N試作場

ジャンルにとらわれず、新しい組み合わせ、おもしろいことを考えていきます。

本を手放す

2012年03月12日 | 日記
毎度のことだが、本を捨てるのは、なかなか難しい。

手放す本として、真っ先にターゲットとなるのはビジネス書だ。

本日、お別れした本は『39歳までに組織のリーダーになる』。

恥ずかしいが、あえて発表してみる。

“ピーターの法則”を心がけている現在とは真逆の方向性だ。

さて、本を処分する前には、ページの端を折ったところをざっと読む。

5、6年前に読んだのだが、どのページも全く感銘を受けない。

どうしてこんなところを折っているのだろうと不思議に思ったが、
「それも自分が成長した証でしょ」と奥さんに言われ納得した。

自分で既に消化している考えだから、新鮮さがないのだなと気付いた。

本が悪いということではなく、自分がマークした部分が
今の自分にとってピンとこない、ということです。

もう一冊は『クリティカル・ワーカーの仕事力』。

この本も6年くらい前に読んだが、当時、かなり感銘を受けた記憶がある。

本書では「ワークスアプリケーションズ」という会社を取り上げているが、
今も健在のようで、CEOの牧野さんのブログがあったのでチェックしておく。

「問題解決」こそ仕事

この本で「人間のかかりやすいバイアス」というところが参考になりそうなので
メモで残しておく。

 経験:問題の見方が自分自身の経歴や経験の影響を受ける

 他責:成功は自分自身の力であり、失敗は運が悪いか他人の間違いのために
    起こると自分以外のせいにする。

 固執:自分の考え(仮説)に固執して、その考えに反するものを無視する

 保守:新たな情報や証拠を見つけても考えを変えることができない

 錯覚:因果関係のない2つの変数の間に、因果関係があると考えたり、
    明らかにパターン性があると信じ込んだりする

 楽観:将来こうなってほしいという希望を予測に反映させる

 短絡:すぐに思い出せる特定のことに依存し、その他の関連情報を排除する

 OLD:初期情報が予測を立てるプロセスで重視され、予測に最も影響を与える

 NEW:最も新しいものが優先され、それ以前のものは軽視、または無視する




いい機会なので「バイアス」について調べてみたら、いろいろあることが分かった。

詳しく紹介しているブログのエントリーも見つけた。

モジログ:さまざまな認知バイアス

その他、本書のページを折っていた部分から2箇所だけメモ。

リーダーシップについて。
 相手のタイプを見て、状況をしっかり把握して、
 どのようにすれば相手のモチベーションを高められたかを考えるということを
 繰り返して、自分のやり方を身につけていったのです。


ブレークスルー発想について。
 よく製品開発などで、「顧客の声を聞く」という言い方をしますが、
 実はこれもちょっと違う気がしています。

 先に顧客の声を聞いてしまったら、メーカーは顧客のニーズを先回りしていることにならない。

 本当のブレークスルーを実現するためには、顧客も認識していなかったニーズを、
 メーカー主導で、「こういうものが欲しかったんでしょ」と提示する必要がある。

 顧客の声を聞き、製品にフィードバックするのは、その後の作業です。




この『クリティカル・ワーカーの仕事力』については、
ざっとのつもりが、ipadで遊ぶ幼児の傍らで30分近く読んでしまった。

さてさて、本日の本の処分、悩みつつも、そのほかに数冊を選び出す。

どの本も見返してみると「お世話になりました」という
感謝の気持ちが湧いてくる。