N試作場

ジャンルにとらわれず、新しい組み合わせ、おもしろいことを考えていきます。

親孝行

2011年11月30日 | 日記
「この部分、読んでみたら」

奥さんが図書館で借りてきた本だそうで、
読んでみたら、これがためになる。

奥さんは、人にモノを薦めるときには、
相手のことを考えて十分に吟味してから薦める。

見習いたいところの一つです。

さて、その本とは

『ブッダにならう 苦しまない練習』(著・小池龍之介/小学館)


の中の「親孝行をする」という章でした。

ブッダは、父母の世話をあれこれしても、大金を渡しても、
育てられた借りを返済したことにはならないと説きます。


 父母が確信がなく優柔不断な性格ならば、確信を持って生きられるようにしてあげる。

 父母が破戒者であるならば、ルールを守れるようにしてあげる。

 父母がケチであるならば、他人に分け与えるよう心を変えてあげる。

 父母に知恵がないなら、知恵をつけさせてあげるように。

 君がこうして親を育ててあげれば、父母からの借りを本当に返済したことになる。



そして、「真の親孝行は、親が作った悪業をなくしてあげることだ」とあります。

う~ん、むしろ先頭きって親の至らないところを指摘することのある自分にとって
大変耳の痛い話ではあります。

さらに、話は続きます。
                 
 親を変えるには、自分がまず変わることです。それもかなり変わる必要があります。
 特に、親と同居している場合、共に過ごす時間が多い相手なので、
 お互いに心の波を浴びせ合い、お互いを無意識にコピーして甚大な影響を与え合っています。
 その影響の与え方は定常化していて、同じパターンを補強し合っています。

よく分かります。「交流分析」にも通じることかと思われます。
                 
 なぜなら、私は言葉に出さないだけで、心の中では怒っていたのですから、
 「業」というレベルでは変わっていないのです。私が怒りの業を積み、
 その怒りの波は母にも確実に届いていますので、母は自分の怒りによって
 私を怒らせることにきちんと成功し、またその報いもきちんと受けていたのです。

 怒りを表面に出さない程度では、相手を変えることはできません。

これは親だけでなく、職場でも言えることだと思います。

例えば、事務系の職場で、ずっと席に座っているような場合、
同じ部署の人たちとは距離も近いし、いっしょに過ごす時間も多く、
人間関係は非言語レベルでも濃密になってくると思います。

ルールやマナーの面で、人によって感覚の異なるところがありますし、
特定の人の言動に怒りを感じるようなケースもあるかと思います。

でも、相手に怒りを感じないように自分の心を整え、
自分の心がぶれないように自制し、ニュートラルな心の状態を心がける。

相手は、自分に対して嫌な波が送られてこないと感じると、自然と冷静になり、
自分の言動を振り返り自分でセーブするようになる。

…本書の言葉をだいぶ借りましたが、こんなマインドセットをするだけで、
少し楽になれる方もいるのではないでしょうか。

本書には、こんな記述もあります。

 どうしてもそういう人と一緒に仕事をしなくてはならないとか、
 一緒に過ごさなければいけない時は、なるべく相手のノイズや影響を
 受けないよう、自分の心を防御し、整えながら付き合ってまいりましょう。


ご参考になる方がいらっしゃったら幸いです。



さて、話を親孝行に戻しますが、この一章を読んで一両日あれこれ考えました。

その結果、今は次のように自分なりに解釈をしています。

まず、「親の至らないところは子の責任」である。

なぜなら、親の短所を子供は身をもって、よ~く分かっているのだから、
今度は成熟した大人として、親を育てる番だから。

それが「君を養い、いろいろなことをしてくれて、君にこの世を見せてくれた」
親に借りを返すことになる。

困難なことだが、それは、その親に育てられた子供にしかできないことだ。

…書いているとエラそうになってしまいます。言うは易しですね。

でも、そう心がけるだけでも今後の親への接し方が変わると思います。

かなり引用させていただきましたが、最後にもう一箇所。
                 
 …親との関係を円滑にすることこそが親からの呪縛を解くことにつながります。
 逆説的に見えるかもしれませんけれども、関係が悪化しているせいで心に棘がささっていて、
 呪縛されているのですから、仲良くなれば、その呪縛が解けて自由になります。

