N試作場

ジャンルにとらわれず、新しい組み合わせ、おもしろいことを考えていきます。

ルールが変わっているのかも

2012年03月11日 | ビジネス試論
ジムでヨガのレッスンを受け、サウナに入っているとき、
突然、ある考えが頭に浮かんできた。

それは、前回、紹介したセス・ゴーディンの本に書いてあったことなのですが、
いつの間にか「してはいけないこと」が「やってもいいこと」に
変わっていることがあるという話。

引用すると、

多くの企業では、たくさんの「してはいけないことリスト」がある。

しかし、

いったん何か革新的なことが起こって状況が変わり、そのリストの項目が
とても少なくなったとしても、それに気づくまでには、結構長い時間がかかる。


ということ。

そして、例として、ブログやツイッターが登場する以前には、
「簡単に自分の思ったことを世界に発信できる手段などなかったはず」と続く。

つまり、それまで、自分の情報発信は「してはいけないこと」の一つだったのだ。

リストが書き換えられ、状況が変わったことに気がついていない人は多いのだ。


そういう視点を与えられ、思い浮かぶ人がいました。

その方は、実名のブログで、自分の仕事や企業について、
良いことも悪いことも思うところを躊躇なく公開している。

企業の中では、その独特の立場と突出した実績から、
誰も抑えつけることができない存在。

ブログからは、仕事に対する愛情が、ひしひしと伝わってくる。
時には、その企業のふがいなさへの怒りまで。


なかなかできることではないな、と思っていましたが、

「してはいけないこと」「できないこと」と
皆が思っているだけなのではないか、

実は、水面下でもうルールは変わっているのではないか、
と興奮を覚えました。

つまり、自分の仕事や会社について、
事実や自分の考えを自由に書いてネット上で発表するのが
普通になる時代がくるかもしれないということです。

とはいえ、ルールは変わっていても、一般に認知され、
それが普通にできるようになるのは、まだまだ先の話です。

また、誹謗中傷や第三者に不利益を生じさせるようなことは、
もちろん社会的に許されません。

会社や上司、同僚の愚痴や不満を吐き出す、ということとも違います。
もっとフェアで前向きなものです。

イメージしにくいかもしれませんね。

仮に、今後、企業人としての情報発信に関して、
上記のような変化が表出してくるとしたら…

企業と従業員の関係のあり方も、今までと変わってくるかと思います。

企業としては、長年培ってきた従来の管理手法では対応しきれないので、
社員のコントロール方法を変えなければならない。

コントロール方法というよりも、付き合い方といったほうがいいでしょう。

では、どう変えるのか?

答えは「社員といい関係を築けるように従業員満足を高めること」
としておきます。