうとしていることは新しいことだ。
(ここは対応した訳がなかったので拙訳)

If there's no clear right answer,perhaps the thing you ought to do is something new.

世界が複雑なときは、新しいということ自体が、正しい方法である確率が高いのだ。

Something new is often the right path when the world is complicated.


何も始めないことは、失敗することよりもタチが悪い。

Today,not starting is far,far worse than being wrong.

たとえそれが間違った方向であったとしても、
始めさえすれば、進化させたり、修正したりして、正しい方向に向かわせることができる。


If you start,you've got a shot at evolving and adjusting to turn your wrong into a right.

だが、物事を始めることなしには、チャンスをつかむことすらできないのだ。

But,if you don't start,you never get a chance.



ストレスの溜まった日だったが、セスに力をもらった。

いずれ新しいステージで、自分の持つエネルギーを素直に発揮できる日が来るだろう。

その日のために、一層の工夫と努力を続けよう。



Delerium feat. Leigh Nash - Run for It

「今ここ」に集中する

2012年03月07日 | 日記
先日、昼休みに、ふと立ち読みした本。
買おうかどうか大分迷って、結局、会社帰りに買ってしまいました。

『毎日トクしている人の秘密』(PHP)

精神科医の名越康文さんの本。

名越さんの本は、内田樹さんとの共著(『14歳の子を持つ親たちへ』)を
以前に読んだことがあります。

そのイメージで、精神科医の先生のお話かと思いきや、
甲野善起先生の話とか、瞑想とか、宗教的な話題とか、
スピリチュアル系とまでは言わないけれど、
こういうものも書くのねと意外な感じでした。

第一章は「不安を減らせば楽になる」。

それを読んであらためて思い至ったのが、
何が「幸福」で何が「不幸」か、本当のところは分からないということ。

はたからみて悲惨な状況でも当人の心の中は穏やかかもしれないし、
成功して何一つ不足がないような人でも心の中は煉獄かもしれない。

それに比べると「不安」はより確かなものであると著者は語ります。

「不安は、その人自身が感じているリアリティ」だからです。

本書から引用します。

「毎日毎日、不安でしかたない」という人は、
例えば会社であれば、働くことがどんなに辛くても、
辞めたらどうなるか不安だから働き続けることになるでしょう。


それはあるなあ。

そして、不安を減じる、コントロールする方法をこう述べています。

不安というのは「未来を予測する」ことによって生じます。
だから、それを軽減、あるいは消していくためには、
「今ここ」に集中することが有効だということになるわけです。


不安について、本書で参考になった知見は
まだまだあるのですが、きりがないので切り上げます。

さて、今、併読している本の一つが
『「7つの習慣」クイックマスターシリーズ』。

電子書籍です。

今朝の通勤時に「第三の習慣:重要事項を優先する」を読んでいて、
期するものがありました。

本書では、やるべきことを「緊急」「重要」という2軸で分類しています。

調べれば、たくさんのまとめサイトがあるかとは思いますが、
ひとつ紹介しておきます。

千葉県臨床検査技師会 コラム「7つの習慣」


課題として、これは自分の生活を見直さなくてと思ったのは、

「緊急ではないが重要なこと」に取り組む時間をいかに増やすか、

「緊急ではなく重要ではないこと」に浪費する時間をいかに減らすか、

ということです。


自分の場合、「緊急ではないが重要なこと」のひとつは、
端的に言えば目的を持った勉強です。

「緊急ではなく重要ではないこと」については、
一番はゲームだなと思いました。

この機会に、

もう一度人生の目標を見直し、

それに向けて何をやる必要があるかピックアップし、

なるべくそこに時間を配分する、

ということを心がけたいと思いました。

でも、ただ本を読んで感心しているだけでは、
そのうちに「やらなければ」という決意も薄れてしまいます。

そこで、「 緊急ではないが重要なこと 」と、「 緊急でも重要でもないこと 」
にどれだけ時間を使っているか、記録してみたらよいだろうと思いつきました。

岡田斗司夫さんの「レコーディングダイエット」の応用です。

自分の場合、平日に勉強に当てられる時間は、

・朝の通勤時間

・昼休み

・夕方の帰宅時間

・夜

土日祝は、夜、幼児が寝てからの数時時間です。


この各時間帯に何をしたか記録していこうという訳です。

始めたばかりですが、例えば、本を1ページ読めば、
一歩でも一センチでも目的に向かって進んだことになります。

そう考えると何だかホッとして、俄然ヤル気も出てきました。

先々のことを不安に思うよりも、
その日一日、目的に到達するために、どれだけの活動をしたのか、
それだけを考えていればいいなと。

これが、「今ここ」に集中していることであり、
不安も自然に減じるであろうと思います。

先の名越さんの本では、「不安が消えると希望がわいてくる」と書いてありました。

そうですね。希望を持ちながら、毎日、目標とするビジョンに近づいていきたいと思います。

「あれ?気が付いたら、いつの間にか到達していた」

願いが叶うって、案外、そういうものなのかもしれません。