 実は親孝行することこそ、長年の呪縛を解くことになり、
 ひいては自分のためになるのです。

実は、奥さんは、この著者の本をまとめて3冊借りてきていました。

本書は読み終わりましたし、この著者とは相性がいいみたいなので、
残りの2冊も読んでみたいと思います。







Poe: Haunted

2011年11月28日 | 日記
今、好きな歌。

Poe: Haunted


ジムのスタジオレッスンでかかる曲。
(ブログ上で再生ができないようですが、youtube で聴けます)

流行ったのは少し前のことだとは思いますが、
音楽の流行を追いかけてないので、ジムでいろいろな曲に触れることができるのはうれしい。

レッスンで使っている曲名を youtube で検索して見てみると楽しいです。

“Haunted”は静止画像ですが、PVも結構出てきます。

実は、先日このブログで取り上げた“Just The Way You Are”も
下のリストの3番目にある曲でした。

好みはあると思いますが、こういう割と静かな系統の音楽が好きな方にはオススメです。

LesMILLS BODYBALANCE 54

ちょっとマイウェイ

2011年11月27日 | 日記
大昔によく見ていたドラマ。歌が好きだった。

ちょっとマイウェイOP


八千草薫が、じゃがいもの皮をむきすぎて、
さて、これをどう料理して売りさばこうかと奮闘する話を思い出す。

振り返ると、いろんなドラマを見て育ったなと思います。



「天皇の料理番」の最終回は今でもすごく覚えている。

あと、泉ピン子が女手ひとつで子供たちを育てるドラマ、
あれは何というタイトルか思い出せない。

大金を拾って、のどから手が出るほど欲しかったけど交番に届けたとか、
勉強する長男のために、夜食のインスタントラーメンを作るシーンとか。

そういった数々のドラマが、自分にどんな影響を与えているのだろうか…
と思ったりします。

何だか、古くて、とりとめもない話でスミマセン。

玉ねぎむいたら・・・


これは、あまり見ていなかったのですが、歌が印象に残っています。

カセットテープ

2011年11月26日 | 日記
これも一つのアイデアですね。

Bruno Mars - Just The Way You Are [Official Video]



カセットテープって、よく見ると形がカッコイイ。
何かのモティーフになるんじゃないかなと調べてみたら…ありました。



EOS NEW YORK Mixtape カセットテープ型の腕時計。
左側のテープ部分(黒い円盤)は秒針に、右側には時針と分針に…ということです。





tape dispenser これは文房具。セロテープですね。

そのほか、音楽のMP3プレーヤーとか、かばんの絵柄とか、玩具などにもカセットのモティーフが。
結構ありますね。それほど斬新な切り口でもなかった…


おっ、と思ったのが「カセットテープをMP3に変換するプレーヤー」。

サンコーレアモノショップ

欲しいような欲しくないような…どっちなんだ!というような微妙な感じ。

以前は、ラジオの「ラジオ寄席」と「真打競演」を録音したものを
寝ながら聴くのが長年の習慣で、多量のカセットテープがありましたが、

暗記するほど聴いてしまったし、今はそれほど聴きたい気持ちもないので、
あらかた捨ててしまいました。

やっぱりいらないか。

行くぜ、東北

2011年11月23日 | 日記


駅でたくさん貼られていて、思わず息をのんだポスター

JR東日本:行くぜ、東北。

とっさに、ロシアのアバンギャルドとか構成主義のデザインを思い出しました。
(見当違いだったらスミマセン…)



古い話ですが、2003年に見た川崎ミュージアムの展覧会はよかった。

「ポスターのユートピア展~ロシア構成主義のグラフィックデザイン」


平日の午後、ほぼ一人でゆっくりゆっくり時間をかけて見ました。

庭園美術館のロトチェンコ関連の展覧会は家族で行きましたが、
かつて同美術館で開催され大盛況だった

「ポスター芸術の革命 ロシア・アヴァンギャルド 展」

これは、忙しさに負けて行きませんでした。もう10年以上前か…

あの年は、大晦日も仕事、部屋で一人仕事をしながら年越し、正月早々に休日出勤、
という状態で、迷った末に行くのを断念しました。

今でも残念。やっぱり、何かをしなかった後悔というのは残ります。

あらためて調べてみたら、図録が中古で発売されていたので、早速、購入。

購入後、他の古書店サイトでも見つけたが、どこもかしこも“SOLD OUT”の表示。
すごいな。運が良かったのかもしれません。悔やみも消えたような思いがします。











文体練習33 「イベント報告」

2011年11月22日 | 文体練習
[ とある会社にて。営業部の岩崎が、部長に呼び止められる… ]

部長   日曜日はお疲れさん

岩崎   これはこれは、ありがとうございます

部長   売れた? 何か販売のイベントがあったんでしょ

岩崎   まあ、ぼちぼちです。ははは。でも、当社にとって大変有意義なイベントでした!

