N試作場

ジャンルにとらわれず、新しい組み合わせ、おもしろいことを考えていきます。

今日は学びの日

2012年07月27日 | 日記
珍しく、幼児があっさり寝たので、AM2時までよく眠ることができた。

田村さんの『君ワク』を読み終え、ipadで "How Will You Measure Your Life?"を読み進める。

『イノベーションのジレンマ』の Clayton M. Chiristensen の新刊だが、
当然、まだ翻訳は出ていない。

仕事と家族、すぐに成果の見えるものと見えないもの。

今日は、これについて書かれている部分にとても感銘を受けた。

In our own internal resource allocation process,
it will be incredibly tempting to invest every extra hour of time or ounce of energy
in whatever activity yields the clearest and most immediate evidence that we've achieved something.

自分のリソースの配分をどう考えるかということ。

Investing our time and energy in raising wonderful children or deepening our love with our spouse
often doesn't return clear evidence of success for many years.

What this leads us is over-investing in our careers, and under-investing in our families.

読み進めるのが楽しみだ。


それから本日は、こんなセミナーに参加する。

ソーシャル×カスタマーサービスサミット


夜は、「フラット化した世界の生き方」というセミナー参加予定。

メンバーは、佐々木俊尚さん、倉本由香利さん、石倉洋子さん、慎泰俊さん。

石倉先生や佐々木さんの著書は何冊も読んできたし、倉本さんの著書も先日読み終わったばかり。

今年は「グローバル」をテーマにして、ささやかに勉強を続けてきたので、
参加できて本当にうれしい。

その予習として、佐々木さん、倉本さん、慎さんのお話を動画で見る。

「“これまで”が崩壊する時代」よるヒル超会議

そして、このブログを書いていたら、外が明るくなってきた。もう五時か。

これから少し仮眠して、本日の学びの日に備えよう。



健さん風

2012年07月22日 | 日記

はい。じゃあ、この中で自分の生まれたときの天気を知っている人?

自分が生まれたとき晴れだったか、雨だったか、雪だったか。

知っている人、います?

