N試作場

ジャンルにとらわれず、新しい組み合わせ、おもしろいことを考えていきます。

文体練習13 「プロジェクトチーム」

2013年01月09日 | 文体練習
[ とある会社の会議室 ]

議長:
「我が社では、今まで様々なプロジェクト・チームが結成された」
「記憶に新しいのは…」


 自販機PJ


「このPJは、我が社の自動販売機から、お汁粉を撤去し、コーンポタージュを投入しただけだった」

「そして今回、社長の肝入りで結成されたのが、」


紙のムダ遣い!やめようよPJ


「これから、この3ヶ月の活動の成果を報告してもらいたい」


PJリーダー:
「我々PJは、あれもこれも…ではなくて、
【一点突破型】の提案を上申いたします」

「検討の末、我々が注目したのが名刺です」

「今まで、どれほどの名刺が刷られ、交換され、捨てられていったことでしょう」

「このムダを省くことで、紙資源は大幅に節約できます。
パワポをご覧ください」

「まず、紙じゃなくても手のひらがあるじゃないか!と発想しました」



「手のひらに印刷すれば、何回でも誰にでも名刺をみせることができます」

社長:「印刷??」

PJリーダー:「いわゆる刺青(イレズミ)です」

課長:「実現性はともかく、部署異動したらどうするんだ?」

PJリーダー:「右手を使ったら左手を使え、ですよ」

課長:「さらに異動したら??」

PJリーダー:「足の裏があります」




PJリーダー:「昇進したときは、豪勢に背中に彫りましょう」




PJリーダー:「定年退職する頃には、次の図のようになります」




課長:「耳なし芳一かい!」


窓際係長:「えーっと、いいですか。ひとつ疑問がありますが…」

部長:「また、おまえか」

窓際係長:
「あのー、最後の図ですが、これ一体どこを読んだらいいんでしょう」
「問題あるんじゃないでしょうか」

部長:「そこかよ!」

PJリーダー:「最後に」

PJメンバー全員:

「今日からやりましょう。今すぐできます!」

「紙のムダなくそうよナウ!」


PJリーダー:「以上でPJからの答申を終わります」

社長:「できるかっ!」

(了)


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