部長   そうか、それは良かったね

岩崎   情報共有のため、社内イントラにも様子をアップしておきました

部長   そうなの…



 【大規模イベントのご報告】

 11月20日に開催されました三社合同の販促イベントのご報告です。

 今回は、○○社の山田氏の呼びかけに、弊社を含めまして二社が応じまして
 このイベントの開催が実現しました。

 山田氏の情熱(パッション)がきっかけとなり、実を結んだ、
 記念すべき「大イベント」と言っても過言ではありません。

 我々の商品に対する熱い思い入れ(ホットラブ)を
 お客様(コストマー)に直接伝える貴重な場となっております。

 なお、今回は業界の方々にも広く呼びかけ、商談会も兼ねさせていただきました。

 「不景気を乗り切る」と題しまして、
 あらたな提携(パートナーシップ)が生まれることを目的としました。

 商談ブースでは、我がマドンナ(※1)である△△社の三島美穂さん(ミポリン)も
 大活躍されておりました(笑)

 会場は熱気(ヒート)に包まれ大盛況の内に終了いたしました。
 
 <イベントの様子>

 

 

 我々のレーゾンデートル(ドイツのビール)を感じさせていただけるイベントとなりましたし、
 今後の活動のマイルストーン(イギリスのロックバンド)となるものと考えております。
 
 弊社も転がり続けて泥だらけになっていかなければならないとの意を強くしました。

 この静かでハートフルでメモリアルな会には、
 参列された皆様も大変に満足(サディスフアクション)をされたと確信しております。

 イベント終了後には、情報交換を兼ねた懇親会が開かれ、
 来年度開催に向けて関係者一同も大いに盛り上がりました。

 最後に数字面のご報告をします。


  ご来場者数 : 6名(うちお子さま2名) 
  売り上げ : 735円(税込み) 

  商談件数 : 0件
  商談成立率 : 0%

  [懇親会]
  参加者 : 2名  会場:和民  会費:3500円(税込み)


 ※1「マドンナ」…1958年アメリカ生まれ。代表曲に「バージンがお好き(拙訳)」(原題 “like a virgin”)など。

ただ今、勉強中 (長文)

2011年11月19日 | ビジネス試論
母子が実家へショートステイしているので
朝から勉強している。

まず、『ソーシャルシフト』(著・斉藤徹/日本経済新聞社)で
チェックをつけた部分を復習。

“ KPI ”って、なかなか覚えられない言葉だ。

“ Key Performance Indicator ”…「鍵となるパフォーマンス」ね。

経営用語の基礎知識:KPI

“ NPS ”は“ Net Promoter Score ”か。

ネットマーケティング・キーワード:NPSとは


それ薦めたいんか?正味な話…という感じ。

いやいや、ふざけている訳ではなくて、
こういうイメージに落とし込むと記憶に残るのです。

ストーリーに落とし込んでもいい。

あ、こんどビジネス用語をストーリー化した
面白くて少しためになるようなエントリーが書けないかしらん。




あ、今回はこんな感じで、ダラダラ続きます。

『ソーシャルシフト』から少し引用を

 では、どうすれば生活者に共感され、自発的にポジティブなクチコミを発信してくれるように
 なるのだろうか? …略… 自社の商品サービスを磨き続け、それをもって社会に貢献すること。
 そのために生活者の声を傾聴し、継続的に生活者と対話すること。
 それができるソーシャルメディアを最大限に活用することだ。


恐ろしく、その通りだ。

 私たちは一人でも多くの人に大きな感動をお届けしたい。情報革命で人々を幸せに。
 このことが唯ひとつ、我々が成したいことです。
 『すぐれた製品をつくる。料金競争をしてお客さんを一人でもたくさん増やす』。
 そういうことが最大の目標ではありません。
 『それらを提供することによって人々が幸せを感じてくれる。悲しみを減らす。
 感動の輪を広げていきたい、幸せの輪を広げていきたい』。