実は、このCDの中に雨の音を入れてありました。

普通では聞き取れないくらい、ちぃ~さな音ですよ。

でも、無意識では、ちゃんと聞きとっているんですね。

このCDを聞いて、今日、この会に参加しようと思った人。

誕生日が雨だった可能性があります。

では、晴れだったのに参加した人。この人達はすごいですね。

この人達は…。




本田健さんのセミナーに出たら、健さんの夢を見てしまった。

夢は、もう少し続いていたのだが、書いていると幼児が起き出してしまったので、
すっ飛んでしまった。

幼児は、なぜか大泣きしていて、ひざに上に座ると、こう言った。

「エビ、怖かった」

「エビ?」

「うん、足についた」

どうやら怖い夢を見たらしい。

今までも子供が怖い夢を見て起き出すことがあったが、
言語化したのは聞いたのは、これが初めてだ。

成長を感じる。



自分の話に戻すと、夢ではないのだが、
朝、たまに、半分夢心地でアイデアが浮かぶことがある。

ただ、このアイデア、起きたとたんにスーっと逃げてしまう。

明らかに考えている脳の部分が違う。

起きて普段の意識が起動してしまうと、
それに覆い隠されて急速に消えていってしまう。

通常の意識で思い出そうとしても、そことはOSが違うので無理、という感覚。

起きた直後に薄れつつゆくアイデアをメモできるかどうかが勝負だが、

言語を使わない脳の部位で考えたことを、左脳を使って言語化するので
曲芸のような作業になる。

あるときなどは、起きてメモをとって、あー間に合ったと思ったら
まだ布団の中だった。一種の幻覚か。

田村氏×本田氏

2012年07月21日 | 日記
田村耕太郎氏×本田健氏 ジョイントイブニングセミナー
若者よ、海外に飛び出そう! 「自分の可能性を無限に広げる5つの秘訣」

というものに参加してきました。若者ではないけれど。

実はこのセミナー、朝の起き抜けに
トイレでぼーっとしながらスマホを見ていたときに知ったのですが、

『ノマドライフ』の本田直之さんと勘違いして申し込んでしまったのでした。

本田健さんの本も数冊は読んだことはあったし、まあ、いいかと思って参加しましたが、
今回、大変勉強になりました。

少しだけ紹介しますと、まず、

・いかに気に入られるか。好かれないと始まらない。

・多くの人に応援されている人が成功しやすい。

・人とつながっている人が成功しやすい時代に。



“likeability”については、このブログでも何回か触れたことがありますが、
「つながりの時代」においては基本要件なのだなと、あらためて思いました。


・好きなことを見つけて、それをライフワークにする。
 いくら一生懸命に取り組んでも、自分はこれをやるために生まれてきた
 という人にはかなわない。

・狙いどころは「好きなこと」「得意」「ライフワーク」「経験がある」「お金になる」
 という5つの要素が重なるもの。

・自分が社会に与えたものしか社会から受け取れない。
 自分が持っている最高のものを社会に提供する。


しかし、健さんファンの集まりというのは何か独特の空気感がありますね。


本田さんのお話の後は、田村耕太郎さんのお話。

田村さんのお話を聴くのは2週連続になりますが、
基本的に同じスライド、同じ内容でした。

しかし、良い話であれば、直接2回聞くのもいいものだと思います。

内容が、それだけしっかり頭に入るから。

いろいろ感想を書こうかとも思いましたが、
今は読みたい本が多くて、そちらに時間を使いたいので簡潔に。

一つは、テクノロジーによって人間の仕事が失われるという話。

その一例として挙げられていたのが「グーグルカー」と「3Dプリンター」。

「グーグルカー」はオートマチックなので、車中で電話をしたり、本を読んだりできる。
そして、事故も起きにくくなる。

もうこんなところまで進んでいるようです。
Googleの自動運転カー、ネバダ州で免許取得

この研究が進むと、タクシーの仕事がなくなってしまいますね。


それから「3Dプリンター」。

現物そのものが出てくるっていうのが凄い。

そのうち100円ショップで売っているようなプラスチック製品なら、
ネットショッピングでデーターをダウンロードして
家庭の3Dプリンターから出力する…というのが普通になるのかもしれません。

どんどん進めば、簡単な物はたいてい3Dプリンターで事足りて、
宅配便の仕事も今よりもぐっと少なくなる可能性があります。

もちろん出力するためには材料を用意しなければなりません。


最後に、個人的にツボだったのが、

水道水の水を直接飲めるのは10ヶ国しかない、
日本は恵まれている…という話から脱線して、

インドの水泳大会に参加した日本人が全員下痢、という話。

古いものとか新しいものとか、ドメスティックとかグローバルとか

2012年07月16日 | 日記
半日時間をもらって学びに出かける。
いつもながら奥さんには感謝。

まずは、弥生美術館で大伴昌司展。

自分にとって、こんなに良い展覧会なのに空いているという
理想的なパターン。

今回は、ラフ原稿と印刷物になった実際の誌面を見比べるのが面白かった。

ラフ案通りに描いている画はあまりなく、
アングルやポーズなど、画家のセンスと解釈で変わっていた。

しかも、ほとんどがラフから発展して、さらに良く仕上がっている。

編集者と画家が、リスペクトあり、時にケンカありの良い関係だったのだろう。

ウルトラマンとか怪獣ものと違って、メカ的なものについては、
この部分は正確に描いてください…といった注文が書かれていたものもあった。

ジェームスボンドの秘密道具とか、乗り物とか、
これはもう大伴さんの想像の産物でフリーダムに書きまくってあるように見えたが、
当時は著作権とか気にせずやっていたのではないかと思われる。

