N試作場

ジャンルにとらわれず、新しい組み合わせ、おもしろいことを考えていきます。

ゴミ捨て有料

2012年03月17日 | 日記
前々から考えていたことではあったが、
金曜の夜、思い切ってビデオテープを捨てた。

徐々に捨ててはいたものの、
「後で1回見てから」と未練があって残していたものも
あらかた処分できた。

大げさだが、

「VHSビデオをいつか見る人生」から「見ない人生」に
切り替えたのだ、と思うことにした。

昨年あたりから、カセットテープもMDもかなり処分した。

聴かないくせに意外と難関なのが音楽CD。

かといってデバイスにコピーするのも時間と手間がもったいない。

なるべく早く「CDを聴かない人生」にマインドを切り替えるしかない。

   

しかし、全国の家庭には、大量のVHSビデオテープがあるはずだ。

メディアが切り替わり、ビデオが完全に無用の長物になったとき、
みんなが捨てだしたら処分しきれない量になってしまうだろう。

大量生産、大量消費のツケが、メディアの進化とあいまって
いつか顕在化する。

テープ類など、性質上、半分ゴミになっているようなものも、
今は各家庭が保管庫になって眠らせてあるようなものだ。

みんなが「そろそろビデオテープを処分しよう」と思った頃には、
普通ゴミの有料化が始まるんじゃないか、と心配している。

実際、「ごみ有料化」で検索すると結構出てくる。

でも、どうやって料金を徴収するかは難しい問題だ。

ゴミの日に、受け付ける人がいて、
「シールが貼ってないものはダメです」となるかもしれない。

ただ、そうなると夜中に変なところに捨てる人も続出する。

一番ラクなのは、税金で一律に徴収する方法だと思う。

さて、そんなことに思いをめぐらせていて、
ふと気づいたのだが、

何十年後かには、ビデオやカセットテープと同様に、
本を捨てるのにもお金がかかる時代がくるかもしれない。

本のそのものの価値や利点が無効になることは考えられないので、
紙の本を買ったり、読んだりすることは多少はあることだろう。

ただ、電子版がメインになり、
今まで溜め込んできた本を整理しようと思った段には
捨てるのに費用がかかるようになっている、
という事態になっても不思議はない。

自分はどうしても残しておきたい本は多くなりそうだけど、
「紙の本を残さない人生」「紙の本を読まない人生」に
マインドを切り替えていったほうがいいのであろう。