本書からの孫引きになりますが、ソフトバンク孫さんの言葉。
何度もかみしめた言葉だが、あらためて書き出してみた。孫だけに…

 伝えたいことをうまく伝えようとする、というよりも
 伝えてほしいだろうなと思うことを、相手の立場になってTPOに合わせて
 考えて伝えることが大事ですね。
 …略… そしてこれをすること、しないことによって相手がどんな気持ちになるのか、
 それを深く考えることです。


この言葉はソフトバンクモバイルの金澤さん。

さらに本書から引用。

 商品を個別にカスタマイズすることは困難だが、
 サービスであればお客様ごとに最適なカスタマイズが可能だ。
 ただし、それには、お客様一人ひとりの事情を踏まえた
 ヒューマンな対応が重要となる。
 そのため、おのずと顧客接点である現場社員の重要性が増してきたのだ。


カスタマイズといっても、強く文句を言えば無理が通るという訳ではないと思う。

公正な対応の中で、ちょっとした気遣いや、相手の事情に配慮した手配とか、
言葉の言い方といった、金品ではなくヒューマンな対応ということと自分は捉えた。

「公正・平等な対応」という言葉を耳にすることがありますが、
「対ヒューマン」ということを考えたときに、「平等って何?」 と思うことがある。

ザッポスのように個別で柔軟な対応はマニュアル的な対応よりもちろん良いと思う半面、
申し出た人が過剰に得をするような方向を後押しすることにならないのかという疑念もあるし
…まだ自分の中で消化できていないのです。

 …社内でクローズされた空間にソーシャルネットワークやブログ、チャットなどの
 ソーシャルテクノロジーを導入し、風通しをよくすることが提唱されているが、
 筆者の知る限り、残念ながらその効果は限定的だ。
 それらの機能を利用して情報共有するインセンティブが不十分なのだ。
 …略… その結果、社内でクローズしたソーシャルの場は、好きな人だけ使う
 たまり場のようになってしまう。


あー、これ分かります。なるほどなるほど。

 …そのような社内ソーシャルの場を簡単に活性化する奥の手がある。
 社内でクローズされた空間に、生活者や顧客の声を取り入れることだ。


少し横道にそれます。

実は間もなく読み終わる『パブリックスピーキング』(著・蔭山洋介/NTT出版)で
得度した部分があります。

 パブリックスピーキングとは、このムーブメントの力学を使って人を動かします。
 …略… 全体に働きかけムーブメントになるように巧みにコミュニケーションを取るための技術です。
 そして、このことに成功すると、まるでみんなで「祭り」に参加しているような
 高揚感と開放感を得ることができ、しかも人を特定の行動へと駆り立てることができるのです。
 …略… 人が行動するのは、説明でも思いでもなく、そこに祭りがあるかどうかです。