著作権がうるさくなって表舞台からは失われてしまった面白さ、
子供のいたずら書きの延長みたいな、本人が楽しんで、のびのびしている感じが
心地よかった。

ただ、サンダーバードについては、何枚かに“I.T.P.承認済み”と書き込まれていたので、
ひょっとしたら許諾を得てのことだったのかもしれない。


あとは手書き文字の美しさ。

味のあるクラフトワークで、見ていると引き込まれる。
これだけに注目した企画展があってもいいかもしれない。


それから、個人的には、こういうのが好きだ。


からだじゅう武器だらけ!!スパイ野郎



円盤人の見分け方

地球人に変身したばかりのときは、
小指をよく曲げることができない。


 *  *  *  *  *


弥生美術館の後は、田村耕太郎さんのセミナー。

やっと著書が手に入った。そしてサインもしていただく。

来週も、田村さんと本田健さんのセミナーに参加するので、
その後で、まとめられるようでしたら、エントリーをアップしたいと思います。

近頃は、勉強すればするほど、セミナーに出たりすればするほど、
それだけではダメだな~と思うようになってきました。

人とのつながりを広げたり、新しい活動を始めたり、海外に行くとか、
何か実際の行動に移さないと…という思いが強まってきます。


最後に、今日良かったなと思ったのは、

一日の中で、古いドメスティックなものと、新しいグローバルなものを
体感したということ。

こういうギャップが新しい発想の種となります。

文体練習40 「 読み聞かせ会 」

2012年07月14日 | 文体練習
[ とある保育園。 今日は読み聞かせ会の日。 ]

園 長   今日は先生たちが、順番に一番好な本を読んでいきます

園児達   は~い

園 長   最初は、ゆりこ先生から。 ゆりこ先生はどの本が好きなのかな?

保母A   はい。 ゆりこ先生の一番好きな本は 『しょうぼうじどうしゃ じぷた』 です

男児達   あー、それ知ってるー! おれも好きー!



保母A   あるまちの まんなかに しょうぼうしょが ありました…


[ ゆりこ先生の読み聞かせが終わる。次の先生の出番。 ]


保母B   みき先生は 『ぐりとぐらだよ』

女児達   やったー! わーい



保母B   のねずみの ぐりと ぐらは おおきなかごを もって…


[ だんだんと園児たちも盛り上がってくる。 ]


園 長   最後は経さんね。

保母C   経先生は森本哲郎の 『この言葉!』 を読みます



園 長   え?

保母C   なぜ、人間は遠きを求めるのだろう。 「遠き」に夢を求めるからである。
       遥かな目標をめざすゆえだ。

       たしかに、高遠な理想を掲げるのは、おおいに結構なことである。
       しかし、そのために、足もとを見失えば、つまずいてしまう。

       メーテルリンクの童話『青い鳥』も、それを諭している。
       青い鳥(幸福)を求めて、さんざん森を探し回ったすえ、
       わが家の鳥カゴのなかに、その「青い鳥」を見つけるチルチルとミチルの物語だ。

       幸福はごく身近にある。

       ただ、人はそれに気づかないだけなのである。


[ 静まり返る会場。 微妙な空気が流れる。 気にせず続ける経さん。 ]


保母C   幸福は「ある」ものではない。 幸福に「する」ものなのだ。

       どんな状況や境遇にあっても、幸福は自分で作り出すもの、
       という自覚がいちばん大切であるはずなのに、
       人間は、つい、それを見失ってしまう。


[ 口を開けて茫然と経さんを眺めている園児達。 ]


保母C   もういちど、自分の足もとを見つめ直すべき時が、
       いま、個人の生活にも、そして社会にも、
       訪れているのではなかろうか。

園 長   あっ、終わりましたかね

保母C   第2章。 ある夏。 オアシスでの午後のこと。 ぼくは退屈しのぎに…





文体練習39 「 お勉強タイム 」

2012年07月11日 | 文体練習
[ 保育園のお勉強タイム。この保育園は早期教育で有名 ]

保母A   いいですかー。これから 「たしざん」 をします

園児達   は~い

保母A   5+5 は?

園児達   えーと…

保母B   55!

園 長   経さん、子供たちより先に答えちゃダメじゃない。しかも間違ってるし

保母A   じゃ、じゃあ、次ね。次はむずかしいぞ~
保母A   7+4 は?

保母B   17!!

園 長   だから先に答えないで。そして間違えないで!


[ その後はおとなしくしている保母B(経さん) ]


保母A   さあ、最後は 「なぞなぞ」 だよ~

園児達   わーい

保母A   パンはパンでも、食べられないパンはなに?

園児達   え~と、フラ…

保母B   こうしつてんぱんっ!(皇室典範)

園 長   難しすぎるでしょ

保母B   えーきゅーせんぱんっ!(A級戦犯)

園 長   それはちょっと… テーマが重すぎるわ

保母B   びーしーきゅーせんぱんっ!(BC級戦犯)

園 長   罪の重い軽いじゃないの!

