昨日何気なくテレビを視ていて首相の突飛な「育児男子の育児休暇取得率について85%を目標に」発言が気になった。
育休休暇に関しては「希望者全員が取得できるように全力で頑張る」といっておけば事足りるように思うが(最終目標としての「出生率」ならともかく更にアバウトな)育児休暇取得率に85%という中途半端な数値目標を設定すること自体どんな意味があるのだろう。
首相は以前にも子育て予算や防衛費などで倍増をアピールしたがその実、中身が詰まってなくて若干の混乱や顰蹙を招いたことがあった。
首相の「とにかくムードを先に高めたい」という意識は分からないでもないが難しいテーマで組織を動かそうとすれば「地に足がついた活動」が重要だ。
育児休暇取得は子育て支援策の中の1つの要素ではあるが主柱ではない。
今待ったなしの子育て支援は場当たり的ではなく大局観と時間軸の中で着実に進めてもらいたいと思うのである。