そして、「祭り化」ということについて、この有名なスピーチを紹介しています。

デレク・シヴァーズ 「社会運動はどうやって起こすか」

 裸踊りのような祭りを行うには、
 みんなが欲望するような観念を作らなければなりません。
 裸踊りはみんなが踊りたいと欲望したから祭りになってのですし…


社内のクローズドなソーシャルな場でも、
「社員が欲望する観念の創出」と「祭り化」が必要だと思い至りました。

そこでそこで、思い浮かぶのは、現在、ドハマリ中のソーシャルゲームです。

キャプテン翼 つくろうドリームチーム

すでにキャラクターが定着している人気マンガを借りれば、
「欲望する観念」を創り出す手間が省ける訳です。

そして、ほかのソーシャルゲームも同様ですが、
イベントが多く、しかもその開催サイクルが絶妙。盛り上げ方、煽り方が、実に巧妙。




ゲーム内のお客様の行動が全て記録され分析できる訳ですから、
その分析精度だけに限って言えば、一般企業が行う「ソーシャルメディア分析」どころじゃない訳です。

もう、この業界には、かなり濃密なノウハウが出来上がっているなと思いました。

ゲームのほうは、ミイラ取りがミイラにならないように、
どこかで区切りをつけて止めますが。

ということで、社内のソーシャルな場にみんなの参加を促したいのであれば、
「ソーシャルゲーム」も参考にして、その場を「祭り」に仕立てていくとよいのではないか。

さて、『ソーシャルシフト』に戻ります。

この本の最大のメリットは、著者が見聞き、勉強したこと、実践していることが
真面目にまとめられているというところです。

オリジナルなところというか、芸術点は高くないかもしれませんが、
構成点、基礎点は高い。

ソーシャルメディア担当になったが何から読んでいいか分からないとか、
そんなにたくさん読めないので必読書の内容が網羅されている本はないか…という方、

これ一冊で必要な知見は得られるのではないでしょうか。

すみません。専門家でもないのにエラそうに書いてしまいました。

ただ、とにかく冒頭の文章にググっと引き付けられ、
すごく好感を持った次第です。

最後の引用です。

 生活者は変わった。

 今、人々が望んでいるのは、騒がしい広告ではなく、
 控えめで共感を呼ぶメッセージ。

 代わり映えのしない商品ではなく、細部まで心配りされた逸品。

 画一的なサービスではなく、心のこもったおもてなし。

 独りよがりの広報ではなく、誠実で真摯な対話姿勢だ。

 そして、生活者の進化したニーズに応え、企業の価値を高められるのは、
 会議室からマイクロマネジメントを試みる管理職ではない。

 顧客接点の最前線で、会社に高い忠誠心を持つ人たち。

 時に理不尽な統制と闘いながらも、
 顧客に貢献しようと必死に努力を続けている現場の社員たちだ。


…もう言葉がありません。

本書で紹介されていた本で、さらに勉強していきます。

『科学革命の構造』
『ブランド戦略シナリオ-コンテクスト・ブランディング』
『ロイヤリティリーダーに学ぶソーシャルメディア戦略』
『セレンディップの三人の王子たち』

既に読了した本も多かったので個人的な防備録ですが、
今後、読みたいものは4冊。


絵物語14 : 人間ドック

2011年11月19日 | 絵物語
[ 人間ドックで出会った会社の同僚 ]


 「おっ、同じ日か」

 「うん…」



 「いやー、最近、腹が出てきたからメタボにひっかかるかもなあ」






 「知らないのかよ。そんな腹してるくせに」

 「ああ、メタボリック・シンクロナイズドスイミングか…」



 「ちがうだろ! なんか変なもの想像しちまったよ」



 「つらくなったら、わたしのおなかを見なさい」

 「澤かよ!ははは」






 「なでしこだよ。なでしこジャパン!」



 「は…な…、日本のお花?」



 「知らないで言ってたのかよ」



 「4番のかた~」

 「あっ、行ってくるわ」


 *  *  *  *  *



 「よっ、また会ったな。そっちは次は何?」



 「胃の検査…」

 「あー、バリウム飲むのか。あれ、何回やっても慣れないよね」






 「知らないのかよ」



 「あ~~、バリウムセット?」

 「マックのお得なセットかよ!」

 「マック?」



 「もういいよ! あー、また変な想像しちまった。オエッ」


 *  *  *  *  *


[ 外でまたまた鉢合わせる二人 ]


 「おー、ちょうどよかった」

 「あ」

 「いっしょに昼メシ食いに行こうぜ」


 「マックで?」



 「いや、マックはやめておこう」



 「あ~、たまには人間ドックも息抜きになるなぁ」






 「知らないのかよ!」


絵物語13 : 司会

2011年11月15日 | 絵物語

 会議ではいつも寝てばかりいる あの人、



 今日の外部講師によるセミナーの司会に…



 大丈夫かな~



 そしてセミナーが始まるが



 む~、おもしろくないなあ。



 はっ、


 早速寝てるやん!



 司会が寝てるやん!



 さらに講義は続く



 微動だにしないなあ



 あ



 笑った



 いい夢見てるやん!



 セミナーも佳境…



 あ、携帯見てる



 なになに? めっちゃ苦みばしってるやん!



 そして、いよいよセミナーも終わりに…



 終わっちゃったよ



 はらはら






 どきどき






 あ!



 間に合った!



 「すぐに皆様のお仕事に活用できる内容だったと思います。
  みなさま、あらためて拍手をお願いします」



 会心の笑顔やん



  ああ、よかった