保母B   さいごのしんぱん!(最後の審判)

園 長   ふふふ。うまいわね。そろそろアナタにも審判が下るんじゃない?

文体練習38 「 お昼寝 」

2012年07月10日 | 文体練習
[ とある保育園。園児たちの昼寝の時間になった ]

保母A   経さん、子供たちを寝かしつけてね

保母B   はい


 *  *  *  *  *


[ 布団に入る園児たち。ざわざわしている ]

保母B   では、お話をしましょう

園児達   やったあ

保母B   むかし、むかし、アグネス・チャンという人がいました。
      初めて日本に来て上野公園に行きましたら、そこにはハトがたくさんいました。
      アグネス・チャンは「うわー、おいしそう」といいました


[ 園児ら急に静かになる ]


保母B   由美かおるさんは、ハトの血を飲んでいるらしいよ。ブレンドして。
      だから、年とっても美しいんだね。専用のコックさんもいます

男の子   ぎゃはははは  

女の子   ねえ、おうた~。歌ってえ

保母B   いいよ…


[ しばし考え込む保母B。やおら歌いだす ]


保母B   芸のためなーらー女房も泣かすー、それーが、どうした文句があるかぁ~


[ 何やら歌が聞こえるので、そっとのぞく保母A ]


保母B   そりゃわいはアホや 酒もあおるし 女も泣かす
       せやかせ それもこれも みんな芸のためや
       今にみてみい!わいは日本一になったるんや
       日本一やで わかってるやろお浜
       なんやそのしんき臭い顔は
       酒や!酒や!酒買うてこい!

文体練習37 「 面接 」

2012年07月09日 | 文体練習
[ とある保育園で保母さんを募集。早速、応募者と採用面接を行うことになった ]

面接官   経験はどのくらいありますか?

応募者   ありません。

面接官   えっ、「 経験者 」ということで募集しているんですが…

応募者   わたくし、名前は「 経 験者 」と申します。

面接官   ケイ ケンシャー? はあ。変わったお名前ですね。

応募者   “経さん”と呼んでください。計算は苦手ですけど。ははは。
       弟は「 経 験煮(ケイ ケンニー) 」、妹は「 未 経験(ミィ ケイケン) 」です。

面接官   妹さん、名字変わっちゃってますよ!
       まあ、それより経験がないのはねえ。子供は好きですか?

応募者   きらいです。

新しい保険のカタチ

2012年07月08日 | 日記
母親に勧められるまま、高校時代から割と高額な保険に入っていた。

社会人になると、保険会社に勧められるまま見直しを行い、さらに高額な保険料を払ってきた。

ある日、上司と飲んでいて保険の話になり、

「独身でそれは高すぎるだろ。受取人は? え、おまえの母ちゃんか。
おまえが死んだらどんだけ豪遊するつもりなんだよ。はっはっは」

と指摘された。

その頃、ちょうどしつこく見直しをしてくれと言われていたので、
上司に具体的にアドバイスを受けながら、保険会社と交渉した結果、
月々の保険料を大幅に安くすることができた。

さらに特約の上乗せを目論んでいた相手にしてみたら藪蛇状態である。

以前、あるエッセイの中で、保険は「逆宝くじ」だと書かれていて、
確かにそうかもなと思ったことがある。

でも、自身に何かトラブルが起これば宝くじにあたるのと同じ…と考えるよりは、
とにかく保険金は要らないから、何もなくてよかったことに感謝したいと考えたい。

ただ、そうは言え、振り返って試算すると何千万も払ってきているし、
結構な額だなと思う。

さて、今回、何で保険について考えたかというと、
最近二冊の本を読んだからである。

『百年たっても後悔しない仕事のやり方』

『10万人に愛されるブランドを作る!』

どちらも最近、関心のあるライフネット生命の関連書だ。

自分は保険については門外漢だが、
発想の練習として「新しい保険のカタチ」について考えてみたので披露してみたい。

もともとこのブログは、
「ジャンルを問わず新しいもの面白いものを考える発想の試作場」なのであった。


■期間だけ考えればいい保険

大手生保の保険の案内を見ても、種類が多く複雑でよく分からない。
また、旅行保険とか山岳保険とか特定ジャンルの保険もある。

ライフネット生命は「死亡保険」「医療保険」「就業不能保険」と
3つに絞り、シンプルにしたという。

もっとシンプルにできないか。

例えば、顧客が考える条件は「期間」だけ。

いつからいつまでオタクの保険に入りますのでよろしく。

払う金額も支払いタイミングも好きなようにしていい。

そして、いざ何かあった場合は、諸条件に照らし合わせ、
もっとも適切な金額が支払われる。

「見積もり」という考え方をなくし、その逆をいく。

何かあってから初めて計算をするのである。

顧客は、あの会社が吟味していくらというのなら納得、なのである。

もちろん、そこには信頼が必要である。


■信頼の保険(好き嫌いの保険)

お客様に信頼される保険、顧客との絆関係をゴリゴリ推し進めていくと、
どこまでいけるのだろうか。

この「信頼の保険」では、何もなかったときにこそ、
「無事に過ごせて何よりです。おめでとうございます」とお祝い金が届く。

このお祝い金は、保険会社にとっては必ず発生するコストになってしまうので、
その分、何かあった場合に払う保険額は相場より多少低く設定してもいいかもしれない。

もう少し発想のレベルを下げて話せば、

500円のクオカードでもいいのである。もっと言えば一枚のはがきだけでもいい。

「私どもの保険に入っていただいた○年間、何事もなく本当によかったですね」

その気持ちを伝えるのである。(そういう気持ちがあれば…の話だが)

さて、「信頼の保険」の話に戻れば、

そのお客様との関係性、絆の中で生じる人間としての自然な感情を反映することもよしとする。

どういうことかというと、

何かあったときに「○○さんなら少しお支払額を上乗せしましょう」とか、
「今、家計が大変なんですね。○○さんなら、3か月だけお支払額を少し減らしましょう」とか。

・時折、励ましの電話をくれる
・季節のお便りを寄せてくれる
・会社で人手が必要なときに手弁当で手伝ってくれた
・イベントに参加してくれたり、裏方を買って出てくれた
・企業がミスをしたときに感じよく許してくれた
・貴重な意見やアイデアを寄せてくれた

…そういう数値で割り切れないような貢献も主観的に勘案する。

貢献といっても、保険料を得したいからと顧客に小銭稼ぎ的な発想を促すのでなく、
あくまで日頃の心遣い親しい関係に報いるというスタンスである。

この究極は「好き嫌い」だ。

うちの会社のメンバーは○○さんが好きなので、今回このくらい余計に出します。

それもアリとする。


昨今、悪徳業者もいる一方、消費者保護の悪影響で
「お客様」が過剰に強くなっている側面がある。

消費者を守る、消費者庁ができる…これは結構なことだが、
真っ当な企業、大手メーカーなどは、お客様の我がまま、過剰要求、理不尽な要求の対応に
苦慮している一面もある。

この揺り戻しは、いずれ少なからずあると思う。

ネット化、ソーシャル化が突き進み、CRM(顧客関係マネジメント)が進化し、
顧客との関係はより可視化され、研究され、ある意味、濃密になるかもしれない。

古き良き時代の人付き合い、マナー、倫理観には見習う面が大きい。

ネット時代に、そんな昔ながらの良さを内包した
新しい人付き合い、マナー、倫理観が形成されることを願うものである。

そんなネット時代の人間関係、人付き合いの新しいモデルを作り、
世界をリードできるのは日本なのかもしれない。

ちょっとかっこつけすぎか。(個人の希望みたいな話ですみません)


 *  *  *  *  *


さて、ここまでが下書きで大体のところ書き上げていた文章です。

その後、先日のフォーラムでインパクトのあった
『スト競』の楠木先生の書いたものを探して読んでいたら
こんなエントリーがありました。

DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー  「好き嫌い」の復権


「好き嫌いの保険」という、現時点では、
あり得ないようなところまで飛躍して考えたつもりでしたが、
案外、見当外れでもなかったようです。

行動格差の時代

2012年07月07日 | 日記
フォーラム「日本企業のグローバリゼーションとリーダーシップ」の続き。

企業発表は、LIXIL。

LIXIL

割と大きな合併だったんですね。恥ずかしながら知らなかった。

藤森社長のお話はスピードが速くて、文字量の多いスライドがどんどん切り替わり、
自分の理解力では消化しきれないところもあった。

ひとつだけ触れると「ローカル化によるグローバル化」ということ。

 中国企業であれば、その営業、そのビジネスを中国人が行う。
 これが本当のグローバリゼーション。

 その人たちが力を発揮できるシステムをつくる。

 そのときにバリューの役割は大きい。

 みんなが一つの方向へ向かっていけるから。


というお話でした。

その日の夜は、別の会合でシャープの方のお話を聴講したのですが、
その中で同じような事例がありました。

日本国内の顧客満足度調査で3年連続一位になったシャープですが、
偶然にもインドネシアの調査でも3年連続一位になったとのこと。

この成功の理由は?との質問に、

製造、販売、サービスが一体化していて、
経営が現地の人たちの責任のもとで行われているから。

と回答されていました。

日本の会社が全てコントロールしようとするとうまくいかない、とも。

さて、LIXILの潮田会長、藤森社長、米倉教授による三者鼎談。

藤森社長はGEにいた方。

しかし、檀上でコーラをグイグイ飲む人を初めて見た。

藤森社長のことなんですが、

コーラーを一缶飲み切った直後に今度は水を飲み始めた。

それはともかく、藤森社長は、講演よりもフリートークに地力を感じた。

質問に対する答えが明快で的確。時に正直。とてもパワフル。

さて、プログラムの最後は、楽しみにしていたパネルディスカッション。

このメンバーで80分は短いな…と思いましたが、中味は濃かったです。

楠木建先生は、プロレスラーみたいでした。

驚いたことに、口を開いて出る話がどれもこれも
人を惹きつける独特のユニークさ。

只者ではない。

父親の仕事の関係で、11歳までアフリカにいたそうだ。

時代が時代なら、高僧として辻説法して大衆の心をとらえていたかもしれない。

こんなことをおっしゃっていた。

 グローバル人材は…スキルじゃないな。

 グローバルリーダーになるには「センス」。

 「センス」がある経営人材が貴重。

 そして、教えられないのが「センス」。

 国をまたぐこと自体は、それほど本質ではない。

 整っていないところに商売を丸ごとつくっていく。

 非連続性を乗り越える経営人材が必要。

 日本は成功して社会が整っているので、そういう人材が出にくい。

 そういう人材とは、つまり、整っていないところでゼロから切り開いていける人材。



内永ゆか子さん。

 コモディティビジネスでは価格競争になり、バリューの競争は難しい。

 実は、ベルリッツはトランスフォーメーション中です。

 languageサービスから、グローバルリーダー養成へと。

 グローバルリーダーとして、価値観の違う人たちをどうまとめるか。

 1 共通の言葉があります。それはロジックです。
   論理を明確にすれば、どの国の人とも共有できます。

 2 ゴールを決める。
   KPIで数値化したり、ナレッジ化、ビジョン化する。

 3 英語。TOEIC900点というのではダメですよ。
   それは英語のスペックを知っているという900点。運用ではない。

 それから、グローバルにいけばいくほど、なればなるほど、
 個人としてのアイデンティティが必要になる。

 国も宗教も違う。“ Me too. ”では通用しない。

 また、グローバルのネットワーク、人のつながりが大事。

 ポジションネットワークはグローバルでは役立たない。

 社長だから…という人脈ではなくピープルネットワークが必要。


 
この話も内永さんだったか自信がないのですが、

なぜ中国、韓国に負けるかという話で、それは「行動格差」であるという指摘。

今、知識や情報では差はつかない。行動でしか差はつかない。

…確かに。

それと関連して、遠藤功先生の質疑応答のときのコメントを最後に。

30代の質問者が「分かっていても現実の生活もあり、なかなか踏み出せない」
「何か一押しが欲しい」と発言したら、

「こんなとこに座ってちゃダメだよ。行動しないと」とおっしゃっていて、
今回は、ここが一番刺さりました。